森のかけら | 大五木材


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「木選び」は燃えているか！

categories 3. 木の仕事 | datetime 2012/06/02 PM8:57

20120602 1本日の第一土曜日は、労働時間の調整で会社はお休みさせていただいておりましたが、朝から３件の打ち合わせをさせていただきました。お施主さんがご来店いただき、腰を据えての打ち合わせの場合は、こういう日が最適です。普段の日だと合間合間で電話が入ったり、不意の来客があったりでなかなか落ち着けませんが、会社が休みの日は気落ちも専念できます。お施主さんもお仕事の都合で、どうしても土曜日や日曜日に打ち合わせが集中してしまうのは仕方がないところ。

 

20120602 2私としては、初めてご来店されてお話させていただく方とはたっぷり時間をかけてお話させていただきたいので、平日よりは週末、休日歓迎。ただ、土・日曜日はイベントとも重なりますので、事前のご予約が必要になりますが。初めてご来店される方は、フローリングや内装材、カウンター材やテーブルなどの家具まで、いろいろ「決める気」満々で張り切っていらっしゃるのですが、私としてはあまり１回目で決めるのは「あまりにもったいない・・・」という気分でついつい話を引っ張ってしまいます！

 

20120602 3折角ご縁が出来たのだから、いきなり結論が出てしまったのでは何だか「もったいない」と考えてしまうのです。一般の方が木材屋の倉庫に出向いて、木の事の説明を聞いて、何が自分の家に合っているのかを一緒に考える事って、一生のうちでそう何度もあることじゃないと思うのです。ならば、その時間を少しでも密度が濃くて長い間楽しんでもらいたい！なんだったら一生に一度ではなく、何度も味わっていただきたい！そう思って、わざわざ結論までに寄寄り道ばかりを繰り返してしまいます。

 

20120602 4実際に、『木選び』の楽しさに開眼されて、家が出来た後も家具選びや木工品、木のおもちゃなどを求めて、何度も足を運んでいただく方も多数いらっしゃいます。フローリングなどを選ばれる場合、気になるポイントは大体共通していますが、色合いや強度、価格、お手入れそんな事だけだったらネットで幾らでも情報が溢れています。私は自動販売機ではありませんので、１００円入れていただいたら、せめて１２０円、１３０円分のモノはお出ししたい。でなければ、ここまで来て頂いた意味が無い！

 

20120602 5材木屋が話す『木の話』ですから、（木に対して）身贔屓の偏った話です。アカデミックな話も出来ません。昔から語り継がれる嘘のような本当の、あるいは本当のような嘘のエピソードや逸話、伝承のような事ばかりです。それでも縁あって、埃や木粉だらけの倉庫にまで入ってみようと思った奇特な方々に、少しでも楽しんでいただきたい、心に残る時間にしていただきたいと精一杯のパフォーマンス。本日も気分の良いご家族ばかり、私の方がすっかり楽しませていただきました。今日の１日が家作りの礎の１つになれば幸甚です。




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