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寒さ厳しい日曜日の早朝から恒例の消防出初式に参加。団員でありながらほとんど現場では活躍できてはおりませんが、まあこういう「活躍」は無いにこしたことはないのかもしれませんが。昨年に会社から数キロ先のところで、昼間火事があって、ちょうど昼休みで自宅に戻って食事をするところだったので、現場に駆けつけました。2階からの出火で、誰も住人がいなかったのが不幸中の幸いでしたが、白昼の住宅街の火事に野次馬が沢山集まってきて周辺は一時大騒動になりました。
その光景に悲しい記憶が蘇ります。実は弊社でも昔、倉庫で失火して材の一部を燃やしてしまうという苦い経験があって(それが消防団に入るきっかけにもなったのですが)、本来決して燃えてはいけない家が、木が燃えていく光景を目にすると胸が痛くなってしまいます。さて、そういう火災はあったものの、私が所属する分団の地域では総じて火災は少なく、法被や制服は主に訓練で着ることが多いというのですが、昨年末にその消防団員が着る法被が全面的に改善されることになりました。
帝人松山事業所さんと松山市が共同して、燃えにくいアラミド繊維という素材を使った難燃法被を開発して、松山市の消防団員全員にそんれが配布されました。聞くところによると、難燃繊維を用いた法被が作られたのは全国初ということで、我々松山市の消防団員が初めてその難燃法被に袖を通すということ。200度で炭化して燃えだす従来の法被に比べると、その倍(400度)まで持ちこたえ、燃伝導率も低いうえに、火傷もしにくいという、実にありがたい法被なのです。
防火服などには取り入れられている素材ということらしいですが、法被として作るのはなかなか難しかったそうです。実際に着てみると、ちょっとゴワゴワ感があります(今までのが先輩からのお古だったこともあるせいか、新品のノリが効きすぎていている感じ)が、それが命を守ってくれるアラミドの証なのだと思うと、ありがたみを感じます。燃える素材を扱っているのに、普段はついついその事を忘れてしまいがち。こういう行事に参加することで、気を引き締めて何よりも安全第一!
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