森のかけら | 大五木材


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建築中だった会社の裏地の小屋が遂に完成!完成といっても、構造材がむき出しで壁も無いオープンな造りなので、初めて見る人だと「建築中?」と思われるかもしれませんが、いえいえこれで完成です!零細材木屋としては、できる限り少ない投資で出来るかぎり多くの利益を生み出すことが至上命題でございます。躯体は大工さんにお願いしましたが、一部の壁にタキロンを張ったり、オイルを塗るなど、自分たちで出来ることは自分の手で。まあ使っていきながら不都合があればその都度手を加えていくつもりです。

小屋のデザインや仕様などはすべて家内の案。以前建てていた小屋の代替として使うというのが主要目的でしたが、どうせ折角造るのなら、いろいろな用途に使えるようにということで、当初の予定よりひと回りほど大きくなりました。以前はここにもラス板や胴縁、野縁などの羽柄材が梱包で積みあがっていました。今では信じられないような話ですが、その昔は羽柄材は倉庫の中に保管するものではなく、屋根無しの土場に置いておくものでした。大工さんも寛容で、雨の時はそれらを使うのは諦めるというのんびりした時代。

それが今ではほぼすべてが乾燥材であることが前提のようになっており、弊社も羽柄材は屋根のある倉庫で保管しています。そのため資材置き場として使っていた裏の土地も、今ではすっかり駐車場。それならいっそ、いろいろなイベントなどにも対応できるオープン小屋を建ててしまえということになったのです。構造材むき出しのワイルドな仕様ですが、家内の案で小さなルーフバルコニーを設置。わずかなスペースですが、たった3mほど太陽に近づいただけで、なぜにこれほどテンションが上がるのかっ!

小さなこどもたちがお店にもやって来るため、誰でもいつでも自由にルーフバルコニーに登れるようにしておくと心配なので、あえて階段は作っていません。必要な時だけ梯子をかけて登れるようにしています。朝、会社に出社するとき(家から50歩ほどですが・・・)、仕事が終わって太陽が西に沈むとき,独りでルーフバルコニーに登ってその光景を見るだけで、なんとも贅沢で得した気分になります。それだけでも造ってよかった感を満喫。自分の中では、夕日にたそがれるキングコングの気分。さあ、これからいろいろなイベント仕掛けていきます!




端材となっても人気が高いのは色目の濃い木と柄のある木、総じて弊社では広葉樹の端材が圧倒的に支持されています。特にパープルハートやサッチーネ、ウェンジ、ブラック・ウォールナットなどのように特徴的な色目の木は、小さくても存在感があるので問い合わせも多いです。またゼブラウッドレースウッド、ベリなどの強い縞柄のある木なども象嵌細工などにも利用できるため常に人気です。中でも縞柄が魅力的なゼブラウッドは、柾目でも板目でも個性的で「使える木」として圧倒的に人気があります。

とはいえ、カウンターやテーブルにするような大きなゼブラウッドだと値段もそれなりになるのでとてもそれを割り返して小さな細工物を木取りするわけにはいきません。端材が出たら教えてくださいという問い合わせも多く、是非オンラインショップでアップしてほしいとのご要望もあるのですが、弊社とてゼブラウッドのいい端材が出れば、『森のかけら』、『森のりんご』、『森のたまご』など出口が沢山あるので自社で活用してしまいます。それでコンディションがいまひとつというゼブラの端材が久々に出ました。

乾燥こそしているモノのねじれやあちこちに大きな割れが!形も台形になっていたり、元と末が結構テーパーです。まあこれでも『かけら』や『りんご』は十分に取れるものの、安価なものがいいからというご要望が多いので、これをお薦めしてみたら、形が・・・、割れが・・・、ねじれが・・・。安ければ安いなりに断る理由は何かとあります。オンラインショップに上げてもいいのですが、形や割れの状態が複雑なので数枚の写真だときちんと伝わらないのではないかとの心配があり、ご来店できる方のみにご紹介してます

形や節、割れ、虫喰い、腐りなど説明が難しいものについては、値段はお手頃でもオンラインショップへのアップには二の足を踏んでしまいます。「値段が安ければ、商品もそれ相応だと思って買うのだから心配すすぎですよ、それよりそういう端材をドンドンアップしてほしい」というお声もあるものの、ひとの受け止め方はそれぞれですからどうしても慎重になってしまうのです。そういう材については建築中の小屋が出来たら、そちらの方で現品を見て触って確認していただける方向けに販売しようかと検討中。




一時は置き場所に頭を悩ませていた例の『モミジバフウ』ですが、一年の天然乾燥を経ていろいろな所へ旅立っていきました。小さめのカウンターから花台、飲食店のプレート、まな板、木工クラフト等々、いろいろな用途でいろいろな場所で使っていただき、ようやく残りが1/3ぐらいになりました。そうなったらそうなったで、全部売り切ってしまうのが惜しくなるという『モッタイナイ病』が顔を覗かせてきそうになるのが怖いところです。あってもなくても結局心配・・・

ところで、このモミジバフウはたまたま丸太の状態で入手したので、丸太をすべて板に挽いてもらいました。ですので必然的に芯を含んだ板もあるわけです。一般的に芯を含んだ板は、そのままだとねじれたり暴れたり芯から大きく割れてしまうので使い物になりません。しかし必ず木には芯があるので、どうしても芯が含まれます。柱の場合は強度のある芯を生かして使いますが、その際には背割りを入れるなど割れにくい工夫が施されています。

板ものの場合は、芯を外して木取りしたり、最初から芯部分のロスを計算して製材するなどそれぞれに対応されていますが、小さなモノも作っている弊社としては、ねじれ曲がろうが大きく割れてしまおうが、割り返して小さくすれば使える『小さきモノのための出口』が揃っていますので、芯持ちの板材でも問題ありません。例えばこれぐらい反っていたら、通常は「使えない木」の烙印を押されてしまいますが、弊社では許容範囲内。

昔であれば「使えない木」が山のように溜まっていましたが、今はこれらの木も数日後には小さく加工され、商品としてパッケージに入れられてパリッとした姿で商品棚に並んでいたりします。今はほとんど捨てる部分が無くなっているわけですが、もしそういう出口がなかったらと思うとゾッとします。しかしそれならこういう丸太も仕入れていないわけで、必要は発明の母というか因果因縁。世の中に「使えない木」なんて1本も無い




しかしそれはウェンジには何も罪もないわけで、私の中で勝手にウェンジの評価を落としたのはお門違いも甚だしい事なのでした。その数年後にたまたまウェンジの原木を買うことになってウェンジに対する誤った認識は一掃されました。それまで唐木の製品となった「タガヤサンもどきのウェンジ」しか見たことがなかったので、本来のウェンジがそういうものなのかということを知りませんでした。それがウェンジの丸太を買って、板に挽いて在庫として持つようになって、初めてウェンジの素晴らしさに気づいたのです。

それがどれだけ重たい木なのかという事(気乾比重0.8~0.95)、どれほど色が黒いのかという事、乾燥するのにどれほど時間がかかるのかという事、はたまたどれほど「そげら」が手に刺さると痛いのかという事、そしてどれほど縞柄が美しいのかという事。木に関して言えば、どれほどその木の専門書や辞典を読み漁ろうが、どれほど人からその木の説明や情報を得ようが、実際にその木に触れてみなければ本当の事は分からないことばかり。まだ『出口』を確立出来ていなかった当時の私にとって大きな買い物は重荷でしたが、多くを学びました。

周囲にアフリカ材や中南米材などの異国の木や広葉樹について見識のある方がいなかったため、それらの木を識るためには、自分で買ってみるしかなかったのです。幸いまだバブルの余韻があったのと、大きな貸し倒れが無く(その後取引先がバタバタと倒産し、痛い目を見ることになるのですがそれはまた後日)、倉庫にもスペースの余裕があった事から、さまざまな国のいろいろな木に手を出していくのです。それが後々の【森のかけら】を生み出す契機となるのですが、それはまだまだ先の話。当時はとにかく好奇心先行でした。

ウェンジの『名誉回復』後は、タガヤサンの代替材としてではなく、堂々と『ウェンジ』として仕入れ、『ウェンジ』として販売してきました。この木、見かけによらず(失礼)曲げに対して非常に強くて、ベルト織りのための手作りシャトル やスキーの板、運動器具や曲げ椅子などにも利用されています。弊社でも『モザイクボード』など複数の木が混在する商品の中では貴重な黒色で強いアクセントを放っています。その大鋸屑も十分に魅力的なので、加工するときにはきっちり収集して『森の砂』にも彩りを添えてもらうつもり。




以前にこのブログで書きましたが、弊社のある場所が「宮内伊予柑発祥の地」ということで、会社の周辺では柑橘の栽培が盛んです。そのお陰で、ミカンをはじめ剪定したいろいろな果樹の樹を分けていただいています。時には果実のなりが悪くなって根元から伐採した大物が手に入ることもあって、これぞまさに地の利!先日も近所の農家の方から声がかかり、スモモ(李)の大きめの幹を分けていただきました。直径およそ300㎜オーバー、二股に分かれていたり、伐採の理由となった腐りはあるものの、使いどころはたっぷりあります!

スモモの中でも『大石早生』という種類で、以前にも別の農家の方から『大石早生』と『サンタローザ』を分けていただきました。その時のスモモがつい最近やっと【森のかけら】として世にデビューしたばかり。建築用材と違ってこれらの木は人工乾燥機に入れるわけにはいきませんので(木が小さくて曲がりくねっているので、急激に乾燥させると暴れたり割れたりして使い物にならなくなる)、時間をかけてジワジワと天乾させるしかないので、モノになるのは相当の時間が必要になります。なのでこのスモモも世に出るのは数年後。

農家の方から伐採したから取りにおいでとお声をかけていただいたものの、仕事が忙しくて4,5日の間取りに行くことが出来なかったのですが、そしたらその間に伐採したスモモの幹に花が咲いていました!通常であればそのまま置いておくと芯割れが進むのでさっさと割るのですが、樹木としてはその生を終えるはずの幹の枝からいじらしく咲いたスモモの花を見ていると、さすがに花もろとも製材する気にはならず、しばらくの間放置することに。端材まで細かく仕分けしていると金の亡者のように思われますが、私とて人の子。

ささやかな一輪の花に震える心も持ち合わせているのです(笑)。その一方で、スモモの精霊がその様子を見ていて、「心優しき材木屋よ。その花を救ったお前の優しさに免じて、果実種の幹をお前に授けよう!」なんて事が起きないかなあと、腹黒い事も妄想していたりしているのですが、そのせいかどうか、昔に一度だけたまたま手に入ったので、バリエーションのひとつとして【森のかけら】に加えてみたものの、一時は欠品後に入手する方法すら分からず困っていた果実種ですが、いつの間にか自然に集まってくるように・・・




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