森のかけら | 大五木材

★今日のかけら プレミアム035 リグナムバイタ】 Lignam-vitae ハマビシ科・広葉樹・中南米産

20130928 1.bmp

20130928 2.bmp加工中、加工中と言い続けていたので、本当は作ってなんかいないんじゃないかと疑われるほどお待たせした例のものがようやく完成しました。そう、「リグナムバイタの世界で一番重たいりんご」です。実物を見たり触った事はなくとも、「世界で一番重たい木」という肩書きだけで、この変わった木の名前や存在を知っている人は沢山いると思います。その木を使ったりんごを作っていますといったのは随分前の事・・・それようやくが完成したわけですが、まずはこの木の特徴を。

 

20130928 3.bmpハマビシ科の広葉樹で、中央アメリカの沿岸部(天然分布域としてはフロリダ半島南部、バハマ諸島からジャマイカ、キューバ、西インド諸島、メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、ニカラグアなど)に成育しています。鉄のように重たいこの木から薬用の樹脂が取れることは既に16世紀頃から知られており、ラテン語で「Lignam-vitea(リグナムバイタ・生命の木)と呼ばれていました。ちなみに「生命の木」の呼称を持つ木は意外に多くて、日本三大美林のひとつでもある「青森ひば」も「ヒバ・アーバーバイター(Hiba Arbot-vitae)と呼ばれています。

20130928 4.bmp青森ひばは爽やかな独特の芳香を持っていますが、リグナムバイタも薬のような匂いがあり、洋の東西を問わず刺激の強いものに「生命力」を偉大さを感じたのでしょう。このリグナムバイタの樹脂には特殊な薬効が取れることから、日本でも明治時代にはその存在が知られていて、ユソウボク(癒蒼木)の名前で紹介されています。このリグナムバイタには、非常に特徴のよく似た3つの近縁の樹種があり、商業流通上はこの3種をリグナムバイタの総称で呼んでいます。

 

20130928 5.bmpスペインで「グアヤック(guayacan)」、キューバでは「パロサント(palo santo)」、アメリカでは「アイアンウッド(Iron wood)」と呼ばれる種(Guaiacum officinale L..)と、グアヤック・ブランコ(guayacan blanco)などと呼ばれる種(G.sanctum L..)と、G.guatemalense Planchの3種です。この中でもグアヤックと呼ばれるものが最良とされているようですが、その資源はかなり以前に枯渇してしまい、現在流通しているのは主に後者の2種。いずれの種も特徴は酷使していて、非常に年輪が緻密で成長が遅く、樹高はせいぜい9m程度で、胸高直径も250~400mm前後。明日に続く・・・




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