森のかけら | 大五木材

★今日のかけら番外篇・E028ルリミノキ/瑠璃実木】 アカネ科ルリミノキ属・広葉樹・三重産

瀧原宮の宮内にはスギをはじめいろいろな木々があって、ビーバー隊はそれを見るだけでも楽しいのですが、何の変哲も無い木にカメラを向けて熱く話をしている我々を、すれ違う数少ない参拝者はさぞかし奇異の目でみていたことでしょう。しかし独りならいざ知らずビーバーが3人も集まれば他人の目など意にも介さず。ただひたすらにビーバー隊の本能に従い樹種観察を続けるのでありました。こういう状況でありがたいのは『識別ビーバー』。

そう、『熊鷹』こと柳田国男さんです。柳田さんは熊鷹のような鋭い眼光で立木の識別をするプロフェッショナル。後から詳しく説明しますがビーバー隊にはいろいろなタイプがいて、集めたがりビーバーや挽きたがりビーバー、削りたがりビーバーなどそれぞれの特性を生かして活動をしていますが、製材・材木関係者にとって苦手な立木での樹種識別にとって、それが得意なビーバーの存在は非常にありがたく話も一層盛り上がるのです。毛利元就の3本の矢の教えではありませんが、ビーバーも3匹集まれば熊をも倒す・・・

それはそうと、武田さんと柳田さんにしてみれば自分の庭のような場所。これが何の木、あれが何の木と丁寧に説明いただいた中に聞きなれない名前の木がありました。それがこちらの『ルリミノキ』。恥ずかしながらその存在も知りませんでした。アカネ科の常緑で高さは1.5m程度の低木。文字通り瑠璃色の実をつけるのが名前の由来となっているそうです。まるでブルーベリーのような鮮やかな瑠璃色の実がつくのは秋頃らしいので、その時は葉っぱだけでしたが、帰ってから青い実の写真を見てビックリしました。

静岡県以西の本州から四国、九州などに分布しているらしいのですが、不勉強でまったく知りませんでした。【森のかけら】で赤や黄色、黒色、縞柄など様々な色合いの木を見ていますが、いつもあったらいいのにと思っているのが『青い木』。まさにそのものが名前になっている『アオキ』という木はあるのですが、それは青い(ブルー)なわけではなくて、いわゆる『日本人の青と緑の混用』(平安時代以前の日本人は青と緑を混用していた)で、1年通して葉や枝が青い(緑色)であることが名前の由来となっています。

なので残念ながら木の中身がが青いわけではありません。ルリノキも同様に実が青いだけで材が青いわけではありません。『モザイクボード』や『モザイクタイル』などを作る際に、ああここに青色の木が混じればどんなに面白いだろうといつも思っています。青というには多少無理がありますが、材にとってはありがたくない青染み(アイ、アオ)がいい感じに入ったものやスポルテッド、青味がかった神代木などがそれっぽい雰囲気を醸し出しています。しかし瑠璃色の実なんて、その言葉だけで心惹かれてしまいます。




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