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★今日のかけら・#134【イロコ】Iroko クワ科・広葉樹・アフリカ産
『世界三大銘木』の1つとしても名高いチーク(Teak)に対する人気は高く、よくチークの問い合わせを受けるのですが、最大のネックはかなり価格が高騰していること。良質なミャンマー産のチークは入手も容易ではなく価格が高くなるのも仕方ないのですが、それでもチークへのあこがれは強くて、「チークがダメならせめてチークに似たような木」という要望は尽きません。そういう時に提案しているのがアフリカ産のクワ科の広葉樹『イロコ(Iroko)』です。 |
ローマのコロッセオのようなこの構築物は、22☓40☓100㎜ぐらいの木のブロックを積み重ねて出来上がっています。これで何かをするというものではなくて、沢山あるそのブロックを使って積み上げてみたというもの。このブロックの正体は、に積層フリーボードの素材として知られている東南アジア産の『メルクシパイン』。カウンターなどによく使われていて馴染みもあると思うのですが、輸入されているのはボードになった完成品がほとんどで、それ以外の姿を見たことがない人も多いと思います。製品化されている材でも、素材としても輸入されている材が多い中で、素材として見かける事がほとんどない存在、それがメルクシパイン。あくまで私の知る限りの事なので、素材としての輸入があるのかもしれませんが、私は見たことがありません。 |
インドネシア 政府は、違法伐採対策として2001年に丸太・. チップの輸出を停止したという背景があるので、丸太としては日本に輸入されないのですが、それ以前にもメルクシパインの耳付き板などを見たことがありません。それほど大きな材が得られないとか、板材としての用途が見込めないということかもしれませんが。実はそういう事情もあって、国内で厚みが40㎜以上あるメルクシパインを見つけることが出来ず、馴染みがあって普段からよく使っている木であるにも関わらず『森のかけら』に出来ないというジレンマがありました。 |
南洋材の中でもいわゆるM.L.Hの木たちって、『森のかけら』に活かそうと本気で考えるようになるまでは、何度その名前を聞いても覚えられませんでした。やる気の問題というよりも、外堀が無かったのでその木に現実味が乏しく頭に残りませんでした。まあ言いわけですが、なにせ似たような木ばかりで特徴が乏しいので、背景に面白いストーリーでもないと印象に残らいのです(汗)。さて、キソケトンはどうかというと・・・残念ながら今のところはこれといって目立ったエピソードは見当たりません。 |
先日紹介したパプアニューギニア(PNG)産のM.L.Hの1つ『スローネア』の続編。弊社は製材所で板や角に製材された木材を仕入れて販売する小売りの材木屋ですので、基本的には丸太を扱ってはいません。しかし【森のかけら400】を作るにあたって、欲しい樹種が市場に出てくるのを指を咥えて待っていたら死ぬまで完成できそうにないので、一部で丸太での仕入れも行いようになりました。たった35㎜角のキューブのためだけに無謀~!と思われる方もいらっしゃいますが、1本の丸太を全部キューブに加工してしまうわけではありません(笑)。 |
主目的はもちろん材としての販売ですが、特徴や用途が明確ではないので大いにリスクも伴いますので賢明な材木屋なら手を出さないでしょう。だからこそ偏屈材木屋がやらねば誰がやる!という勝手な使命感に駆られるのですが、まだ正体のよく分からない木の事をもっと知りたいという純粋な好奇心もあります。またいつもは板や角になってからの写真しか撮れないのですが、その前の丸太でも御姿を撮れるというのも大きなポイント。板だけだと解説書の絵面も似たり寄ったりになるのと丸太は絵力がある。 |
それと製材直後から乾燥していく過程で、水分が抜けてどういう風に変化していくかが段階的に見れるのもありがたい。このスローネアも製材直後の濡れ色から、乾燥することで銀灰色に変わっていきました。そこにオイルを塗ると、クスノキのように濃淡の縞がクッキリと現われてなかなか趣きがあります。検数協会では『スロー二アレッド』と識別されていたのでレッドでは無いスローニアはもっと色が淡いのかもしれませんが、これはこれでデータ収集。実際に自分で触って、削って、磨いてみてその触感や質感、重さなども肌で感じ取れます。 |
木の売り方にもいろいろあって、ただ素材を売るだけでなく『木の情報』だってやり方次第ではお金に替わる!なのですべての情報をここで無料公開したりはしません(笑)。興味を持った方には迷ってないであと一歩足を踏み出してもらえれば脱出不可能の『かけらの底なし沼』に引きづり込んで差し上げます。さてスローネアですが、軽軟で加工性もよさそうなので丸く削って看板に使っていただきました。素材の特徴の他にも日本という風土、気候の中での相性というものもありますのでとにかくあれこれ試してみることが、この木を活かす道に繋がっていく。 |
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