森のかけら | 大五木材

パープル・フロム・ザ・ハート

今日のかけら・♯189パープルハートPurple heart マメ科・広葉樹・中南米産

かなり以前から倉庫で眠っている【パープルハート】を整理しました。長さ2.6m~2.7mで、幅は100㎜~200㎜ぐらいの24㎜の板材です。乾燥は充分ですが、加重を掛けて押さえていたにもかかわらず結構カップ反りが出ています。とても硬い木ですから、鋸もかなり挽きいがみが多く、刃が震えていて厚みも不均一です。まあこういう硬い木はある程度のロスは仕方ありません。ロスといっても絶対捨てたりしません。そういう材を検品して、今回【ちょこっと端材】に加工し直しました。パープルハートそのものは、文字通り紫色の色合いが魅力的で、クラフトなどでもワンポイントに使うととても引き立ちます。その人気ゆえ価格も決して安いわけではありませんが、厚みが薄くなったり、長さが短いと必然的に用途も限定されますので、【ちょこっと端材】はお手頃な値段に設定させていただきましたので、サイズは本当に端材ですがクラフト関係の方、是非ご覧になってください。評判がよければ在庫はたっぷりあるので、また少しずつ整理してみるつもりです。

国産材では出会えないような鮮烈な色です。この木の最大の特徴は、まるで人工的に染色したのではないかと見まがうほどの紫(パープル)の色合いですが、実は荒材の時と加工してからではまったく別の表情を見せます。右の画像は、何も加工をしていない荒材の状態です。左の板に黒い染みのようなものが点々と付いているのは、製材する時に抵抗を減らすための油が付着した跡です。光線の反射もあるので、実際に肉眼で見るよりは少し淡く写っていますが、はっきり『紫色』を意識できる色です。う~ん、ファインダーを通すとどうしても実際の鮮やかな紫色が伝わりません・・・もどかしい!

少し水で表面を濡らしてみました。太陽の反射があって白っぽくなっていますが、これだとかなり肉眼で見た雰囲気に近いかも。紫といっても、柄に書いたような綺麗な紫ではなく、少し褐色がかった濃い紫色といったところでしょうか。これを削ってみます。「あれ?」思ったほど紫色ではありません。むしろ荒材の時の方が紫が強かったような気がします。削った直後はもっとどす黒いどどめ色をしていますが、空気に晒されると酸化して次第に鮮明な紫色に変化していきます。瞬間的に色が変化するというわけではありません。1~2日外部に置いておくとかなり変化が見られます。

室内でも変化するまでにかなり時間を要するのですが、変わるのは変わります。板が重なっていたりすると、焼けてある所とそうでない所で夏の日焼けぐらい見事に差が出ます。こんな感じです。まだ削って数時間なので差が顕著ではないですが。勿論個体差もありますので、綺麗な紫になるものや淡いままの物もあります。また、木そのものが木の交錯が激しい木なので、そういう部分は逆目になったり毛羽立ちが出て、綺麗な紫にはなりにくいです。いつまでも紫色が保持できるというわけでもなく、経年変化でやや落ち付いた褐色に変わっていきます。今回【ちょこっと端材】用に加工した物もまだ淡い紫ですが、数日で鮮明な紫に変わると思います。ということで、週末にでも改めて撮影して【ちょこっと端材】コーナーにアップしたいと思います。しかし、パープルハートとはよくぞ名付けたものだと思います。

。『〇〇ハート』と『ハート』が付く木は、案外多くて木の他にも『シルバーハート』(別名:ロンギ)、『グリーンハート』などがあります。色彩感覚は国もよっても違うとは思いますが・・・首を傾げたくなるよな物もありますが、それも楽しい。こういう原色系の色調が強い木は、一般住宅などではバランスが取りづらく、使いたくても使えないという事もあますが、うまく効果的に使えば、これほど目を引く木もありません。あまり大きなサイズや特殊サイズは、価格も高くなりますが、在庫のサイズのものであればそれほど高額ではありません。この素晴らしい『紫の木』に光りを当てていただきたいと思います。蛇足ですが、本日のタイトルは、敬愛するF.F.コッポラ監督の『ワン・フロム・ザ・ハート』からいただきました。コッポラの『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などの大作も大好きですが、たまに気まぐれのように撮った、『ペギー・スーの結婚』とかこの作品のようなメルヘンチックな作品も好きです。

映画作家・大コッポラが、映画少年に戻ったかのように嬉々として喜びながら作っているのが伝わってきて、何だかホッとした気持ちになります。それにしても当時のナスターシャ・キンスキーはため息が出るほど美しかったです。個人的には、昔やっていた『サントリー・レゼルブ』のテレビCM。与謝野晶子の『やわ肌の あつき血汐にふれもみで さびしからずや 道を説く君』という詩に官能的なメロディがついていたアレです。40歳以上でないと分からないかも・・・。彼女が男性を残し、走り去る車の中で涙を浮かべる場面。キンスキー眩いばかりの美しさと映像+音楽の素晴らしさにドキドキしながら観ていました。昔のCMは心に残るような素晴らしい物が多かったなあ・・・。

パープル・フロム・ザ・ハート PARTⅡ

今加工してある【かけら】は少し淡いのですが、【ちょこっと端材】の板はかなり濃い紫です。それも個性です。これは、【森のかけら・丸膳】です。作って1年以上経過しましたので、すっかり落ち着いついた雰囲気になりました。だいぶん色が落ち着いてきました。こんな感じです。植物性油を塗って蜜蝋ワックス拭きで仕上ています。一見分かりにくいですが、2枚の幅剥ぎとなっています。サイズは、w350xd250xh50㎜です。【商品紹介】の【丸膳】をご覧下さい。専用の箱に入れてお届けします。持ってみると片手では持ちきれないほど重たいです。

 

この色合いからも、パープルハートが住宅の色彩の中に収まりにくいほど、鮮烈な事が分かると思います。今までもいろいろな設計士さんに勧めてきましたが、他の木とのバランスが取りにくいようです。自分が勝手に面白いと思って仕入れをしてしまうので、在庫に残ってしまう事も結構あります・・・。それでも木との出会いは一期一会ですから、【】があった時に買っておかないとスルリと手をすり抜けてしまいます。後で悔やむのだけは嫌なので、ここはと思う時には買っておかねば二度と縁がなくなってしまいそうな不安に襲われてしまいます。そればっかりでもまずいのですが・・・。

パープルハートには、粋な日本名があります。【紫御殿】〔ムラサキゴテン〕と言いますが、誰が名付けたか知れませんが随分軽妙洒脱な名前をつけたものだと思います。こういう膳などの場合は、【紫御膳】とでも呼んだ方が、「座り」がいいかもしれません。一度パープルハートのテーブルにも挑戦してみようと思ってはいるのですが、なかなか勇気がなくて踏み切れません。フローリングとしては、いろいろ作られて販売されているようですが、やはり店舗が中心だと思います。材としては、ウッドデッキや外部にでも使っても強い耐久性を発揮する木ですから(相当高級なデッキになりますが・・・)、床材としても適しているとは思いますが、私の周囲ではそこまでのチャレンジャーは少ないようです・・・。

先日加工した端材も数日ですっかり色が紫に染まりました。これだけ「力」のある木ですから、使い過ぎるとバランスを逸するかもしれませんが、うまくワンポイントに使ってもらえれば、効果抜群だと思います。かつて聖徳太子が最高位に紫を使ったともいわれ高貴な色ですから、世が世なら庶民には縁のない色だったかも知れません。洋の東西を問わず、世界でもその傾向があったようで、中国の紫禁城や、英語で「be born in the purple」というと「王侯貴族の家に生まれる」という意味になるようです。この鮮烈な色彩に世界中の人が畏怖を感じていたのでしょうか。

紫というと、『パープル』以外にも『バイオレット』と表わすこともありますが、一般的には、『パープル』は【赤紫】、『バイオレット』は【青紫】を示すようです。いずれも、権威や尊厳、高貴、神秘性なども想起させる色ですが、】、鎮静的なイメージの『バイオレット』に対して、『パープル』は興奮する色だともいわれます。そう考えると刺激が強いようですから、あまりパールハートを過度に使いすぎず、ワンポイントに使ったほうがいいのかも知れません。ちなみに【ヴィオレットウッド】は、【プレミアム36】の中に含まれています!興味のある方は、是非パープルとの色の違いをご確認下さい。貴重な材です。端材も無駄なく有効に使っていただきたいと思います。

パープルなハートのご縁

先日お引渡しの終わったワンズ㈱さんのG様邸でもふんだんに無垢材を使っていただきました。至るところに無垢材を使っていただいていますので、どこからご紹介しようか迷いましたが、何といっても玄関を開けて目に飛び込んでくる鮮烈な紫色『パープルハート』からご案内致します。パープルハートについては、以前に『今日のかけら』で触れましたので、樹種の解説についてはそちらをご覧下さい。今回は、玄関脇の小棚として採用していただきました。照明でやや赤身が強くでていますが実物はかなりのパープル!一般の方で、実際にこの木を見られた事のある方はほとんどいなくて、弊社の倉庫で実物をお見せすると、その人工的な紫芋のような色に驚かれます。その後、充分にこの個性的な色合いを堪能された後、「でも我が家ではちょっと・・・」というのがごく普通の反応です。

紫色は太古より高貴な色とされてきましたが、やはり簡単には馴染みにくい特別な色だと思います。しかしそこがセンスの見せ所!ワンズ㈱のインテリア・コーディネイター・井村多希子さんがセンス良く住宅に取り入れていただきました。従来、あまりの個性ぶりに店舗でないとバランスが取れないと言われ、住宅での採用は受け入れられなかったのですが、こうして使っていただけるのはありがたいです。実際にこの木を見ていただかなければ、この木の存在が知らしめる事が出来ません。

とはいえ、壁や床、部屋全体の雰囲気を余程計算して使わなければ、バランスが取りにくい木である事は間違いないので、どこにでも使えるというわけでもありません。また、使っていただく施主さんにもそれなりの遊び心がなくては受け入れ難いものになるかもしれません。その点、G様ご夫婦は遊び心満点で肝要なお心の持ち主、パープルハートの個性もサラリと受け入れていただきました!よく言う事なのですが、「人が木を選ぶのではなく、木が人を選んでいるのです」と。自分が選んだつもりでいても相性が悪ければ、知らず知らず決定段階で漏れたり、忘れていたり、丁度その前に在庫が切れたり、なんやかんやで縁がなかったりするものです。縁がある木は、不思議と「これが最後の1枚」とか、丁度のサイズが残っていたとか、選んだクロスや床材とも相性が良かったりと、不思議なものです。関わった人間の気持ちがプラスのベクトルに向いていれば、結局良き着地点に向かってすべてが好転していくような気がします。

逆に、最初躓くとなかなか軌道修正が難しいのも、「選ばれている」のかもしれません。ですから、俺が選んで使ってやっているなどと威張って扱いもぞんざいにしていると、木も嫌気がさして暴れたり反ったりするかもしれません。ご縁があって良かったと思って、手入れもして大切に使ってあげていると美しい光沢を放ち、長らく満足感を与えてくれるのではないでしょうか。何を非科学的な事をと思われる方は、『命ある素材・木』を使おうなどとはゆめゆめ思いなさいますな。ケチをつけようと思えばどうでも文句をつけれるのが木です。これはあらゆる天然素材に共通して言えることですが、両方に相応の理解がなければトラブルは必至です。しかしそれがうまくいった時は双方に至上の喜びがあります。木の個性や面白さを提案していただいたワンズさん、それを快く受け入れていただいたG様ご夫婦の作り上げられた新居にはまだまだご紹介したい無垢材の喜びが溢れております!

住宅では収まりが悩ましどころの『パープルハート』も単独の商品にすると個性の塊。こちらは人気の丸膳です。2枚の幅剥ぎで、植物性油+蜜蝋ワックス拭きで、鮮やかな紫色が更に深みを増しています。ズシリと響くその重力感。大切な場面で大切なお方にお使い下さい。こちらで販売しております→『丸膳

赤紫の貴婦人・パープルハート

以前に『モート・レイニーハウス』の主とジューサンケンチクセッケイ石村隆司君が二人でご来店いただき、ダイニングテーブルの木選びをしていただいた話をアップさせていただきましたが、その時選ばれたのが『赤紫の貴婦人・パープルハート』でした。そのテーブルがようやく完成しましたので、改めてここでご紹介させていただきます。加工直後は茶褐色ですが、しばらくするとサーッと鮮やかな紫色に変わっていきます。今回は写真のように5枚の板で幅剥ぎさせていただきました。

脚は黒塗りのアイアンですが、建設関係の会社にお勤めのご主人の友人が制作していただきました。強烈な紫色とアイアンの黒がベストマッチで、パープルハートの紫色が一層引き立ちます。鉄脚という事で、シンプルな作りながら結構な重さ!木であれば、大抵の木でも、どれぐらいの大きさでどれぐらいの重さがあるのか大体検討がつきますが、鉄の場合は見た目を裏切る重さにいつもいつも腰が折れそうになります。この脚も見た目は細く見えるかもしれませんが結構な重さ!

石村君とふたりでどうにか室内に運び込み設置。水平な場所で持つのであればそれほどでもないのですが、縦に起こしたり、不安定な持ち方をするとテーブルの重みが掌に食い込んできます。加工そのものは職人さん(もちろん今回も善家君)に依頼しているので、せめて木選びと納品の時にしっかり関わっていないと、自分にとっても「楽しみどころ」がありませんし、こうやって重さを体で実感する時こそが家具納品の醍醐味なのです。なので納品時に困難を極めれば極めるほど興奮~!

本来の家具屋さんって営業と配達は当然分離していてもっとスマートなものかもしれませんが、最後にお客さんの喜ぶ顔を見れないなんてモッタイナイにもほどがある!その瞬間に出会えなければ、この仕事の意義そのものがなくなってしまうような気すらしてしまうので、遠方に宅急便等で納めさせていただく場合は何とももどかしいのです。かつて、「色合いがどぎつ過ぎてこんな色の木が一般住宅で売れるか~!」と罵倒した大工さんがいましたが、道極めればそこに友あり

現在、弊社にはこのパープルハートの薄板(厚み25㎜前後、長さは2m~2.6m程度、幅は100~250㎜前後)が200枚前後あります。中南米原産ですが、現地ではウッドデッキに使われるほど(モッタイナイ!)硬質な木であるため、結構反りやねじれ、歪みもありますが、その色彩のインパクトは他の木の追随を許しません。小口から見ると長年の埃や汚れで薄汚く見えますが、「ボロは着てても心は錦」ではありませんが、ひと削りすれば美しくも妖しい赤紫の衣をまとった貴婦人がそこに現れます。

端材ではないパープルハート

倉庫の整理がなかなか思うように進みません。主な原因は、天気が悪い日が続いたため、倉庫の奥の材を思いきり表に出せないという天候事情と、もう見切ろう見切ろうとしながらも最後に例の病気(モッタイナイ症候群)が発病してしまって、これはもうちょっと置いといてみようかという情け(ない)心が出てしまうため。しかしそれではいつまでたっても変わらないと、断腸の思いで(『えひめのあるくらし』の際の私の呼称はここからきている)現在、鬼整理の真っただ中です!

整理するといってもただまとめて十把一絡にして叩き売るようなバカな事をするつもりはなくて、サイズや用途に合わせて、場合によっては加工もして、最後まできちんと付き合います。ただしモノよっては身近なところに出口の無い(遠い、見つかりにくい)ものもあって、そういうものについては、以前やっていた『ちょこっと端材』のように1枚ずつ画像をアップして販売させていただくことにしました。まずはその第一弾として、色合いが個性的な中南米産の『パープルハート』!

森のかけら・プレミア36】に加えているぐらいですから、私は大好きな樹種なんですが、悲しいことに少しだけ厚みが薄い!荒材で24~25㎜。もしこれが38㎜(6/4インチ)あれば、【森のかけら】はもとより『森のしるし』や『モザイクボード』など活躍の場はいくらでもあったことでしょう。まるで人工的に作られたような妖しい赤紫色が、どれだけ多くの人を魅了しただろうかと想像するだけで胸が躍るのですが・・・あとたった数10数ミリありさえすれば・・・涙。

だからといって出番がないわけではないものの、世の中にはもっとこの木だからこそ生かせる出口をお持ちの方もいるはず。そんな方に有意義に活用してもらおうという思。在庫しているのは、長さ2.0~2.7mで幅100~270㎜程度の板が200数十枚。そのうちの一部を少しずつ加工してHPでアップしていくつもりです。かなり不定期になると思われますが。バラの小口売りなので当然対象は一般の木の愛好家、木工作家さんなどを考えています。画像の左側に立っているのが通常のフローリング(1820☓90☓15㎜ですのでサイズの目安にして下さい)。ちなみに価格は、A&B=1000☓150☓27㎜ ¥5,000/枚、C=2000☓255☓20㎜ ¥12,200/枚(いずれも税別・送料別)※現在はすべて売切れております。

基本は無塗装での販売ですが、この木の美しさを知ってもらいたいので、試しにオイルを塗ったのがこちらの画像無塗装では淡い赤紫が、オイルが染み込むことでクッキリした紫芋色に!空気に触れると濃くなっていくため、カットした直後の切断面はこれほど鮮やかな紫色ではないのですが、時間が経つと深みが増します。プレーナー加工はしているものの、あくまで荒加工ですので仕上げはご自分でお願いいたします。なお少量ずつのアップなので売れ違いにはくれぐれもご容赦下さい。

もう大鋸屑とは呼ばせない!③*

これが『の羽/パープルハート』です!465✕325✕H295㎜サイズの段ボールにほぼ箱いっぱい分をビニール袋に詰めています。このまま段ボールでお届けします。価格は今のところ¥5,000/箱(送料・税別)で設定しています。収集については、加工前にブロワーで丁寧に他の木の大鋸屑などを吹き飛ばして、ビニールを敷いて他の木屑が混ざらないよう細心の注意を払っているつもりですが、特別な集塵システムがあるわけではなく、あくまでも手作業ですので、わずかに他の木屑が混入することがあります

また、耳付き(樹皮)の板を切断・切削することも多いので、どうしても樹皮を粉砕した屑も混入します。そのあたりは寛容な心で受け止めていただきたい・・・海辺の砂浜にも砂以外にいろいろなモノが混じっていますが、母なる海は寛容に受けとめすべてを優しく包み込んでくれます羽毛も空が・・・と、自分で書いていて、まさに命名した名前に助けられるとはこういうことか、を実感!さて、その『森の砂』の方ですが、こちらはコーヒー瓶サイズのちょうどいい容器を見つけたので、それ1本が1単位。

今のところ、サッチーネパープルハートブラジリアンチークホンジュラスローズ、ココボロ、ブラック・ウォールナットなどマニア心をくすぐりそうな特徴ある樹種をそれぞれ瓶1つずつ用意しました。なるべく瓶の口までいっぱいになるように入れてあります。こちらは今のところどれでも1瓶¥1,500(送料・税別)こんなの買ってどうするの?なんて方はスルーしていただいて大丈夫です。木は材としてだけが日本人の暮らしを支えてきたわけではありません。捨てるところがないのが木の凄さ!

ところで大鋸屑集めて誰に何のために売るの?と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、欲しいと思われない方にはいらぬ心配です。とかく使い道が分からないものを否定したり批判する向きがありますが、私などはそこをあれこれ悩みながら用途を考えるのが楽しみでもあるので、下手に用途の説明などあるのは興醒め。まあ、世の中には私と同じような嗜好の方も少しはいると思うので、そういう方の琴線に触れればいいと思っています。もっと量が欲しいという病的な方は直接お問い合わせください。続く・・・

★今日のかけら番外篇・E032ジャカランダJacaranda ノウゼンカズラ科・広葉樹・中南米産

 

熱帯の桜・ジャカランダの最期①*

昨日、【森のかけら】の新作、というか第二弾に取り組むという決意表明をしましたが(根幹はサグラダファミリアですので、完成の時期はあまり期待なさらずに・・・)、そういう気持ちにさせてくれた木との出会いが幾つかあります。本日はそんな木の中の1つをご紹介します。以前にもこのブログで取り上げましたが、それが私の自宅に生えていた(生えていたと過去形で語らなければならないのが辛い)『熱帯の桜』とも『ブラジルの至宝』とも呼ばれる『ジャカランダ』です(「ハカランダ」とも呼ばれます)。

更に『ブラジリアン・ローズウッド』の別名もあったりすますが、あの「ワシントン条約で絶滅危惧種に指定され輸出入が禁止されている世界的にも希少な銘木」とは別物です。そのジャカランダですが、当初思っていた以上に数年で急速に成長。最初少し斜めに幹が成長したころからきちんと修正しておけばよかったのですが、ドンドン成長して途中からロープ等で引っ張ったもののそれをものともせずに育つ育つ!みるみるカーポートの屋根を超えて、家の屋根に届くほどに成長していたのです。

それで一昨年には見事な花を咲かせてくれて、まさに『熱帯の桜』の艶姿を堪能させていただきました。しかし一方で大きな問題が発覚!そこまで大きく成長するとは想定していなかったため、自宅の横のブロック塀のすぐ傍らに植えたのです。それが成長とともに根が変な方向に膨らみ、たぶん地盤が固かったからだと思うのですが、根元が大きく上に膨れあがり、そこからブロック塀に進撃を開始!ブロック塀と平行に根を伸ばし、片方の大きなほうの根は遂に家の犬走りのコンクリートを破壊!

専門家にも見ていただき、このままにしておけば家の基礎部分にまで影響が出るとの判断から泣く泣く伐採することにしたのです。なので、遂に育てて伐って売るという次のビジネスモデルに突入したのか~!などとは思わないで下さい。そうならばここは家の主たる私が介錯つかまつるのが礼儀というもの。そして2017年の11月の中頃にいよいよジャカランダ伐採の儀が執り行われることと相成ったのであります。根っこは強力でも幹部分は驚くほど脆く、しなやかですが細い枝は手でポキンと簡単に折れます。続きは明日・・・

 

熱帯の桜・ジャカランダの最期②*

さあ、ジャカランダの伐採ですが、昨日書いたように幹は見た目以上に幹はもろくてチェーンソーを使うまでもありません。短いつきあいでしたが、わが家で根付いてくれた感謝も込めて手鋸で丁寧に介錯させていただきました。駐車場を塞ぐように斜めに生えて、葉をいっぱい茂らせていた存在がいきなりなくなってしまうのですから、解放感以上に寂しさもあります。ならば今横たわる「材」となったこのジャカランダを骨の髄までしゃぶりつくらせていただくことことこそが礼儀ではないか!

ジャカランダは枝が多いのですが、狭いスペースに植えていたこともあって不自然な方向にも枝が出ていてその中にはこんなものも。うちの息子が振りかざしているのがそれです。こういうものも伐採現場では顧みられることもないのでしょうが、これもしっかり商品とさせていただくつもりです。そうやって細かく解体し、立派に成長したジャカランダは細い枝を残すのみとなったのです。さすがに10年近く共に成長してきた身内のようなものでしたから複雑な心境にはなりましたが、決して無駄にはすまい。

一方、残された湾曲した根元部分は強力で、しかもコンクリートを叩き割って地下に潜り込んでいるのでかなり手こずりました。地下に伸びた根は仕方がないので、薬剤で腐らせることにして(そうしないとシロアリが家に侵入する道となってしまうので)、とりあえず地上に出た湾曲した部分だけでも切断して除去。これはこれで乾かせていずれ解体して何かに使うことに。まあ、こうして思いがけず『熱帯の桜』の材部分が手に入ったのです。これはこれで喜びそうなマニアがいるとは思うのですが。

それだと全国のマニアな愛好家にチリジリバラバラに売れていってしまうことになるので、やはりこういうマニアックな材こそコレクション的な意味合いがあるのだろうと、【森のかけら・第二弾】を作る気持ちが高まったのです。残った切り株には刻まれた年輪は10年足らず。1年で勢いよく成長したことがうかがえます。きっともっと条件のいい場所に植えてあげられていたら、紫の花を沢山咲かせていただろうなと申し訳ない気持ちになりました。ペット同様、木を育てるにもそれなりの覚悟が必要という事。

 

熱帯の桜・ジャカランダの最期③*

製材してプレーナー加工した『ジャカランダの端材』がこちら。製材してから天然乾燥約2ヶ月ですが、材質がかなり軽軟なことからこれで乾燥は十分と判断しました。あまり流通していない木の事を取りあげると、「どんな感じの木ですか?」と尋ねられることが多いのですが、製材してプレーナー加工しただけなので、私もそこまで詳しくは分かりません。木肌は少しだけ黄色味を帯びたクリーム色といったところで、見た目だけならエノキともモチノキともヤナギとも・・・木を木で例えるのはかなり野暮ですが。

まあこれから自分自身でも細かな細工物に使おうとは思っていますがなにせ量が量なもので、【森のかけら・第二弾】用の材を確保したらどれぐらい残るのやら。ジャカランダの材が木材市場に流通することはまず考えられないし、公園や街路樹で植えてあるのもこのあたりではわずか。それが何かしら問題があって伐採され、巡り巡って私のところにやってくる可能性を考えると、次にジャカランダに出会える確率は果てしなく低いと思われます。そういう事を考えると売らずに置いておこうかと思うのが悪い癖。

今までそう思って再会を諦めかけていたら、たまたまその木が近くで伐採され私の手元にやって来たという例も数多くあるので、何事も諦めずに希望だけは持ち続けておくものだと思います。それにしても木材市場や木材業者間以外からいろいろな木を得る機会が増えています。そういうルートがなければとても【森のかけら・第二弾】は作れません。恐らく今後ますます業界ルートから入る樹種は絞り込まれて、まだ見ぬ強豪に出会う機会はどんどん少なくなっていくと思われます。悲しき現実。

いずこの製材所も材木屋も、売れる樹種に絞り込んで品揃えをしているのと、【森のかけら240】で、住宅建築で使われる主要な木材についてはほぼ網羅していると思いますので、これから先はまさに「けもの道」!公園樹や街路樹、校庭木、庭木等が主戦場となりそうです。後は時々聞いたこともないような丸太がシラッと並んでいる岐阜の平野木材さんに期待するばかり。それも、現在取り組んでいる在庫調整がうまく出来ればこそ。3月までに決着させて、新たな出会いの仕入れに向かわねば!

 

ジャカランダ・ミディアムレアーでいかが?*

熱帯の桜・ジャカランダ』の端材について。しつこいですが、恐らくSNSでもなかなか見る機会が少ないと思うし、販売できるジャカランダの端材も限られているので、せめて画像だけでも記録にとどめておきたいと思いますので。こちらが木取りが終わったばかりのジャカランダの端材。かなり薄いペラペラのモノもありますが、少しも無駄にするつもりはありません。木としてこれといった目立った特徴はありませんが問題ありません。この場合はジャカランダの端材ということに価値があるので

この後、2ヶ月ほど天然乾燥でしっかり乾かせてから一部はオンラインショップでも販売します。倉庫で保管する間に他の木と混じって何の木か分からなくならないように、小口に名前を書いておくのですが、小口がザラザラしているとマジックのノリが悪いので、最近は小口をスライド丸鋸でカットして名前を書くようにしています。ジャカランダの小口をカットしたのがこちら。周辺は乾いているのに内部はまだ水分が残っていて、ミディアムレアー状態です。これぐらいのサイズであればここから内部まで乾燥するのに1ヶ月もあれば十分ではないかと思います。

木が若いこともあって、恐ろしいほどに目は粗いですがこれが現実ですから仕方ありません。興味がある人にしか価値が見いだせないというタイプの木ですが、世の中にはこういうタイプの木を受け入れてくれる人も必ずいるはず。と、信じてこういう木も集めているわけです。材質がどうこういうよりも、その木がそこに在るとこに価値があるという意味ではまさに【森のかけら】の申し子のような存在。出口を探ろうにも材がわずかしかないので、今回はコレクション的な意味合いになりそうです。

後で知ったのですが、ジャカランダの苗木を鉢植えで観葉植物として育てるのも人気らしいのですが、それでよく葉が落ちる(ちょっと触っただけで枝ごと落ちる)ことが注意事項として取り上げられていました。うちのは外に植えていてかなりの大きさになっていましたが、少しの力でポキポキと折れていました。駐車場の入口を遮るように育ち、風が強い夜などはジャカランダの羽音が部屋の中にまで響いていたのが懐かしい。うっとおしいほどに散乱した葉や紫色の花も今では思い出の中・・・。

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