森のかけら | 大五木材


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以前にこのブログでもご紹介しましたが、近所の大型書店の店頭で1ヶ月間展示販売されていた『木工雑貨 Dee』さんこと門屋さんの商品を『木のもの屋・森羅』でも販売させていただくことになりました。木工雑貨の原料となる木材は弊社から仕入れてもらっているので、作られる商品はいわば「里帰りしてきた木々たち」。Deeさんは木工作家としての経歴は浅いのですが、その分研究熱心で材を買いに来られた際にちょっと変わった木を見つけると、これは何という木なのか?この木の特徴は?どういう用途に使われるのか?と質問攻め。

最近では木工作家さんが訪れられるようになりましたが、いろいろなタイプがいて、頑なに自分が決めた種類の木だけを使い続ける人、用途に合わせてさまざまな種類の木を使い分ける人、使ったことが無い木に精力的にチャレンジする人などなど。材木屋としてはいろいろなタイプがいたほうがありがたいのですが、個人的にはパプアニューギニアのM.L.Hなどのような木工作品としての利用頻度が少ない木に挑戦したいというフロンティア・スピリットを持ったDeeさんのような木工作家さんが大歓迎!

今回展示販売する商品に関してはDeeさんにお任せしましたが、これだけは種類も増やして必ず出して欲しいとリクエストしていたのが、こちらの宇宙人キーホルダーブラック・ウォールナット星やブラックチェリー星、カリン星、パープルハート星などそれぞれの故郷の星の木で出来たグレイタイプの宇宙人です。多感な少年時代にUMAやUFOなどのオカルトにどっぷりと浸っていた『ムー世代』としては、宇宙人という言葉だけでも惹かれてしまう。個人的に400種星の宇宙人を作ってもらいたい!

しかも今回嬉しいのは、その宇宙人が搭乗できるUFOまで作ってもらったこと!頭頂部が開いていてそこにお好きな宇宙人が乗せられるのです。最終的にこれは私が買い取りするつもりですが、こうなると400種の宇宙人の乗る400種のUFOまで欲しくなってくる~!これだけ宇宙人に萌える客がいたら、作り手としては入れ食い状態です(笑)。宇宙人だけでなく精緻な寄木細工の商品などもあります。期間限定でなく継続的に展示販売させていただくつもりですので、ご来店の際にはぜひDeeさんコーナーにもご注目!




昨日に続いてヤマボウシの名前の起源についての考察ですが、日本書紀の時代(720)に既にヤマボウシと呼ばれていたということは、延暦寺は延暦7年(788年)に創建されたという事ですので、延暦寺の僧侶に見立てたという説は後付けっぽいですね。そうなると浮かび上がってくるのが倉田悟氏が著書『植物と民族』と唱えられている説。その説は「ヤマボウシの実は人々の眼をひき、丸くてぽつぽつとお釈迦様の頭のように凸起のあるその実は、しばし法師の頭とみなされている」というもので、僧侶の頭巾由来とは異なります。

頭状をした花序や包みの色にもとづく僧侶の頭巾説と、果実の形由来説があります。咲いた花を見ていれば僧侶の頭巾説がもっともだと思うし、花が落ちて果実だけになった姿を見ればお釈迦様の頭のように思えるし、いずれの説も先人たちがいかによく植物を観察し、それを何かに例えて表現しようとしたかがうかがいしれて実に面白いです。材質が硬い、やわらかい、加工具合がどうといったマテリアルとしての話以上に、私はこういった木の名前の由来や背景などについての話が大好きです。木の楽しみ方はひとそれぞれ♪

植物の名前の呼び名による混乱も私にはある種の謎解きのようで楽しい。こういう理由でその呼び名が通説となったのかという事が分かった時の快感といったら、汚れを落としたら予想外の杢が現れた時のそれに匹敵!ヤマボウシについても気になる事があったので今回改めて調べてみました。ヤマボウシの古名は『柘(ツミ)』というらしく、古くは万葉集にその名が出てきます。中でも有名なのが若宮年魚麻呂(わかみやのあゆまろ)が詠んだとされる「この夕(ゆうへ)柘(つみ)の小枝(さえだ)の流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たずて取らずかもあらむ」という句。

これは日本の神婚伝説の1つとされる『柘枝(ツミノエ)伝説』に基づいたものです。昔、大和国吉野川で漁を業とする味稲(ウマシネ)という若者が,川に梁(やな/魚を捕るための仕掛け)打って鮎を捕っていたらある日、上流から柘の枝が梁に流れてきたので、その柘の枝を拾い取って家に持ち帰ったところ小枝は美女に変じて二人は結婚したというものです。その伝説の事を詠ったのが若宮年魚麻呂の句で、仙女が化したという柘の枝がもし流れてきたならば、梁を打つような手荒な捕らえ方をしないで、それを取れないものだろうかという内容だそうです。明日に続く・・・




昨日の7月5日の『大五の日』は、平日開催であったにも関わらず沢山の木工ファンが集まっていただきました。そのバイヤー並みに大量にお買い上げいただくツワモノも!多くが何度もご来店いただいている常連さんで、何をなさっている人か、どういうものを探されているのかまで分かるようになりました。お客さん同士の交流もできてきているみたいで、いろいろな情報も入ってきてありがたいです。〇〇さんがこういう木を探していたよとか、今度こういうお客さんを連れてくるよとか。半年開催しているとぼんやりと傾向が見えてきて面白いです。

開催曜日によってご来店される職業が偏っていたり。職業によっては月曜日が休みだったので来れたとか、水曜日開催なら毎月来れるのにとか。それだけ木工ファンが多岐にわたっていることの証明でもあります。曜日に関係なく毎回必ずご来店されるコアな方も数名いらっしゃいましてスタッフ並みに働いてもらうことも!今回もお弁当作家の尾原聖名さんがお出ましいただきました。前回はオシャレなメニューでしたが、今回は肉体労働をする弊社向けに、ガッツリ食べれるメニューを考えていただきました。その名も『大五飯』!

『大五の日』は、大五木材木材女子部(3人ですが)の提案で始まったものです。私自身は、それで木工好きな人が2,3人でも増えればいいかぐらいの最初は軽い気持ちでしたが、今やすっかり大五木材の顔となりつつあります。弊社の女性スタッフは皆一芸持っていて、経理の高橋正子さんは趣味で木工教室に通っていて糸鋸の腕前はかなりのもの!経理の事務作業の合間にも糸鋸の前に立って作品を生み出してくれています。当初は、外注するよりうちで出来るならという程度でしたが、次第に技術もアップしてきて今では製作体制の重要なキーマンに!

上の写真は正子さんが糸鋸で作った鋸。たまたまあった端材のもと形を行かしています。自然素材全般を担当してくれている石川奈々さんは絵心のある人で、以前に事務所のトイレの壁面アートを紹介しましたが、事務所のいろいろなところに彼女の作品が溢れています。こちらも変形の端材に手を加えて作ったもの。小学生の男の子の母親らしい、車好き男子の心をくすぐる作品です。いずれもアマチュア工芸ですが「こんなモノ作れた~」というものを作る喜び、楽しさに溢れています。こういう作品作りたい方、大五の日でお待ちしてます!




今までの経験の中で、自分史上もっともうまくクヌギの皮を剥がすことができたので、その成果物を並べて写真を撮りまくり悦に入っていました。剥がした鬼皮の内部は、姫路に住む娘たちのところに行った時に見つけてすっかりはまってしまった姫路名物のアーモンドバターのように見えて仕方がないのですが、これはなかなか共感してくれる人がいません。娘に写真を送ると「集合体はNG!送ってこないで!」と怒られ、集合体恐怖症トライポフォビア/Trypophobia)という言葉を知りました。

うちの娘の場合は、こういう集合体に気持ち悪さや嫌悪感を抱くというもので病的なほど深刻なものではないようですが、自分は今までそういうことを感じたこともなかったので意外でした。ちょっと気になって調べてみたら、ホットケーキを焼くときの小さな空気穴とか、蜂の巣の内部とか、珊瑚の模様とか、スイスチーズの穴とか、蓮の種とかが代表的なものだそうです。縞、斑点、穴などの模様が隙間なく、パターンのようになっていて文字通り集合している姿に恐怖感、嫌悪感、不安感を抱くというものでその対象は個人によりさまざまなのだそうです。

木が他の素材に比べて圧倒的に優位性を誇っているのは、根本的に木が嫌いな人などいない点だと、今までは信じて疑うこともありませんでしたがその考えも改めねばなりません。例えば精緻なバーズアイメープルの鳥眼杢の集合体ですら、世の中には不安に感じたり不快に感じる人もいるということ。自然が作り上げた造形美は万人の心に響くものと今まで盲目的に信じて提案もしてきました。レスポンスが鈍いと相手の感度を疑ったりしていましたので、にわかには受け入れがたい感覚です。

集合体恐怖症の研究は最近になって始まったようで、この症状の原因は有毒動物を避けるという適応の名残りであるとか、有機物に空いた穴は無意識に、自分の健康を損ないかねない、伝染性の病気や湿疹、吹き出物、傷、水疱などの皮膚病を連想させ、穴への恐怖は病気を避けるために役に立った進化上の能力の名残りではないかなどの仮説があるようです。改めてひとの感性の深淵を覗き込んだ気分になりました。もしかしてこれは樹皮を剥がされたクヌギの最終防御システムだったのかも・・・




昨日に続いて三津浜商店街でアンテナショップを開店させた『木生活(もくせいかつ』さんの話。こういう店が各種メディアで取り上げられ話題になるということは、その存在が珍しいということで、それぐらい愛媛においては木に携わる川下の出口が少ないのです。それは愛媛の木材業が原木や製品を県東京や大阪などの大都市圏にに出材して成り立ってきたという歴史的な背景もあって、川下産業が育ちにくいという土壌だったという事情もあります。今、弊社に来られる方々の多くは趣味の延長で木工を楽しまれている方ばかり。

売って儲けるために作っているというよりも、作ることが目的でうまく『できたら友人たちにプレゼントするという人が多くいて、原材料代も馬鹿にならないと苦笑しながらまた今日もお買い上げというパターン。それでも300種を超える木を実際に手に取って質感や重さ匂いなどを確認しながら買えるのはありがたい仰っていただきます。市井にはそういうアマチュア作家も沢山いるのですが、素材を変える場所や、作った作品を展示販売される場所が少ないというのが悩みの種だと思うので、『木生活』というスペースは相当ありがたいはず。

そういう潜在的な木のファンを店に呼び込むということが肝心ですが、そのあたりも1社だけで孤軍奮闘するのではなくて、横の繋がりで協力して水平展開できればもっと面白くなると思っています。『木生活』さんでは弊社の『森のかけら』のほかにも『誕生木ストラップ』や『木言葉書』なども取り扱ってもらっているのですが、中央の一番いいスペースに展示していただきありがたい(というか申し訳ないほど)。『誕生木ストラップ』も弊社よりも見やすく展示してもらっていて、モノによってはここで売ってもらうほうが売れたりするかも?!

 

littlebranch小澤奏さんが作られている、掌に収まる可愛らしい愛玩楽器「キノネ」も展示販売されていましたが、こういうモノって「誰から買うか」ということも重要。商品には知らず知らずのうちに作り手の内面まで投影されますから、偏屈親父が作るものは癖のある商品になってしまいます。キッチン用品などを扱うBRIDGEさんで『丸いまな板』を作らせてもってつくづく感じますが、そこでは店主の大塚加奈子さんという媒介が私の癖を薄めてくれています。川下において「広め手、つなぎ手」として女性の方が適している役割は沢山あります。




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