森のかけら | 大五木材


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もらえるものは何でももらって来てしまうのがビーバーの悲しきサガ。目的はなくとも「とりあえず」集めてしまうことからビーバーの巣はどんどん膨張を繰り返し、気がつけば倉庫が土場がどうにもならない状態になってしまい、結局どうにもならなくなって処分してしまうのに懲りない・・・。という心なき反省の原因がこちら。学校や公園、庭園などに広く植えられている『ヒマラヤスギ』の枝。これどうするの?なんて考えてもらってきたわけじゃありません。ただただ見た目の面白さのみ!

これで全部葉が落ちたら面白そう、なんて思ってしまったらもうダメで、軽トラに積めるだけいただいて来ました。そもそもはヒマラヤスギの幹をいただきに来たのですが、ついでにこちらもいただくことになったのですが、もしかして面白いと思うのは私だけ?いやいや、きっとこういう嗜好の方もいるはず。このまましばらく置いといて葉が落ちたら枝先を整えて綺麗に洗って仕上げたら面白いオブジェになるはず!こういう部分って簡単に手に入るようで案外手に入りにくいもの。ある時に集めておくのが基本。

そもそもヒマラヤスギは、その名前が示す通りヒマラヤ西部からアフガニスタン周辺が原産とされ、日本には明治12年頃に伝わったそうです。大きく成長した樹形がいかにも西洋の雰囲気があり、当時は洋館の庭などによく植栽されたようです。海外でも景観植栽のために公園などにもよく植えられていますが、成長すると30mをも超える大木になるので気軽な気持ちで植えると大変なことになります。ヒマラヤでは信仰の対象にもなっていてもっと大きな大木になるものもあるようです。

ヒマラヤスギは、マツ科なのですが英語名はHimalayan Cedarで、マツ科なのにスギを現わすCedar(シーダー)がついています。これは植物学的な分類というわけではなくて、香りに強い木につけられる名称という意味合いでウエスタンレッドシーダーイエローシーダーのようにヒノキ科にCedarがついている事例も多くあります。こんな事書いてたら我慢できなくなって枝先を刈り込んで1本だけ仕上げてみました。自分的には十分満足していますが、果たして共感してくれる人がいるか!?「いいね」の次の「買った」を目指します(^^♪




 

以前にブログでチラ見せしたと思うのですが、地元で産された『クスノキ』の形のオモシロイトコロ。伐採後、製材してたまたま取れた気になるカタチを集めて、桟積みして上から圧をかけてじっくり乾燥させていましたが、どうやら無事に上手く乾いたみたいです。何に使うの?なんて野暮なことは訊きっこなしで、ファーストインプレッションでひらめいた方にご購入いただきたい。いつも悩むのはこういうモノをオンラインショップでアップするかどうかという事。

変わったモノほど多くのひとの目に触れるところに露出させて、想像力の豊かな変わり者(失礼、いい意味で)に見出してもらうのがいいと思うのですが、果たしてこの木の魅力を4枚程度の写真と私の拙い言葉で伝えられるのかが不安。いろいろ角度を変えたりして写真は撮ってみるものの、実物のインパクトが写真からはどうしても伝わらない。それと質感や凸凹のサイズを伝えるのも簡単ではなく、あまり言葉を盛りすぎて失望させるのも悪いかなと・・・。

それで店頭売りに回すことが多いのですが、来店されるひとも減退されるので『運命の出会い』には長い歳月を要することが多いのです。以前にも変わった形の木をオンラインショップでアップしたところすぐに売れたのですが、発送する段になって「これって部分的に朽ちてスポンジ状になってることとかちゃんと伝わってるんかしら?どの程度の解釈がずれていないかしら?」と不安になりました。その際は問題なかったのですが、常にそういう不安はあります。

とりわけ弊社のようなマニア度の強い店でわざわざ買っていただくものですから、商品が届いてガッカリさせることだけは極力避けたいと思っているので、なるべく実態が伝わる表現を使って説明したいと思っていますが、これが難しい!物語を語るだけなら盛りに盛って話せますが、木の実像を言葉で写実的に表現することの難しさよ。今のところこれらのクスノキの実像を上手く表現できる言葉が見つからないので店頭売りとします。そんなの気にしないというチャレンジャーも求めています!




兵庫県立美術館の屋外スペースに出ると、高さが2mを超える巨大なリンゴのオブジェがあります。これは同館を設計した建築家安藤忠雄氏のデザインによるもの。傍らの解説文には作品のモチーフとなったアメリカの詩人サミュエル・ウルマンの「青春とは人生のある期間ではない。心のありようなのだ。」という言葉と共に安藤忠雄氏の言葉も添えられていました。『いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へ。目指すは甘く実った赤いリンゴではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青りんごの精神です。』

この青いりんごは、繊維強化プラスチックで出来ていて、高さ・幅・奥行きはいずれも2.5m。「海のデッキ」と呼ばれる同館3階の屋外部分に設置されています。直径およそ60㎜の『森のりんご』と比べるとおよそ40倍以上。誰もが皆やってみたくなることでしょうが、巨大青りんごを掌の中へ。これでも『森のりんご』と比べるとまだまだ大きい(笑)。よく実物大の『森のりんご』を作ってみたらなんて言われますが、面白さはあるでしょうが、素材の問題も含めてかなり高額になってしまうので実際に売るとなると難しそう。

私的にはリアルな大きさへの追求よりも沢山の種類を作りたいという志向が強いので、今後も大きさにはこだわりませんが樹種数にはこだわっていきたい。掌に収まるサイズとはいえ、それなりの広葉樹で作っているため価格も相応で、飛ぶように売れるようなものではありません。在庫も結構溜まっているので、しばらくは作るの控えようかなと思っていたのですが、安藤さんの言葉でまた火がついてしまいそうです!やっぱり『森のかけら』も400種類になるなら、りんごもせめてその1/4の100種ぐらいは欲しいよね(^^♪

ところで、青いリンゴと言っているが実際には緑のリンゴじゃないかと思われる人がいるかもしれません。『日本人の青と緑の混用』についてはこのブログでも何度か書いてきましたが、平安時代以前の日本人は青と緑を混用していたため、若い竹を青竹と呼んだり、未成熟のリンゴを青いリンゴと表現して今もそれが残ってます。残念ながら木材の中には削って材面が青い木が無いので『青と緑の混用りんご』は出来ません。しかしこの『青春の青りんご』には背中を押されたような気持になりました。

 




古代文明の遺物のように見えたそれは、なんとホテルの装飾材でした!普通の柱じゃ面白くないという事で、わざわざこういうエイジングな仕上げを狙われたのです。古材を使うのではなくあえて新品の材を使いながら、長い時を経て今ここに存在しているような趣きを出すのが、アートクラフト・イングさんの技術力!この素材に『キソケトン』が選ばれたのです。事前に仕上がりのイメージ写真を見せてはいましたがここまで化けるとは!元の状態を知っているだけにこの変身ぶりは驚きでした。

製作背景を知らなければ、東南アジアあたりの古材でも探してきて使っているのだろうと思われるかもしれません。当初から「広葉樹の質感」にこだわられていましたが、確かにこれはスギやヒノキなどの針葉樹で出ない表情です。まさかこういうところにキソケトンの出口があった事に感動し喜んでいますが、これは人あり、材あり、技術あり、タイミングあり、というすべての要素が奇跡的に連動して繋がった幸運なレアケースで、二匹目のドジョウを狙おうとすると大火傷を負うのは経験上よく分かっています(笑)。

材さえあればいいというものではなくて、木が人を呼び、人が木を呼び、これ以上ないという絶妙のタイミングで陽の当たる表舞台へと召されていったのです。出口となったのは香川県高松市にあるオシャレなホテル 『THE CHELSEA BREATH (ザ・チェルシーブレス)』。広大な和庭園に包まれた和モダンデザインの造りで、コンセプトは「ココロが潤う過ごせるホテル」。今回その一部を改装されてその中でキソケトンなどの木材を使っていただきました。うちで見た時とはまったく別の表情でそこに佇むキソケトン。

晴れ晴れしい気持ちと同時に、もうすっかり遠くに行ったしまったんだという名残り惜しいような複雑な気持ちが交錯。M.L.Hとひとくくり扱いされていた木だって、遊び心とセンスのある人の手に渡ればこんな晴れやかな場面に立てるという見本です。長年の癖で、一般建築材との比較でしか木材を評価できなくなってしまっていますが、もっと広い視座で木を見る習慣をつけていないと、折角幸運の女神が歩いていても見逃してしまいます。幸運の女神には前髪しかない、常に意識を高く持って準備を怠るなという事を強く感じさせていただきました。




★今日のかけら番外篇・E055【キソケトンChisocheton   センダン科・広葉樹

本日は、一部のコアな木フェチのみから圧倒的な支持を受ける魅惑のパプアニューギニア産材第6弾です。世間はウッドショックでまだまだ騒がしいですが、そんなことは一切関係なくマニアックな道を突き進みます!今回紹介するのは、M.L.Hの中では比較的名前の知られている『キソケトン』です。キソチェトンと言ったりもしますが、弊社では『キソケトン』表示に統一します。実物を見るのは初めてでしたが、センダン科ということもあって比較的やわらかく軽量です。

誰かからこの木が欲しいので仕入れてくれと頼まれたわけではりません。ただただ『森のかけら400』に向けて樹種を増やしたいというその一心です!東南アジアから太平洋地域にかけておよそ100種があるといわれているので、種類によってどれほどの個体差があるのかも分かりませんが、私が入手した丸太は直径600㎜程度の小ぶりなもので、見るからに軽軟そうな雰囲気が漂います。一応データとしては気乾比重は0.59となっていますが、実際に挽いたものを触った感覚でいうと、目合いも粗く生材でこれなら乾いたらかなり軽くなりそうな印象。

具体的な用途も決まっていないような木を原木で買ってどうするんだ!と思われるかもしれませんが、市場に流通している木だけで揃えようと思っていたら400種も集めるなんて永遠の夢。事をなそうと思えばリスクがあっても飛び込まねばならないのです!そういう無謀な思考にも賛同、共感していただける人も現れたりするのが世の救い。私はただの旗振り役で、実際には出口(現場)に近しいそういう寛容な人がいるからこそ木材の出口が広がっていくのです。

今回この出口の定まらぬキソケトンを出口に導いていただいてもらったのがアートククラフトイング河野正社長。自らは看板屋だと仰ってますが、今までのお取引させていただいた木材や施工されてきた事例を拝見すると、看板屋というカテゴリーなどには到底収まりきらない!文字通りアートで木を活かす表現をされていて供給サイドとしてもその発想や技術はとても刺激的。そんな河野さんは面白い仕事が舞い込んできて、今回はキソケトンが面白い世界に連れて行ってもらうことに!続く・・・




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