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アメリカのメイン州南部から西はアイオワ州、南はフロリダ州中部とテキサス州東部まで、アメリカの東部諸州に広く分布しているのが、クスノキ科の広葉樹『ササフラス』。日本語表記だと『サッサフラス』と表示されることもありますが、ここではササフラスで統一させていただきます。ササフラスは、秋になると鮮やかに紅葉することから景観樹、街路樹として人気がありますが、古い畑の消耗した土壌を回復させるには最適の先駆種としても知られています。 |
果たしてササフラスにどれほどの力があるのか分かりませんが、その根皮や果実にはサフロ―ルという成分が含まれていて、蒸留させれば精油や調味料、薬剤にも利用されています。ケージャン料理は、この葉をパウダーにした調味料「ガンボフィレ」を使っているのだそうです。ちなみにケージャン料理というのは北米ルイジアナ州に住むケージャン人の郷土料理で、それにはこのガボンフィレが欠かせません。少し前に日本でも手づかみでダイナミックに楽しむケージャンシーフードが流行って、私も御相伴に預かりましたが、今思えばあれがそうだったのかと。 |
それもいつまでも置いておいても仕方ないので、まとめて処分しようかと在庫を引っ張り出してみれば、ひどく反っているものがあったので、折角ならばと『森の砂』採集用に短くカットすることにしました。切断するたびに周囲に溢れかえる懐かしい刺激臭。その匂いと粉末を身に浴びながらスライド丸鋸で切断していたら、大量のフローリングの端材が出来ました。その匂いもあいまってこれはこれで面白そう!ということで、粉はもちろん『森の砂』として販売しますが、カットして端材も販売してみることに。転んでもタダでは起きません! |
数日前に、油を採取するために丸太に穴を開けたタイ産のアピトンの事を書きましたが、ブログアップ後にその事に関する貴重な情報がいくつか入ってきましたので本日はその事についてこの話は原木問屋の営業マンから聞いたもので実際にその場面を見たわけでもありませんし、具体的な採取方法もSNSなどでも調べましたが見当たりませんでした。なので勝手にかなり古い時代に行われたものだと(穴の周囲の樹皮の状況からもかなり年月が経過しているように感じられたので)思い込んでいました。 |
そしたら、タイ在住の『森のかけらアジア特使』であり『世界のふしぎな木の実図鑑』の著者でもある山東智樹さんから、大変貴重な情報をいただきました。それがこちらのアピトンの立木から実際に油を採取している写真。山東さんによると、タイの博物館に使われている写真だそうです。採取されている人の服装を見ると、そんなに大昔のようには見えません、私はてっきりもっと昔の話だと思っていたのですが、近代まで行われていた(いる)のか、あるいはただ単に採取方法を再現した写真なのかもしれませんが。 |
山東智樹さんの著書『世界のふしぎな木の実図鑑』にアピトンの実の写真がありました。アピトンはフタバガキ科で、一般にラワンと呼ばれるホワイトラワンなどと同じ科に属しています。フタバガキ科の実は見の一部が羽根のような形状をしていて、回転しながら落下するのが特徴です。そのアピトンの写真がこちら。アピトンの正式名称は『ディプティロカルプス・アラッス(Dipterocarpus alatus)』。この不思議な形は飛行原理に適しているようで、この形状を模した玩具『スカイコプター』は『木のもの屋・森羅』でも取り扱っています。専用のカタパルトで空に向かって打ち上げるとクルクルと回転しながら落下していきます。落下する際に思いがけない方向に流れていってそれをキャッチするのも面白くて、一度やったら病みつきになります。 |
数か月前にこのブログで「レジン」について書きましたが、その後もレジンで使う木が欲しいという問い合わせは増えています。弊社ではレジン加工はしていないので、あくまでも素材の供給だけなのですが、今までどういう売り方をすればいいのかよく分からなかった変形の耳付き材に「出口」が生まれたのはともかくもありがたく嬉しいことです。それで本日は、弊社の材を購入していただきレジン加工をされている方の中のおひとりをご紹介。東京の江東区で樹脂加工の専門店、『タルパ talpa』さん。 |
また、熱をかけずに硬化させるため封入物が変化しにくく、思い通りのレイアウトが可能とのこと。弊社のオンラインショップでは、200年生の耳付きのホルトノキやクスノキなどをご購入いただいてレジン作品を作られていますが、その完成品がこちら。この写真に使われているのは耳付きのクスノキで、耳分部を向かい合わせて峡谷に見立てて、その中に青い河が流れているようなデザインになっています。この形状のものは、その形から『リバーウッド』とも呼ばれています。 |
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