森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

先日、久万高原町に原木を仕入れに行きましたが、山がすっかり色気づいていました。既に散り始めている木々の姿も。ここ数日、三寒四温で季節感が何だかよく分かりづらかったですが、確実に冬の気配が近付いております。三坂を登っていくと空気が次第に冷たくなっていくのが実感できます。久万高原町は、かつて井部栄範翁が始めた植林事業によって作られた山なので杉・桧が大半を占めていて、本格的な紅葉が楽しめるのは、もっと奥山になるのですが、それでもあちこちで山がつぎはぎになっていました。

通常弊社では、製材品を仕入れるのですが、今回仕入れに来たのは珍しく原木です。愛媛木青協の会員でもある成川尚司君の成川木材店は、素材生産を主業務とし、山林の育成、間伐の促進等山林の整備に力を入れている会社ですが、杉・桧以外にも稀に樅(モミ)栂(ツガ)も伐採すると訊いていたので、その際には連絡してくれと頼んでいました。すると、数日前に「樅の原木を伐った」と連絡があり、久万の貯木場にやって来たのです。結構大きな木があると聴いていたのですが・・・。

これが、デカイっ!想像以上の大きさでした。弊社には再割用の小さな帯鋸しかありませんので、製材してもらうために井部健太郎君(久万造林)にも同行してもらいました。その多くは、高知県との県境近くの仁淀川上流の中津渓谷付近の山で伐採されました。その中でも、依頼を受けて伐採した社寺林は別格です!20数mの大木が雷の影響を受けて、先端が折れていて危険なので伐採したという事でしたが、そのあまりの大きさに相当手こずったようです。それがこの4本。横に立っている井部君との対比で大きさが分かると思います。

樹齢は200年を遥かに越える緻密なものです。1番玉の根元は直径が1200㎜にも及ぶ巨大さで、まるで外材の世界です。先端は激しく裂けて、落雷の凄まじさを物語っていました。それでも4mの材が4本も採れるほど立派な木だったようです。巨木になって年数を経た木は、内部に洞などが出来やすいのですが、この木は目だった外傷も見当たらない良質なものでした。本当は、幅剥ぎの家具やカウンター材とその端材で【森のかけら】や『木言葉書』などを取ろうと思っていたので、そんなに大きな木は必要なかったのですが、実際にこうしてその姿を見てしまうと、木が私を呼んでいる状態にはまってしまいます。それでも最初は傍観していただけなのですが、成川君から伐採時の苦労や作業の様子を聞いていると、うずうず・・・。あ~もうたまりません!山積みしている丸太グラップルで器用に摘み上げてはね出してくれます。さあ、どうする?




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up