★今日のかけら・149 【グリーンハート】 Greenheart クスノキ科・広葉樹・中南米産
先日、やっと11月の『適材適所』の原稿が書き上がりました・・・時とおくに12月に入っているというのに!もはや確信犯と呼ばれても返す言葉がありません。拙い内容ではありますが、楽しみにしてくださっている方にはお詫び申し上げます。ここ最近ずっと月遅れになっていて本当に反省しているのですが、月末の声を聞かないとエンジンがかからなくなってしまい、体質改善を計らねばならないと真剣に思っています。それはそうと、『NO.162』では『グリーンハート』について書かせていただきました。
在発送作業の真っ只中で、『適材適所』がまだお手元に届いてない方が多いなか、順番が逆じゃないかと怒られそうですが、通信で書ききれなかった実例部分を(忘れてしまわないうちに)補足しておきたかったので、あえてこのタイミングでアップさせていただきます。この『グリーンハート』が変わっているのは、その名前だけでなくその特徴も極めて個性的です。薬剤が注入しにくく燃えにくい等の性質については通信をご覧いただくとして、ここではその使用実例をご紹介させていただきます。
日本での使用実例はまだまだ多いとは言えませんが、国内でのその主用途は何といってもウッドデッキではないでしょうか。海外ではその性質を生かして埠頭や桟橋、水門など水上・水中構造物の他にもボート本体や甲板などマリンの実用材としても幅広く使われているようです。私もその存在は知っていたものの、本格的に取り扱いを始めたのはごく最近の事です。まずその名前と実態とのあまりの乖離ぶりに驚きました。「どこがグリーン?」個体でかなり色の差があるようですが・・・。
しかしその強度と耐久性は本物!しかも長尺の土台としても反りやねじれが少なく、ウッドデッキの素材としては貴重です。それまでは、マニルカラ(アマゾン・ジャラ)やイペ、イタウバ、ウリンなどいろいろな樹種を扱わせていただきましたが、最近はそれぞれの特徴に合わせて、適材適所に樹種を組み合わせて提案させていただいております。左の画像の束・大引がグリーンハートで、座板がマニルカラ。適性を活かして組み合せれば、また一歩無敵のウッドデッキへの道が近づいて来るのです!