森のかけら | 大五木材


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現在、『森のかけらオンラインショップ・冬のセール』期間中(11/7~12/22)ですが、大五木材木材の木材部門でも並行して『長尺カウンターフェア』を開催します。いつもは倉庫の奥の奥に詰め込まれていて、年に数回ぐらいしか陽の目を見ることのない長尺材(4~5m)ですが、狭い倉庫のレイアウト変更やスペース確保のために、今月と来月の2ヶ月にわたって特別価格にて販売させていただくことにしました。週末を利用して倉庫の奥から、長尺カウンターを運び出したのですが、一番奥の材の全身を見たのは10年以上も前の事・・・。

材の上に積もった埃や木粉がその歴史を物語ります。狭いスペースを有効に使うために、隙あらば埋めてしまえとかなりギュウギュウに詰め込んで置いたいるので、1つの材を動かそうと思うと、あれもこれも動かさなくてはならず、今までなかなか踏ん切りがつかなかったものの、それではいつまでも変わらないと、今回心を鬼にして退路を断つことに!売れなかったからと簡単には元に戻せないように、元あった場所にはガッツリ別の材を置いて、必ず全量売切る覚悟の背水の陣を敷いたのです!

古いものだと20年近い主のようなモノもあって、そんなものがそう簡単に売れるとは思ってはないものの、今まではなかなか全身をお見せして販売する機会が作れず、奥にしまう前に撮った写真を頼りに商談していたのですが、今回は全身を見ることができますので、ご興味のある方いましたら是非この機会に実物をご覧下さい!とはいえ、常時長尺カウンターを数十枚も広げておくスペースはないので、とりあえず動かしやすい場所に積み上げています。なので、事前にご連絡をいただけると助かります。

久し振りに再会してみれば、その材を仕入れた時の記憶が懐かしく思い出されて独り感慨にふけっていました。こういう耳付き板を集め始めた頃の名残の一枚、倉庫で火災が起きた時に被害を免れた一枚、過去最高価格で売れた材の共材の一枚、仕入れに失敗して高値で買い過ぎてしまった一枚・・・いろいろな思いの詰まった長尺カウンター達、看板材として長い間倉庫に彩をを与えてくれましたが、さあいよいよ陽の当たる表舞台へ飛び出す時がやってきました。長尺カウンターフェア、始まります!




以前にもうひとつのクルミ、『ノグルミ(野胡桃)』についてご紹介しましたが、このあたりでは『ノブノキ』の名前でも呼ばれています。ノグルミの名前の由来などについては前回の項で詳しく説明していますが、今回はその具体的な実例について。残念ながら240種のリスト決定時に間に合わかったので【森のかけら】にはならないのですが、端材は当然『モザイクボード』にでも『森のこだま』などにも利用するのですが、いきなり板から端材を取るわけではなくて、主体があってこその端材です。


見た目の雰囲気は、オニグルミの趣きなのですが、材がそれよりも硬いであろうということは見ただけでも分かります。持ってみればその差は歴然。個体差はあるとは思いますが、オニグルミに比べるとかなり重たいです。同じクルミ科で例えれば、ブラック・ウォールナットに対するヒッコリーぐらい触感に差がある感じ。普段は軟らかめのオニグルミやサワグルミを手にすることが多いので、国産で硬い材質のクルミというのは何やら違和感がありますが、その硬度はテーブルにはうってつけでは。

ということで、テーブルと椅子の素材にご提案させていただき、作らせていただいたのがこちら。さきほど硬さの印象で例えたヒッコリーと同様に赤身と白身のコントラストははっきりしていますが、それもこの木の面白さ。この大きさですが、オニグルミと比べれば結構な重量感があります。強度もあるので、テーパーに絞った細めの脚などには有効でした。表情も豊かで材の供給さえ安定すれば面白い木だと思うのですが、今のところはイレギュラーなので強くアピールできません。今後使ってみたい木です。


後から知ったのですが、実はノグルミの葉には毒性成分が含まれていて、昔はその葉をすりつぶして川や池に流して魚を捕獲する魚毒としても利用していたそうです。なので実はつくものの果実は食用になりません。そのため『ドクグルミ』とも呼ばれていて、もしかするとそういうイメージもあってあまり活用されてなかったのかもしれませんが、クルミとひとくくりにされている可能性もあります。しかしこの毒性が含まれるという情報は私にとっては吉報!なにせ毒がある木というならば『毒りんご』という出口がありますから!




無塗装だとちょっと分かりづらいですが、クリには節の赤ちゃんのような『葉節』があるのと、『キング・オブ・フォレスト(森の王様)』の異名をもっつ雄々しい表情のナラに比べると、クリは木目の雰囲気がやわらかく年輪幅も大きいです。迫力という意味ではナラに軍配があがるものの、肩の力が抜けたようなクリのゆるい表情は日本人好みではなかろうかと思っています。一方で線路の枕木や家の土台にも使われるなど、縁の下の力持ちでもあって、フローリングとしても通な方には人気があります。


詳しくは後日改めて紹介しますが、現在弊社が加工しているものの中にマッチ箱ぐらいの小さな商品があります。広葉樹の面白さはこれぐらいのサイズになってもその質感、存在感がしっかりあるということ。こんなに小さくしてもクリはクリ。写真は無塗装なので分かりづらいかもしれませんが、オイルを塗ると濡れ色になって、ナラトと混ざっていても識別しやすくなります。ただし注意しないといけないのは、クリにはタンニンが含まれているため、水や鉄に反応して染みになるので塗装前には極力濡らさないよう注意が必要です

そんなクリの木は、10月の誕生木で、木言葉は『公平』です。誕生木の出口として作ったのがこちらの『波栗膳(なみくりぜん)』。クリの板の表面を凹凸に削って『鎌倉彫り』風に仕上げ、凹凸のデザインは海の中でさざ波が起きているイメージを表現しています。サイズは、長さ300mmで幅200mm、厚み22mm。凹凸に削り出すことで、平凡で変化のなかった木目の表情が豊かになっていることが分かると思います。クリには数寄屋造りの床柱や茶室などにも重宝される『ナグリ』という独特の技法があります。

それにインスパイアされて作ったのが『波栗膳』です。東北あたりに行くと、童謡の『大きなクリの木の下で』で、歌われたような信じられないぐらい大きなクリの巨木に出会うこともありますが、この近隣ではそんな巨木に出会えることは望み薄。しかし小さなクリでも活かせる出口はあるはず。しかも凹凸をつければクリは驚くほど表現が広がる木でもあるので、その技法の力を借りて作り上げました。誕生木の出口のひとつとしてオンラインショップでも販売をしています。¥4,000(税・送料別)




決して救荒植物として植えているわけではないのですが、倉庫の裏の敷地に植えているの木に今年も沢山実がつきました。クリと人間の関わりは深く、古来より用材としても、食料としても人間の暮らしを支えてくれた大変有用な材ですが、実が食べられる木というのは何だか得した気分になったりするもの。しかしその分、栄養は実にとられてしまうのか、クリの木の隣には同時に植えたものの、樹高はおよそ倍以上もあろうかという槐(エンジュ)が天に向かってすくすく伸びています。今日はそんなクリの話です。

先日ナラの幅広のフローリングの塗装をしていた時のことです。弊社では基本的には無塗装のフローリングを購入して、自社で塗装して納品しています。塗装賃でも儲けたいのかと思われるかもしれませんが、実際には自社で塗装するよりもメーカーで機械塗装したものを仕入れる方が安いのです。ただそうなると箱を開封することもなく右左で商品を動かすことになってしまうため、何だか『関わりしろ』がなくて寂しいというかモッタイナイ。勿論塗装賃(人件費)で少しでも利益を出すという狙いもあります。

材木屋としてそれで少しでも関わりたくて塗装をしているのですが、塗装する前に梱包を開けてまずは検品をします。一枚ずつばらして、節やジョイント部分などに問題がないかを目視で確認します。何か問題があれば塗装前に補修して、それから塗装するのですが、その工程で女性スタッフが発見したのが、ナラのフローリングの中に混入していたクリのフローリング。通常ではまず考えられないことですが、確かにそこにはクリのフローリングが!しかも1枚や2枚ではなく、数えると20数枚も混入していました。


もともとはナラが入っていて、ほおっておいたらいつの間にかクリに変身していましたなんて話はないわけで単純な仕分けミスだと思います。たまたま在庫量と納期に余裕があったので事なきをえましたが、あってはならないミス。納期がタイトな現場ならメーカーに怒りの電話のひとつでも入れるところですが、120幅の無節のクリのフローリングってナラの節ありよりもある意味貴重だったりするので、まあよしとするか・・・で結局出番がなかったりするのですが、これもご縁。

恐らくその工場ではナラやクリなど多くの広葉樹のフローリングを作っているので、本来あってはならないことですが、選別する工程で混ざってしまい気が付かなっかのだと思われます。選別されていると思い込んでいると、無塗装なので色目は似ているため見過ごしてしまったのかもしれませんが、困惑よりも女性スタッフがめざとく見つけてくれた事に感心。【森のかけら】などの商品の塗装や検品にも関わってくれているので、知らず知らず目が肥えてきたのだと思うのですが、これも日々の地道な作業の成果!




街中を走っていると、目の前に重機を運搬している車の後ろに付く事が時々ありますが、そういう時に気になるのは荷台の床板。完全に職業病です。通常は硬くて耐久性のある『アピトン』が使われることが多いのですが、松山においては南洋材の製材は年々減少して、南洋材の丸太そのものを扱うところが減っています。その代わりに、県外の工場で製材しフローリング加工されたものが入ってきたりしてその需要を補っています。そのほとんどがアピトンで、業者間でも「荷台の床板ならアピトン」というのが共通認識です。

しかし部分的な張替工事などで、オーダーサイズの床板が欲しい場合、アピトンの丸太がひっ迫しているとしばらく待っていただくことになり、やきもきすることになります。そんな時、アピトンでなくても別の木でもいいのでは?と思ったりもするのです。例えば同じように硬くて耐久性のある『イエローハードウッド』や『グリーンハート』などでもいいのではないかと、倉庫の中にある材を眺めながら思うのです。まあ現実的には、それらの丸太が松山にあれば、という話になるのですが、これもタイミング。

比較的丸太が入りやすい『カポール』なんかだと大丈夫だと思うのですが、納品後どの樹種がどれぐらいもったのか等のデータが無いので一抹の不安があったりします。まあこういものもウッドデッキと同じように、木そのものの強度や耐久性だけでなく使用頻度やメンテナンス等に左右されるケースが多いと思われるので一概に比較も難しいと思いますが、やっぱりアピトン最強なのかしら?紫外線に晒すだけの実験なら自分でするのも可能なんですが、キャタピラーの付いた重たい重機の積み下ろしなどにどこまで耐えるのか?


数トンもある巨大な重機の硬くて鋭い鉄のキャタピラーで日々ザクザク踏まれたりする姿を想像すると(床板の視点)、過酷な現場に送り出してなんて残酷な親なんだと申し訳ないような気持ちになったりもするのですが、もうそこは「お前の強靭なボディーであれば耐えられる!この過酷な仕事が出来るのは君たちだけなのだ!誰かがこれを やらねばならぬ、期待の人が君たちなのだ、どうか頑張ってやり遂げてくれ~! 」と、宇宙戦艦ヤマトの乗組員並みの使命感を委ねて見送るしかないのです。日々、断腸の思い・・・。

まあこれはネタ的な話で、実際にはカポールでも車輌の床板としては十分でよく利用もされています。他の木についても地域性というかその場にあるものの中のベストという意味では使われている地域もあると思いますし、適正は十分にあると考えています。以前に『今日のかけら/カポール』でも触れましたが、カポールはシリカを含んでいて刃こぼれしやすいのと、アピトンほどではないにしろヤニも発生するので注意が必要です。耐久性に優れていることから車輌の床板以外にも、住宅の外壁などにも利用されています




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