森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・#016 【イペ】 Ipe   ノウゼンカズラ科・広葉樹・中南米産

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3年ほど前に購入したイペの苗木ですが、最初の1年目は新芽が出ませんでした。去年ちょこっと新芽が出て喜んだのですが、最後までそのままでした。それが今年は昨年とは別の枝からも立派な新芽が出ました!下の画像は、今から2週間前のものです。

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 見た目どおりヒョロヒョロです。これが、雨をも物ともしない頑強なアイアンウッド・イペになるとは想像できません。本当にイペの苗木なのだろうかと疑問すら湧きます。本当かどうかは大きくなるまで育ててみなければ分かりません。購入した時は1m足らずでしたが、今では1.5mぐらいにはなりました。目が詰まって密度の濃い木なので、少しずつしか大きくならないのか、環境に馴染まないのか分かりません。まあ、もともと中南米はアマゾンのジャングルで育つ木ですから無理だろうと思っていたのですが、昨年芽が出てビックリしました。しかし昨年は、上の画像のようなちびっこの葉のままで秋を迎え、再び眠りについてしまいました。もうこれで終わりかと思っていての今年なので余計に嬉しかったです。昨年よりもかなり大きな葉がたくさんつきました!写真写りがイマイチですが実際には青々とした葉っぱです。

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それでも、これがイペになるとは信じられません。とりあえず今のところの興味は、どんな花が咲くかということです。

近年ガーデニングやウッドデッキへの関心の高まりから、外部にでも防腐剤なしでも高い耐久性を誇るアイアンウッドが注目されています。以前は、アイアンウッドという呼び名は『ウリン(ulin』に対しての物で、従来から『ボルネオアイアンウッド』の別名でも取引されていました。また、私が仕事を始めた20数年前は、『鉄のように硬い木』に対して興味を示す人は少数でしたし、それが一般的に売買できるなどとは考えてもいませんでした。それは店舗など特殊な場合に使う特殊な材だったのです。

 

 

それが、近年多くの種類の硬木が世界中から輸入されるようになると、気乾比重が1を越えるような鉄のように硬い木を総称して『アイアンウッド』と呼ぶようになりました。

実際それらは、色合いでこそ区別はつくものの硬さに関しては、どれも遜色のない硬さで、文字通り『鉄』のような木です。扱っているとたまに、90x90㎜サイズを足の上に落とすことがありますが(!)、そのときほど『鉄』を意識することはありません!樹種によっては、樹液が滲み出たり反りやねじれの出やすい木もあります。その中で『イペ』は比較的素性がよく樹液の発生も少ないです。

したの画像がイペの規格サイズ。2100X105X30㎜です。ウッドデッキなどの座に敷いたり、板に貼ったりします。強い強いというと誤解されやすいですが、あくまで木ですから決して腐らないわけでも、虫が食わないわけでもありません。明日、展示会を控えているので、詳しくはまた改めて別の機会にアップします。

caolpfop




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