森のかけら | 大五木材


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昨日に続いて三津浜商店街でアンテナショップを開店させた『木生活(もくせいかつ』さんの話。こういう店が各種メディアで取り上げられ話題になるということは、その存在が珍しいということで、それぐらい愛媛においては木に携わる川下の出口が少ないのです。それは愛媛の木材業が原木や製品を県東京や大阪などの大都市圏にに出材して成り立ってきたという歴史的な背景もあって、川下産業が育ちにくいという土壌だったという事情もあります。今、弊社に来られる方々の多くは趣味の延長で木工を楽しまれている方ばかり。

売って儲けるために作っているというよりも、作ることが目的でうまく『できたら友人たちにプレゼントするという人が多くいて、原材料代も馬鹿にならないと苦笑しながらまた今日もお買い上げというパターン。それでも300種を超える木を実際に手に取って質感や重さ匂いなどを確認しながら買えるのはありがたい仰っていただきます。市井にはそういうアマチュア作家も沢山いるのですが、素材を変える場所や、作った作品を展示販売される場所が少ないというのが悩みの種だと思うので、『木生活』というスペースは相当ありがたいはず。

そういう潜在的な木のファンを店に呼び込むということが肝心ですが、そのあたりも1社だけで孤軍奮闘するのではなくて、横の繋がりで協力して水平展開できればもっと面白くなると思っています。『木生活』さんでは弊社の『森のかけら』のほかにも『誕生木ストラップ』や『木言葉書』なども取り扱ってもらっているのですが、中央の一番いいスペースに展示していただきありがたい(というか申し訳ないほど)。『誕生木ストラップ』も弊社よりも見やすく展示してもらっていて、モノによってはここで売ってもらうほうが売れたりするかも?!

 

littlebranch小澤奏さんが作られている、掌に収まる可愛らしい愛玩楽器「キノネ」も展示販売されていましたが、こういうモノって「誰から買うか」ということも重要。商品には知らず知らずのうちに作り手の内面まで投影されますから、偏屈親父が作るものは癖のある商品になってしまいます。キッチン用品などを扱うBRIDGEさんで『丸いまな板』を作らせてもってつくづく感じますが、そこでは店主の大塚加奈子さんという媒介が私の癖を薄めてくれています。川下において「広め手、つなぎ手」として女性の方が適している役割は沢山あります。




松山市内で弊社の商品を取り扱ってもらっている貴重な存在の『木生活(もくせいかつさんに先日商品を納品に行かせていただきました。このお店は木材の仕事に携わっている3人の有志(片岡伸介君、宮浦英樹君、平野大輔君)が集まって作った合同会社で、2020年の4月に三津浜商店街の中にオープンしました。彼らが作ったオリジナル商品をはじめ多数の木製の雑貨などを製造・販売を行っています。三津浜地区が取り組んでいる、空き店舗を有効に活用するための「チャレンジショップ」を利用したアンテナショップです。

開店直後からさまざまなメディアでも紹介されて一躍知る人ぞ知る存在になりました。保守的でひとの批判はするが自らは動こうとはしない人が多い木材業界の中では野心的な取り組みで素晴らしいと思います。3人それぞれが仕事をしているので、店の営業は金~月曜日の4日間限定となっていて、その期間は片岡君たちが入れ替わり店番に立たれています。弊社の『森のかけら』などの商品も取り扱ってもらっているので、その補充に出向いたところ、思わぬ再会がありました。

愛媛の森林素材にこだわり、木のアクセサリーや玩具、日用雑貨、県産の原木椎茸商品など作っているlittlebranch小澤奏さんです。以前は別の会社内で同様の活動をされていましたが、独立されて東温市内に店舗を構えられ活動されています。以前の会社の所属されていた時から商品などを見せてもらっていましたが、女性らしい視点で細やかで繊細な商品を作られています。木生活さんにも商品の一部を卸されていて、毎週月曜日だけ店番に立たれているようです。たまたま偶然の再会でした。

弊社でも一般の方向けに端材コーナーを拡張してから感じるようになったのですが、木工に興味を持っている女性が予想以上に多い!学生からおばあちゃんまで幅も広く、ご来店されると各種端材を見られて倉庫の方から歓声が聞こえてくることもあるぐらい。今までネットで買っていたけど実物見ながら買えるのが嬉しいと喜んで、自分で作った写真なども嬉しそうに披露してもらいます。愛媛は森林大国と言いながらも、充実しているのは川上の製材・製造部門ばかりで川下はほぼ未整備。明日に続く・・・




モクコレに出展することになるずっと前から、東京に出張した際の晩飯は必ずそこに行くと固く心に決めていた『怪獣酒場』。店の場所が川崎市の川崎駅前にあるため都内に泊まった場合には結構な移動距離ではありますがそんな事は問題ではありません。スターウォーズにはあれほど覚めている男が、なにを子どものようにウルトラマンにはしゃいでいるのかと思われるかもしれませんが、ものごころついた頃からテレビをつければ当たり前のようにウルトラマンがそこにいた世代としては、もはやこれは脊髄反応なのです!

この『怪獣酒場』が開店したのは結構古くて、2014年に期間限定で1年ほど営業をして、その後『帰ってきた怪獣酒場』としてリニューアルオープンしました。私がその存在を知ったのは、2015年に大阪のなんばグランド花月に『元祖怪獣酒場』がオープンした頃。これは絶対に行かねばと思っていたのですがなかなか大阪に行く機会がなかったのと、誰かと一緒に夕食をする時にはさすがにちょっと私だけ怪獣酒場に行くとは言い出せず、なかなかタイミングが掴めませんでした。そしたらなんと、大阪店は2016年の春に閉店してしまったのです(涙)。

もうこうなったら何が何でも川崎の本店に行くしかないと思っていたところに今回のモクコレ出展。しかも搬入・搬出を合わせれば東京に3日も宿泊する。さすがに3日もあれば1日ぐらいは抜け出せるだろうと、怪獣酒場に行くことを楽しみしていました。しかしモコクレの異常なほどの手応えと仲間との連帯感、そして心地よい疲労が、私の脳内から『怪獣酒場』というキーワードを完全に消し去ってしまっていたのです。ようやくその事を思い出したのは3日目に皆で食事に向かって移動している電車の中・・。嗚呼、しまった!

まあしかしさすがに今回は単独行動というわけにもいかなかったから仕方あるまいと自分に言い聞かせ皆で打ち上げがてら楽しく酒を酌み交わしました。その後店を出て新橋の駅に向かっていると、不意に「怪獣酒場」の看板が!しまった~、2017年の春からここに『怪獣酒場・新橋蒸留所』が出来ていたのを忘れていた~!時すでに遅し、店は閉店しており灯りは消えていました。折角の大チャンスを・・・涙。しかしこれでまた来年、モクコレに出展する理由が出来ました(笑)。来年こそは本物のレッドキングに会うぞ!!

高層ビル群の隙間から見える東京タワーの灯はなんだかとても抒情的でした。今その風景が作り物のようにも感じて、その先から怪獣が現れて東京の街を破壊してしまっても不思議ではないような気分。長々とモクコレのイベントについて書いてきましたが、東京物語もこれで最後です。久しぶりの3泊4日の出張でいろいろと考えることありました。いつもSNSでやり取りしている人とも直接顔を合わせて話すと一気に距離が縮まっていくのが分ります。日頃パソコンのキーを叩きながら「会話」していると現実と虚構の境が分らなくなってしまいそうになります。やっぱり時々は顔を見ながら話をして、本当に相手が実在しているのか確認しないと「かけらの王国」のカーツ大佐になってしまいそうで怖い(笑)。さあ、気合を入れ直して400種類を目指す旅に出発~!




東京の夜は田舎者には明るすぎて騒々しい。泊まっていた3日とも飲みに出ましたが、師走の夜の街はひとでごった返していました。その人の波がいつもに比べて多いのか少ないのすらも分りませんが、数日程度ならまだしも人混みの得意ではない私にはとても住めそうにはありません。若い頃からなぜか外へ出てみたいという願望は薄くて、学生時代はほとんど旅行もしたことが無くて、仕事で県外へ仕入れに行かなくてはならなくなってからしぶしぶ外に出るようになったぐらいで、東京に遊びに行きたいなんて考えたこともありませんでした。

その反動からか、働き始めてからは全国組織の日本木材青壮年連合会(木青連)に所属していた事もあり、会議などでちょくちょく東京にも行っていましたが、それも同世代の材木仲間がいたからこそで、独りだったら行ったかどうか・・・。その木青連の全国大会が年に1回、各地区持ち回りで開催されるのですが、それにかこつけて前泊して各地の製材工場や材木店を訪問させていただくようになってからは、自分とは違う考え方の材木屋の先輩方の話を聴くのが面白くなって積極的に出歩くようになりました。そしていろいろな産地の特徴豊かな木に出会ったいきました。

それが、【森のかけら】を集める下地になったのだと思います。その地に行けば、そこに泊まり、当然のように夜はお酒を飲むことになるわけですが、だいたい訪ねる先が材木店や製材所なので、繁華街からは縁遠いところに会社があるケースがほとんどで、ホテルの傍の赤ちょうちんでひっそりという事もしばしば。私としてはそんな店の方が落ち着くし、そもそもグルメでもなければ食べ物目的で来ているわけでもないので、美味しい地酒が少し飲めれば充分。こっちが気を遣わないといけないようなお姉ちゃんの店は苦手・・・。

それよりも東京に来る機会があったら行ってみたいと思っていたのは、『怪獣酒場』!説明が難しいので、円谷プロの公式サイトの解説を引用すると、『ヒーローたちに時に健闘し、時にこてんぱんにされるウルトラ怪獣たちが、夜な夜な憂さを晴らし、気力を養って、明日への新たな悪巧みをするところ。今まで世を忍んで営業してきましたが、一部の時間帯を、地球人にむけて開店することになりました。怪獣たちが主役のエンターテイメント居酒屋。怪獣たちが贈る「永遠の少年たち」のオアシスです。』という居酒屋。これは昭和40年代生まれとしては絶対行きたい!

 




店舗建築で弊社が木の仕事で絡ませてもらえる場合というのは、大抵が「普通ではない」ことが多いので(まあ一般住宅の場合でも、普通ではないことが多くなっているのですが)、変わった木を使っていただいたり、建築中の現場に打ち合わせや納品で訪れるのが舞台の裏をこっそり覗かせてもらうみたいで大好きなのです。しかし、店舗は住宅に比べると工期が圧倒的に短いためそんな至福の時間もあっという間に終わってしまいます。納品の切れ目が縁の切れ目となるのは寂しい、のはずが・・・堀江君から再びの連絡が!

もうお店は完成しているはずなのに、何かしらと思ったら、倉庫で見たもう1つのクロガキがどうしても頭から消えず、店の土間スペースの顔としてそれを置きたいとの事。もう、こうなったら毒を食らわば皿までもの心境です。こんな変態さんにNOと言うほど私も野暮な人間ではありません。ここで使ってもらわずにどこでこのクロガキが映えようか!ここまで惚れ込んでもらってこそ木の価値も上がるというもの!と、クロガキを手放すことを必死で正当化して自分に言い聞かせました。もう泣くんじゃないと!

それで、南予に納品に行った際にクロガキをお届けに伺いました。帰りにトラックのハンドルを握りしめながら、今まで10年以上も毎日のように顔を合わせていたクロガキともこれで会えなくなるのかと思うと、子どもが巣立っていくような気分に・・・(←材木屋としてはどうなのかと自分でも呆れますが)。手放した寂しさよりもこれからは、「あ、クロガキですか?いや~少し前まではここに見事な墨流しの逸品があったんですけどねえ・・・」と過去形でしか語れないのが悔しい。また買えばいいだけの話なんですがもう未練たらたら。(笑)。

しかし数日後に、堀江君から仕上がった様子の写真を見てそんな思いもふっ切れました。文字通り墨を流したような妖しげな杢と絶妙な形が合いまったクロガキのテーブルが仕上がっていました。今後このスペースで利用されるということですが、恐らくここに大洲の「普通じゃないひと」たちが集まり、このクロガキを肴に酒を酌み交わし愛でてくれることでしょう。会うべきひとは根っこでつながっていて、会うべきタイミングで会う。大洲の異能なる素晴らしき変態さんとの出会いに感謝!たぶん長いおつき合いになりそうです♬・・・完結。




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