森のかけら | 大五木材


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毎月5日は大五の日、という事で毎月5日には会社の敷地内に端材やクラフト商品を並べて木材を特別価格で販売しています。今年の1月から始めたのですが、少しずつ近所の方にも浸透してきて次の開催を楽しみにされる常連さんも増えてきました。弊社は松山市内でも比較的交通量の多い国道に面していて、信号待ちになると停まった車の中からこちらを興味深く眺めてるドライバーの方と目が合う事もしばしば。信号が変わるとまた車は流れていくのですが、もしかしたらそんな方との一期一会の出会いもあるかしらと、少し前から道路に接した場所にこれ見よがしに、大きく値段を書いて端材を並べていました。最初はほとんど反応もなかったのですが、そのうちひとりふたりをお声をかけてくださる方が現われるようになりました。そしたらこちらも調子に乗って追加で端材を並べるように。

弊社の前の道路は車だけでなく、普通に道を行く人、ジョギングされる人、通勤通学で通られる人なども多く、道路から一歩踏み出せば敷地なので割と気軽に入って来れます。それで来られた方に話を伺うと、以前からずっとこの道を通っていて気にはなっていたけど、大工とか工務店でもない一般人を相手にしてもらえるのか分らなくて入れなかったけど、今日は思い切って来てみた、という方の多い事。材木屋ホームセンターなどより専門性が高くて業者販売しかしていないというイメージなんだと思うんです。

だから「一般の方でも歓迎」みたいな看板でもないとかなり敷居が高く感じられるんでしょう。実際に弊社だって昔は業者売りしかしていませんでした。その頃は今みたいに一般の方が倉庫の中で自由に買い物されるなんてイメージはありませんでした。今は『5日の大五の日』以外のいつでも一般の方に普通に販売しています。むしろ来店数だけでいえば業者はほぼ電話かメールが多いので、一般の方のほうが多いぐらいです。それで興味本位で少量低額から木のモノづくりにチャレンジしたい方向けに¥500以下の端材コーナーも拡張!

うちの強みとしては、愛媛県ではなかなか入手しずらい「多種多様な広葉樹」があるという事なので、端材もなるべく広葉樹を多く揃えるようにしています。先日ご縁があってうちにやって来てくれたイチョウですが、丸太を製材して最後に残った樹皮の部分なども、使えるひとと巡り会えれば作品に生まれ変わるかもしれません。近所に居ながらご縁の無かった『市井のアマチュアモノづくり作家』のなんと多い事か!新たな人が新たな人をご紹介していただき、今まで気づかなかった出口がドンドン広がっています!




松山市の柳井町商店街に元気があって個性的なお店が増えているということで、地元の情報紙で特集が組まれていましたが、その中の1軒がバイオリンやビオラ、コントラバスなどの製作、修理、調理などを行う『弦楽器工房 La chiave di bassoラ・キァーヴェ・ディ・バッソ』さん。店主の西村啓志さんが弊社にやって来られたのは昨年のこと。西村さんはイタリアの国立クレモナ国際弦楽器工房で楽器製作を学び、技術を身につけ昨年の春に故郷である松山に戻り、柳井町に工房を開設されました。

楽器に使う材というのは、弊社が家具や造作に使っているような木材とはサイズや木取り、グレード、乾燥状況などが違っていて、本来は楽器には楽器専門の材木屋がありました。しかしこのご時世、誰もがストラディバリウスのような超高級楽器を求めるわけではありません。楽器専門材木屋の業界も相当に厳しいようで、その数も激減。海外からでもネットで気軽に買える時代になってしまいましたから余計に実店舗での販売は難しい。

西村さんも重要な部分の木材は今でもイタリアから取り寄せられているそうですが、送料の問題もあって大きなモノとか汎用性のあるものはなんとか身近なところで手配したいという事で、弊社にご来店いただきました。楽器で使う木材の場合、乾燥しているという事が絶対条件になるのですが、幸か不幸か弊社にはよく乾いた木材が沢山あります(この時のために乾かしていた・・・わけではなくただ単にずっと売れなかっただけ)。西村さんは大きなコントラバスも製作されるのですが、バイオリンなどに比べると使用する材の自由度が高いのだとか。

 

イタリアでも素材にはポプラを使われていたとの事。私はただ単純にいろいろな木に触れたいという好奇心でポプラなど仕入れているわけですが、こうして正当な『出口』に巡り合う事が出来ると嬉しいし、待たせた材に対しても顔が立つというもの。年末には工房にもお邪魔しましたが、小さなものからすべて手作りで貴重な楽器製作の舞台裏を見せていただきました。この数年で「楽器の木」を求められる方急増!端材コーナーにも『音色の端材』スペースを増設しなければ!!




本日4月5日は『大五の日』。毎月5日に開催している『大五の日』ですが、地元の木工愛好家の方を中心にまだまだ少しずつですが楽しみにされる方も増えてきました。この日は、スタッフそれぞれが『5』にちなんで、¥500とか¥5000など、5のつく特別価格で販売をさせていただきます。他にも端材やクラフト商品などを表に広げて特価で販売なども行います。まだまだ手探りで試行錯誤しながらの取り組みですが、会社が交通量の多い県道に面していることもあって、飛び込みで立ち寄っていただく人も結構いらっしゃいます。

今回の私の目玉商品は、オウシュウアカマツ(いわゆる北パイン)のフローリングのB品から作った幅剥ぎ『ワイルドボード』。その名前の通り、節や小傷、虫穴、色染みなど通常のフローリングではNGとされた部分も豪快に取り入れたモッタイナイ起源の商品です。それをオスモカラーなどの植物性オイルでカラフルに着色しました。長さはだいたい900~1000㎜、幅はだいたい500㎜ですが、厚みは14~30㎜までそれぞれバラバラ。何に使うの?というものではなくて、何か用途が思い浮かんだら使ってみてくださいというもの。

本当はこんな事言っちゃいけないのでしょうが、一般の方とやり取りしていて一番イラッとくるのは、材を見られて「これ、何に使えるの?」なんて訊かれる時。用途の定まった商品を買いに来たのではなく、モノづくりの素材を探しに来られてるのに、何に使えばいいのか分らないようなものを買ってどうするの?それを考えるのがモノづくりの面白さじゃないの?って思ってしまうのです。用途が分らないと買えないなんて言われたら、うちで売ってるモノのほとんどが買ってもらえません(笑)。そういう店だということを一刻も早く分かっていただきたい。

という事で、用途の説明なんて野暮な事はしませんので、使えると思ったら買って下さい。そのワイルドボード、通常は¥2,200(税込み)のところを大五の日特別価格で¥1,500(税込み)にて、在庫があるだけ販売致します。目玉はオウシュウアカマツのワイルドボードですが、同じ仕様でナラ版も作っています。こちらは¥2,200(税込み)ですが、倉庫内にて販売しています。また本日は、おべんとう作家の尾原聖名さんもオーガニックお弁当と手作りお菓子を出店していただきます。営業時間は8:00~17:00です。




このシリーズ、思いがけず長編になってしまっていますが、最後はブラジル産のブラッドウッドこと『サッチーネ』。もともとはその強靭で並外れた耐久性を有するという特性を活かして外部のウッドデッキに使うつもりだったものの、実際に手にしてみると人工的に作ったとしか思えないような鮮烈な赤色に魅せられて、ウッドデッキにしてその色を太陽に捧げるのは耐えられず、結局今まで一度もウッドデッキに使ったことはありません。それで今までは主にクラフト細工象嵌細工などの装飾的な用途に使ってきていただきました。

今もその端材は少しずつオンラインショップで販売しているのですが、その大鋸屑さえもモッタイナくて商品化した『森の砂』にも最近ようやくお声がかかってくるようになりました。オンラインショップで買っていただく場合は、用途まで確認できていませんが、恐らく草木染めが主な用途だと思いますが、アロマなど木から香りを抽出した商品を作られている業者の方が、いろいろな木の匂いを調査するのにご購入いただいた事もあります。先日、そんなサッチーネに意外な分野からお問い合わせがありました。

それは北信越の方でを製造している会社からで、今まではインド産のマメ科の紅木という木が定番で使っていたのだけど、良質な紅木が少なくなったうえに価格が高騰してしまい、それに代わる代替材としてサッチーネにお問合せしていただいたのです。その何がシンクロニシティなのかというと、その問い合わせがあったのが、ちょうどこのブログで以前に書いた『キリ(桐』の項目を再編集している最中でして、キリの用途の1つとしての琴について調べているところだったのです。あまりのタイミングに驚きました!

そもそも琴は中国が起源で、空から龍が舞い降りて来た寝そべった姿をイメージしているとされていて、龍頭とか龍尾、龍眼、龍腹とか部位に龍の名前が付けられています。今回、探されていてのは、弦を支えている龍角などの部位だったみたいで、見た目の装飾性としての赤味だけでなく、優れた摩耗性も求められます。そこで鮮血のように赤くて堅牢なサッチーネに目をつけられたので、端材を購入していただき実物で確認していただいたのですが、どうやらお眼鏡にかなったようで、




火縄銃を直しているんだけど樫の木ってありますか?」ちょうどテレビで『麒麟がくる』を放送していたので、NHK関係者から?などと勘繰ってしまいましたが、全然関係なくて松山市内で火縄銃の補修作業をされている方からのお問合せでした。堅牢で耐久性があって粘りがあるので、銃床に使うと言われれば納得なのですが、不意に『火縄銃』という言葉が出て来たのでビックリしました。図鑑などにはその用途に書かれているのを見たことがありませんが、『火縄銃の銃床』というのも立派なカシの出口です。

よくよく訊いてみると、火縄銃の新品を作っているというわけではなくて、昔の火縄銃を修理されているとの事。東京の美術館とか愛蔵家から修理を頼まれるそうなのですが、今は銃刀法で管理が厳しく規制されていて、当時と同じ素材で修復しないといけないそうで、その方はカシの木を求められていたのです。いくらか在庫は持ったいたもののそれが心細くなってきたので、サイトで見つけた近場の弊社に声をかけていただいたのでした。火縄銃って、歴史の教科書で種子島から伝来しましたと習った遠い存在でしたが、まさかこういう形で邂逅するとは。

火縄銃というと昔の小柄な日本人が使っていたのだから小さな銃というイメージがあったのですが、実際は銃床がパーツになっていないので長さも1500㎜必要という事で弊社の在庫では対応できず。しかも柾目の素性のよいもので乾いていないと駄目ということで、九州の樫専門店さんから分けていただきました。銃床の場合は、意匠的に好まれる虎斑(とらふ)は強度が落ちるのでNGだそうです。また材種も仕様によって、アカガシ、シラカシ、アラガシなどを適材適所に使い分けられるみたいなのですが、今回はシラガシでした。

こういう風にその方たちにとっては昔から普通にカシの木を使っていた出口であったのに、その存在自体がマイナーな事から一般的に知られていない事も沢山あると思います。特にインターネットで全国と情報が繋がるようになった昨今では、今までは知らなったような出口と不意に繋がることがあって面白い。しかもその出口が案外身近なところにあったりすると、今まで知らなかった事がモッタイなく思えてしまう。さすがに火縄銃は今後広がっていく可能性は高くないでしょうが、その木ではなければならない出口は大切!




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