森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130216 1先日、ロシア南部に巨大隕石が落下するというSF映画のような出来事があり、1200人もの負傷者が出たということでしたが、重さ1万トン、直径17メートルもの巨大隕石が落下して、死者が出なかったというのは不幸中の幸い。ニュースなどでその衝撃の瞬間が沢山映像に収められていましたが、その中にその場にいた住民の「戦争が始まった!」という声もありました。日本で同様の事が起こっても、即戦争と連想する人は少ないでしょう。改めて国の置かれた周辺環境を実感させられました。

 

20130216 2巨大隕石・惑星の地球衝突という、SF映画のシナリオライターにとっては金鉱脈のような設定は、過去にも数々の名作・迷作を生み出してきました。子供の頃にテレビで観た『メテオ』は、今も観直してみれば映像のチープさが際立つのは仕方のないところですが、子供の頃は恐怖心を煽られまくりました。今のCGには足元にも及ばないものの、個人的には決して嫌いな映画ではありません。なんせこの映画、ショーン・コネリーやナタリー・ウッド、ヘンリー・ファンダ、トレバー・ハワードといった大物大量出演!

 

20130216 3ディザスター(自然災害)映画にスターを大量動員して、自然の脅威と戦う人間ドラマを骨太にさせるという手法のはしりともいえます。『これは宇宙からの警告!』という仰々しいコピーも台浮きで、一時「メテオ」という言葉が、何やら意味不明の恐怖を煽るキーワードのようにも使われたものです。当時は、まだ「ノストラダムスの大予言」も来るべき未来でしたし、特撮のハッタリも充分に威力を発揮した時代でしたので、よく分からない宇宙という「大自然」に対して畏れを感じていたのだと思います。

 

20130216 4今であれば、「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」といったCGの迫力ある映像で見せる隕石衝突映画は、設定の科学的根拠やリアリズムを盾にコキ落とされてしまう隕石衝突映画受難の時代です。そういう見方をしてしまえば、ドキュメント映画しか出来なくなると思うのですが、いつの世も重箱の隅をつつきたがる人間はいるものです。そういう風潮も、宇宙や深海などかつての「未知なる聖域」が科学的にドンドン解明されてきたことこ無関係ではないような気がします。

 

20130216 5数値化できない漠然としたスケールや決して手の届かない闇といったものは、人間が自然と向き合う際に決して知りえてはいけないパンドラの箱のようなものであって、畏れを無くした時に見えなくなるもの、感じられなくなるものもあるような気がします。刹那的に畏れを感じるという意味ではなく、自然界の恵みを享受する一方で、自然界の見えざる摂理に対する畏怖や畏敬、尊敬の念も忘れずに持ち続けなければならないと思うのです。そう考えれば「小さな命・端材」も無駄にしては畏れ多い!明日に続く・・・




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up