森のかけら | 大五木材


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念ずれば花開く」は、愛媛県の偉人・坂村真​民さんの言葉ですが、まさに思いは願っていれば叶うという事を実感する事がありました。いま取り組んでいる、世界一の多樹種の木カタログ『森のかけら400』に是非とも加えたいと思っているのが、国内最毒樹木ともいわれる『キョウチクトウ(夾竹桃)』。400種になるとかなりマニアックな木も含まれてくるのですが、その中でも強い毒を持つ木・キョウチクトウは話題性抜群。数年前にたまたまその端材を手に入れたのですが、その時からずっと思っていました、「いつかはクラウン、いや、いつかはキョウチクトウ。」

森のかけら』では、それぞれの木の解説文の原稿を書いているのですが(全400種を新たに書いてます)、背景の逸話には事欠かない木もあれば、わずか200文字を埋めるにも頭を悩ませるようなネタの少ない木もあります。そんな中でキョウチクトウは特集ページを組みたくなるぐらいエピソードも豊富で、どうやって200文字に凝縮させるかで苦労します。なのでここで説明する間でもなくご存知の方も多いと思います。問題は安定的に材を確保できるかどうか!ダメもとで造園屋さんにお声がけをしていたら・・・キョウチクトウ伐ったから取りにおいでと神の声!

今持っている端材では、かけら20個分もありませんので、さすがにいつか手に入るだろうの見切り発車は危険すぎて踏み切れませんでした。今回分けていただいたのは、個人の庭にあったのですが根が張りすぎて塀を倒しそうなので伐採したというものですが、根元の方だと直径300㎜を越えます。内部には多少腐りもあるものの、これだけの大きさがあれば『森のかけら』を作るには十分。注意しなければならないのはその毒性!心臓に作用を及ぼす強心配糖体という物質が植物全体に含まれています。

もっとも多く含まれているのがオレアンドリンという成分で、致死量わずか0.3mgという非常に強い毒性を持っています。インドや中近東原産の植物で江戸時代中期に中国から長崎に渡来しました。赤と白の花が美しく公害にも強いことから街路樹工場地帯の緑化樹としてあっという間に全国各地に広がりました。愛媛県内でもよく植えられていて、いつか伐採しないかと目をつけている場所はあるのですが、とても自分では伐採する勇気がありません。あまりの及び腰具合に、伐採された造園屋さんからは「樹液にさえ触れなければ大丈夫よ」と笑われましたが・・・




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