森のかけら | 大五木材


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祭りの数字あれこれ

20101007 祭りの数字あれこれ①本日は地元の地方祭です。西条や新居浜の豪華絢爛の勇壮な太鼓台ほどではありませんが、松山でも道後温泉では「四角さん」「八角さん」として知られる2体の神輿の鉢合わせが有名で、毎年大勢のギャラリーを集めて盛大に開催されています。ただ私は道後の神輿を直接見た事はありません。その時に私は地元・平田町の阿沼美神社の神輿を担いでいるからです。わずか8人で担げる規模の小さな神輿で、勿論鉢合わせもなく、地元外からギャラリーが集まるようなものではありませんが、地元では長い伝統があり地域に愛されている祭りです。

20101007 祭りの数字あれこれ②昨年は父が亡くなり参加できませんでしたが、今年は息子も3年生になり(3年生からこども神輿に参加できるので)、初の親子で参加です。地元といっても、私はこの地の出身ではありませんので当初は戸惑いもありました。ここでは普通に皆「伊勢音頭」を歌いますが、そんな唄聴いたこともありませんでした。子供はこの日のために数晩集まって、伊勢音頭や神輿の練習を重ねます。地元で生まれた方は子供の頃からそういう経験を積み重ねてきているので、それがごく普通なのでしょうが、私が子供の頃の田舎の祭りとは異質な光景でした。その風習にも少しずつ慣れてきましたが、肩に食い込むこの神輿の重さには何年経っても慣れません。いつも木材を肩に担いでいるのではありますが、耳付板や大黒柱を担ぐのとは要領が違います。材木も神輿もコツがあるのでしょうが、この歳になると教えてもらっても体が覚えられません。

 

20101007 祭りの数字あれこれ③地元「獅子舞保存会」の皆さんが、伝統的な獅子の舞を継承されていて、この日に奉納されます。太鼓の軽快なリズムに合わせて獅子が舞います。正直若い頃は興味薄でしたが、歳を重ねるにつれこういう事の大切さに気づかされます。この伝統芸能を継承される皆さんの努力には本当に頭が下がります。伝統や歴史を口にするのは簡単でもその継承には並々ならぬ日々の鍛錬がいるのです。派手な鉢合わの場面を繰り返すだけでなく、地味であっても地域の文化にももっと光を当てるのも地域メディアの仕事だと思うのですが。

20101007 祭りの数字あれこれ④この時期のいつも話題になる数字がふたつ。一つ目が幟の値段。そろそろ古くなったから新しくしようと思うけど幾らぐらいするの?という質問を毎年のように受け、お答えすると「そんなに安いの!」と驚かれます。天高くそそり立ち、神聖な祭りを町に知らしめる幟にもっと高額なイメージを抱かれているのだと思うと、何だか複雑な気分にもなります。そんなに安いの?という言葉はまさしく林業の現実を如実に物語っております。建築以外の分野でも、一般の方の認識においてモノと価格の乖離は相当にあります。

 

20101007 祭りの数字あれこれ⑤もうひとつの数字は神輿の重さ。肩に食い込む重みに耐えかねて「これ幾らぐらい(重さ)あるの?」の声に、年配の方がOOkgぐらいと答えていただくのですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるの例え通り、祭りが終わればすっかり忘れて、また次の年にも同じようなやり取りがあちこちで繰り返されます。担ぎ手も次々に入れ替わるのですが、少ない人数で担ぐ分、肩が合わないと結構な重みを受け止める事になります。本日は午後からどうしても外せない仕事があったので、午前中で神輿を外れましたが、それでも夜になると右肩と背中がズキズキ疼きます。いつも木を担いでいるのにと思われるかもしれませんが、自分のタイミングで担ぐのとそうでないのとは大違い。明日も耳付板を見に来られるお客さんがいらっしゃるので、相当数の板を担がねばなりませんが、こちらは一向に苦になりません!自分でも現金なものだと思います・・・。




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