森のかけら | 大五木材


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2月、3月と一枚板の耳付テーブルや店舗のカウンターの問い合わせが相次いでおり、倉庫が慌ただしい。狭い倉庫の中に無理やり詰め込んでいることもあって、販売見込みのなさそうな大物はなるべく奥にしまっているのですが、見たいと仰っていただければ引っ張り出します。そういう場合は大体のサイズや色目の希望などをお聞きして、事前に該当する板を何枚か用意して土場に広げてご覧いただくのですが、折角ご来店いただくのだからと、ついついサービス過剰で余分に広げてしまうので土場は足の踏み場もなくなる。

そういうご依頼がこの数週間で7,8件も続いて、お陰で倉庫が随分と片付きました。そういう事でもないとなかなか奥から材を引っ張り出して整理しようなんてしないので、それを利用して整理をするようにしています。一枚板でダイニングテーブルにしようという場合、多くが長さ1,8~2.0m、幅が800~900㎜前後なのですが、この2ケ月はもっと大きなサイズが欲しいという要望が続いたので、なかなか動かなかった弊社のキングサイズが久し振りに日の目を浴びることになりました。私も久し振りに謁見!

幅1m級の一枚板というと、今在庫にあるのはモミトチ、エノキ、ヤナセスギ、ミズナラなどの国産材やチベットヒノキ、クロアチアメープルなどの外国産の白系の木。色目の濃いものとしては、イロコ、ベリ、エコップベリ、ゼブラウッド、ダリナなどなど。種類こそいろいろあれど決して大量に在庫しているわけではありません。さすがにそれぐらいのサイズになると年に何枚でも売れるというわけではないので、積極的に仕入れしているわけではありません。住宅事情も狭小住宅が増えるのでそういう需要も減ると思っていたら、

そんな思惑と逆行するように最近は大きなサイズの一枚板への問い合わせが増えてきています。たまたまそういう巡りあわせなのかもしれませんが、キングサイズへのあこがれは高まっているのかも?!しかしその傾向のお陰で、こうして懐かしい顔ぶれに揃って再会できるのも嬉しいし、ありがたい話。ここで再び倉庫の暗闇に戻ってしまうと、次のチャンスはいつになるやら分かりませんので、明るいところに出たついでにそのまま『卒業』していただこうと、決算も控えて思い切った決断が続いています!




アマゾンの話つながりなんですが、【森のかけら】の中から特定のテーマに準じて5種類の木を集めてパックにした『森の5かけら』の中にあるのが『ブラジルの5かけら』。その5種類というのが、ブラジル産の『マニルカラ』(アカテツ科)、『イぺ』(ノウゼンカヅラ科)、『サッチーネ』(クワ科)、『イタウバ』(クスノキ科)、『セドロ』(センダン科)。確か2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックにちなんで作ったものだったはず。早いものであれからもう2年、次は『東京五輪のかけら』?!

さて、その中の1つ『セドロ』についてですが、別名『シガーボックスシーダー』とも呼ばれるこの木は、文字通りシガーボックスに使われる材としては最高級だとされています。私自身もそういう風に紹介してきましたが、実物を見たことがありませんでした。それがたまたま実物を見る機会がありました。松山市内に飲みに行った時、初めて入った店のカウンターに鎮座ましましていたのがこちらのシガーボックスです。セドロは、調湿効果に優れ香りづけの効果もあることからキューバ葉巻を収納する箱に最適とされています

私自身は葉巻はおろかタバコも吸わないのでよく分からないのですが、葉巻にこだわる愛煙家には羨望のモノのようです。まあ、あくまでも中身の葉巻そのものが大切なのですが、葉巻も高級なものになると1本¥1000を越えるものもあるようで、やはりそれを保管する箱は重要になります。『シーダー』という名前が付いていますが、センダン科の広葉樹でシーダー(スギ)の仲間ではありません。それが削るとスギのような匂いがすることからシーダーの名前が付けられたそうですが私は匂いよりも削り屑にスギっぽさを感じます。

材が軽いこともあってフワフワした羽毛のような質感で、匂いだけでなくそういう見た目からもスギをイメージさせたのかもしれません。もっとも外国で付けられた別名なので、日本のスギではなく米杉(ウエスタン・レッドシーダー)をイメージしているのだと思います。さてそのセドロですが、シガーボックス以外にもギターのネックなどにも使われるなど珍重されるものの、輸入量は決して多くはありません。弊社にも薄い板があって全国の葉巻愛好者が沢山買い求めていただきましたが、その板も完売。

残っているのは長さ3m前後、幅500~600㎜、厚み60~75㎜程度のカウンターサイズの大物ばかり。今後も新しい入荷は見込めそうにないので、残っている材を大切に売っていこうと思っています。『赤欅』なんて呼ばれることもあるぐらい木目に和風の趣きもある木です。このセドロに限らず、手持ちの材が無くなってしまうと今後入荷が未定という木が増えてきて心配は尽きません。それぞれ【森のかけら】用に少しずつストックしていますが、この1年でも「次の入荷が難しい木」が増えてきそうで悩みのタネは尽きません。




1年以上前に伐採して製材した後、天乾させてきた愛媛県産の『ユリノキ』の板ですが、想定した以上のスピードで乾き、使い勝手がいいことからいろいろな用途で使っていただいています。学校の構内に生えていた樹だったのですが、スクスク育っていたので直径が2尺(およそ600㎜)に迫るような大物もありました。それらもいい具合に乾いて、そのうちの一部は住宅・店舗のカウンターや枠材、クラフトの細工などに利用されました。乾燥したら、未乾燥材にその席を譲らねばならないので別の倉庫に移動。

基本的に乾燥した材は、倉庫内に立て掛けて保管するようにしています。乾燥が出来るまでは桟積みして上から荷重をかけて、風通しのいい差し掛けの屋根の下で保管しますが、しっかり乾燥が確認できたら、最前線の現場に赴いてもらわねばなりませんので、迅速に対応できるように立てて保管します。これこれこれぐらいのコンディションでこういうサイズの板が欲しい、というオーダーが入ると、立て掛けた板をめくりながらどれで対応できるか確認します。注文があるたびにそういう作業が繰り返されるわけです。

ものによっては何度も何度も同じ木をあっちにやったりこっちにやったりと動かすわけですが、そうやって持ち上げることで、その後の乾燥の進行具合を肌で確認することも兼ねています(と自分に言い聞かせながら、倉庫が狭いなんてことは言い訳にしないポジティブ志向!)。含水率を測って乾燥具合を見るというのが基本だとは思うものの、旧式のアナログ人間である私は含水率よりも自分の肩量りの方を信頼しているので、体感測定しないとどうも信用ならない。それでもし間違いあっても自分は納得できるので。

倉庫に立て掛けた材も、販売の状況によってどんどん倉庫内を移動していきます。例えばその樹種がまとまってある時は、もっとも人目につくセンターを飾っていても、枚数が減って来ると隣に移動させられ、センターには別の新人が座ることになります。更にいいものから売れていき、節のあるものなどばかりが残ると、目立たない裏の筋へと移され、華やかりし栄光は過去のものへと。そうやって世代交代ならぬ樹種交代が、狭い倉庫の中では日々繰り返されていくのです。




昨年末に異常な盛り上がりを見せた弊社の『パターンブロック』ですが、レーザーでヘキサゴンにくり抜くなど改良版が完成。またまた全国のパターンブロック愛好家から問い合わせが相次ぎ、商品発送に追われています。メーカーによって微妙に大きさが違うようで、それらに対応できるようにかなり試行錯誤を繰り返したようです。仕事が終わって帰宅すると、それで問題がないかどうか確認するために、我が家で双子の息子と娘がヘキサゴンの枠の中にうまく収まるかどうかを試していました。私自身はそれで遊んだ事がないのでいまひとつ魅力や遊び方を理解できていないのですが、そのうちにそれでいろいろな図形を作り始めました。

上が息子の作品で左が娘の作品。全国各地から注文が殺到して初めてパターンブロックがそこまで人気にある商品であると知りましたが、これってもしかすると単なる木育の知的玩具のカテゴリーを越えて、多彩な遊び方がある滅茶苦茶凄い洗練された商品なのかも?!。形も色も限られた中で何を作るのか?確かに作り手のセンスが問われる玩具で、好きなデザインで作っていいと言われると逆に行き詰ってしまうタイプの子もいたりしそう。こちらの作品のモチーフは『ツバキ』だそうです。なるほど、なるほど。一応こちらは綺麗に全部を枠に収めたパターンです。

今度は自由に好きなデザインで枠に作ってみてということで娘が作り上げたのがこちらの作品。わずか350㎜角足らずの小さなヘキサゴンという限られた世界ですが、それなりに自己表現も出来るようです。中のブロックそのものはメーカーのもので、もともと着色してあります。材木屋なのでどうしても木の素材感で勝負したいという気持ちが強すぎて、これぐらいベッタリと木目が見えなくなるまで着色するのにはどうしても抵抗があるのですが、こういう遊び方を見ると着色すてみるのもいかなあと思ったりも。

こちらは息子の自由演技作品ですが、なかなか大胆な発想で衝撃を受けました。我が子ながら耳が枠から飛び出す、上に重ねて立体的にするなど規格外の発想力に感心しきり。なるほどこういう使い方、遊び方もあるのか~。折角作った力作ですが、やがて壊されてしまう儚(はかな)さもこのパターンの魅力のひとつなのかも。こうしてスギの木目や色合いも背景のひとつだと考えると、粗目の年輪も赤身と白太のアンバランスさもそれなりにいい感じ。このパターンブロックの枠は、『木のもの屋・森羅』にて販売しています。気になる方はこのホームぺーの問い合わせ欄からご注文下さい。




マツの話ついでに本日はトドマツではなくアカマツの話。先月大量に入荷したアカマツとヤニの話をアップしましたが、そのアカマツについて。とりあえず小口をカットして乾燥の促進と、整理番号を付けて桟積みも終わり、これからはしばらくの間、倉庫でお眠りいただくことになるわけです。昔であればその工程で発生する端材と鋸屑は焼却炉に消えていく運命であったわけですが、今は『商品生産』の場面でもあります。今回は生(未乾燥材)のアカマツでしたので、当然鋸屑も生です。

アカマツの板に丸鋸の刃を入れるとジュルジュルというぐらい勢いよく黄色い鋸屑が飛び出します。同時にそのあたり一帯にマツ独特の香ばしい匂いが立ち込めます。偶然その作業中に会社に来られた一般の方が、「あらいい匂い!」と仰っていましたが、日本人なら落ち着く香ばしい匂いかもしれません。板の数も半端なく多かったので、出てくる鋸屑の量も半端ではありません。生材の鋸屑なので、匂いも激しいものの水っぽいので、瓶詰しておくとカビの心配もあるので、『森の砂』に加えるかは検討中。

たっぷりと集材できたのですが、途中あたりからは綺麗にカットできるかどうかというより、うまく鋸屑を取れるかどうかということに注意が向いてしまい、あわや本末転倒。しかしこれ、『森の砂』の出口がなければいくら匂いがよくても、いかに目に鮮やかでもただのゴミ。苦労して集めたからという事もあるのですが、『森の砂』のライナンップに加えられなかったとしても、こうなったら決して捨てたりはしません。ならば更に「生の鋸屑」のための別の出口を用意しなければならないのか?!

一般の方が「いい匂い」と言われたて思い出したのですが、そういえば以前にも木のおもちゃを買いに来られた年配の女性の方が、倉庫を通られた時に「うわ~、木のいい匂いがする~!こんなところで暮らしたい~!」と本心の歓喜の声をあげられていたことを思い出しました。長年毎日木に囲まれて過ごしていると、それが当たり前になって特別な感情を抱かなくなってしまっていますが、よくよく考えれば街の中でかなり贅沢でエコロジカルな職場なのだと再認識。




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