森のかけら | 大五木材


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例年より早い梅雨入りに気分も滅入っています。「大工殺すにゃ刃物はいらぬ。雨の三日も降ればいい」などと言われましたが、それも昔の話。この言葉は江戸時代に都々逸(どどいつ)で謡われた言葉のようですが、当時はすべて手作業なので瓦を葺くまでに数日かかったためその間雨を避けなければならず、梅雨に入ると仕事にならなかったのでしょう。これって頭の部分を土方(土木作業員)や左官、的(テキ)屋など雨と相性の悪い職種に変えても使われますが、倉庫の小さい零細材木屋にも当てはまります。

弊社のような小さな倉庫しか持たない材木屋は、とにかくスペースを無駄にしないように奥に奥に押し込みながら高く高く積み上げていくので、奥にあるものを出そうと思ったらその前にある物全部を一旦出さねばなりません。フォークリフトがあるので晴れている日ならばいいのですが、これが雨でも降っていると、出した材を濡らさずに仮置きするスペースを先行して作らなければならず、本来の目的までなかなか辿り着けません。

それでも移動できる「濡れないスペース」があればいいのですが、それが確保できなければ雨が止むまで諦めざるを得ません。以前に梅雨の最中に、ちょっと雨が止んだ隙をついて奥の材を引っ張り出して、いよいよ目的の材を出そうというその時に雨が落ちてきて慌てて動かそうと思ったらリフトの調子が悪くなって商品がずぶ濡れになったという苦い経験もあるので、今はあまり無駄な抵抗はしません。

この時期、一旦雨に濡れた材を奥に詰め込むとカビの発生原因にもなるので荒材といえども極力濡らしたくはないのです。しかし皮肉なもので、カビや腐朽菌の恩恵を受けて商品価値のあがるスポルテッドという存在もあります。いっそこの長雨に打たれて運良くスポルテッドが出来ないかしらなんて思ったりもしますが、そう甘くはない。そんな自然の気まぐれが生み出した、フェチなファン垂涎のスポルテッド材、各種入荷していま~す!




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