森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・204 【プランチョネラ】 Planchonella   アカテツ科・広葉樹・東南アジア産

20101110 さあ、今月はプランチョネラ①

20101110 さあ、今月はプランチョネラ②本日は、東南アジア産の『プランチョネラ』の仕分け作業。以前にブログでもアップしましたが、この梱包をバラして立て掛ける作業が密かな楽しみでもあります。その重みを肩に感じつつ立て掛けていると、これだけのモノを買ったんだなという実感と、これをじっかりお金に換えなければという責任を感じます。私はアナログ人間なので、実体がないモノってなかなか受け入れにくい面倒くさい性分です。こうして、自分の肌で直接触れる事は欠かせない大切な作業なのです。併せてダイエットと健康維持にもなります!むしろこちらの方を意識しながらの作業かも・・・。

20101110 さあ、今月はプランチョネラ③保管しておくには、桟を入れて上から圧をかけて積み上げておく方が良いのですが、それではいつまで経っても売れません。昔のように大工さんも梱包単位などでは買っていただけませんから、「売るぞ」というモードに入った時には、こうしてバラして立て掛けます。倉庫のスペースにも限りがありますので、一度立て掛けるてしまうと、頑張って早く売らねばという切迫感も湧き上がってきます。さて、この『プランチョネラ』という木、一般的には聞き慣れない名前だと思うのですが、家具の内装や木箱、梱包材などに結構使われている素材です。東南アジア、主にインドネシアやマレーシア、PNG(パプアニューギニア)などからの入荷が多いようです。『ニヤトー』も同じアカテツ科なのですが、アカテツ科の樹種は一般的に、より軽軟なものと、より重硬なものに大別され、マレー語地域では、前者を大きくニヤトー、後者をニヤトーバツと総称して呼ぶようです。

 

20101110 さあ、今月はプランチョネラ④この『プランチョネラ』は前者のニヤトー・グループに含まれていますが、その中でも更に軽軟な木です。気乾比重は0.38~0.49程度。現在は輸入が禁止されている『ラミン』によく似た雰囲気があるので、代替材としても利用されているようですが、ラミンよりはやや硬めです。実際に担いでみても、一気に3,4本はまとめて運べる程の重さで、加工性の良さも感じられますが、シリカも含んでいるのでご注意下さい。 耐久性が高いとは言えないので、外部には適しませんが、室内に使う分には遜色ありません。

 

20101110 さあ、今月はプランチョネラ⑤PNGでは、ニヤトーの事を色調でホワイト・プランチョネラとかレッド・プランチョネラとも呼んでいるようなので更にややこしいですが、削ってみるとかなり黄色いです。ただし色調に幅があり、ニヤトーのようにもっと赤褐色に近いものとかもあるようです。この梱包については、全てこういう色調でした。画像を見てもらっても分かる通り木目は精で、肌触りもすべすべしています。一部、ブルースティン(青染み)も見られましたが、癖は少なそうです。杢目の妙味は期待できませんが、造作材や家具材あたりから使ってみて下さい。




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