森のかけら | 大五木材


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「そんな事はお前のさじ加減ひとつじゃないか!」と言われそうな話ですが・・・地味~に売れている『モザイクボード』。今更説明するのもなんですが、中には最近このブログを読み始められたという方もいらっしゃると思いますので、あえて商品説明させていただきます。240種の木の標本(←不本意な言い方なんですが、そしたらここから説明しないといけなくなるので断腸の思いで)【森のかけら】などを作っているため多樹種の木材を扱っているため、もっと小さなサイズの出口として開発したのが多樹種積層フリーボード。

どういう樹種が入るのか、どういうバランスで組み合わせるのか一切指定不可の、端材が出た時にあるもので作るモッタイナイ精神を極めた商品でもあります。サイズは2000☓500☓30㎜3000☓600☓30㎜の2種類があります。市場に出回っているのはメルクシパインやタモの単一樹種のフリーボードですが、それに比べると数倍の値段がするので(タモは高騰しているので多少差が縮まってますが)、さすがに飛ぶように売れるようなモノではありません。それでも地味に少しずつ売れていて、もうすぐ累積で150枚越え

2m、3mそれぞれ20~30枚は在庫するようにしていますが、注文が入ってから仕上げ磨きをして、それから梱包して宅急便で出荷します。その際に傷がないかなども含めて舐めるように見回すのですが、そこでそのボードにはどんな木がどういうバランスで組み込まれているのかを確認することになります。先日もモザイクボードに注文が入って、1枚ずつめくってコンディションの確認をしていたら、その中に『ゼブラウッド』や『パープルハート』などの個性的なピースが入った『当たりのモザイクボード』を発見しました!

無論、私が選択して素材から選んでいるので、入っているのは当然の事なので、発見というのはおかしいですが、どの板にどれぐらいどの樹種を混在させるかは、工場の人間の判断に任せていますので、私もその時初めて、ああこういう風に使ってくれたのかと分かるわけです。ゼブラやパープルハートは、材そのものが高価というのと、モザイクボードに使えるサイズ(荒材で35㎜)の在庫が少ないという理由で、あまり材を供出できないという事情もあるので、それらが入っていると作り手でありながらラッキーなんて思ってしまう。

まあ、何が当たりで何がはずれかなんていうのは個人の趣味嗜好感覚の問題なので、当たりはずれは私が勝手に言っているだけの話なのですが。こういう偏屈な人間ですので、普通のスラッとした無節にはあまり興味がなくて、ガチャガチャしたような杢やら縞、強烈な色に惹かれます。しかしそういう個性の強い木って、人間も同じように周囲から浮いてしまいます。なので全体のバランスを見ると、こういう多樹種混合型の木の中でさえ目立ちすぎてそこだけ妙に取ってつけた感が出たりして、両刃の剣的な怖さもあるのですが。




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