端材の極北・森のりんご
ここしばらく在庫状況の更新を怠っていた『森のりんご』ですが、先日ようやく最新在庫状況を更新しました。『森のりんご』は、キューブの【森のかけら】に対して、曲線を愛でれる商品として開発したわけですが、【森のかけら】の240種リストを完成させた以後にご縁があって入手出来た木、あるいは『プレミアム36』などの分類した木材たちの出口の1つとして考えたものでもあります。最新の在庫の中でみると、240種、プレミア36にも属さないモノとしてシキミ㊧やキンモクセイ㊨などがあります。
また240種のリストの木であっても、クロガネモチやスズカケノキ、カイヅカイブキなどのように公園木や街路樹など『木』としては日常から馴染みはあっても、『材』として触ったりすることのないモノについても、身近に置いて触れてもらいたいという気持ちで製作したものです。それは、チューリップウッドやボコーテ、アマレロ、シャム柿、リグナムバイタなど『プレミア36』に属するレアな木たちについても同じコンセプトで、木は実際に五感で触れて感じてこそ理解、実感できるものだと考えています。
そういうレナな木の出口というのは、楽器やインテリア、装飾具などもっぱら建築や家具とは違うところにあって、昔は私にとっても縁遠い木でした。1つのスペックを他樹種で作るというコンセプト自体は、【森のかけら】も『森のりんご』も同じなのですが、100個(あるいは36個)で販売するセット商品に対して、バラで1個ずつ販売する商品として、同じマニア向け商品でも私なりに路線を分けた商品でしたが、単価から考えるとコレクターにとっては決して集めやすいものではなかったかもしれません。
今までの販売統計を調べてみても、プレゼントなどに1、2個を購入するという方がほとんどで、5個以上のまとめ会はわずか。まあ、プレミアのりんごですと5個でも¥25,000ですから(!)余程の物好きでなければ手を出さないのも現実だと思います。それでも果敢にまとめ買いされるようなコレクターが世の中にはいらっしゃる、またそういう方とご縁が出来るというのはありがたい事です。わざわざそんな高いハードルを飛び越えて来て下さる方のためにも、決して値下げなどせずにこのまま端材の極北に邁進してまいります!