森のかけら | 大五木材


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最近、端材コーナーに地元の学校関係者の方もよくいらっしゃいます。先日はたまたま地元の別々の高校の先生が同じ時間に鉢合わせされたりして、あの学校もここに木材を買いに来られているんですねと、いい宣伝になったりしました。学校では教材としてはもとより、いろいろな形で木材を使う機会も多いので、うまく繋がればいい「お得意様」になっていただけるのですが、こちら側からなかなか営業がかけにくい。それでもご来店いただく機会が多いというのは、昔から細々と繋いできたご縁の糸のお陰かと思っています。

私が入社した当時は大工さんと建築会社、土木会社のみがお客さんで、一般の方に木を売ることなど皆無。職業の職種を書く時には、「小売り業」なのか「卸売り業」なのかを悩んだりもしたものです。当然学校関係との繋がりもありませんでした。学校との関係が生まれたのは、自分の子供が通うようになってから。愛媛木材青年協議会に在籍していた頃、木製の『どうぞのいす』を作って配った頃から、保護者以外の立場(地域の材木屋の店主)で先生たちと会話をする機会が増えてくるようになったあたりがきっかけでした。

その後、地元の大学の農学部のイベントに参加したり、中学生の職場体験を受け入れたり、中卒の子を雇ったり(結果的に続きませんでしたが)、異業種交流の流れで大学生たちと話をしたり、学校に呼ばれて木の話をするようになりました。そしたらそのうちにうちでそういう関係で知り合った子供たちが成長して大学生になったり、先生同士の連携で話が繋がったりして、少しずつ先生や生徒たちが個人的に木を求めにやって来られるようになりました。その途中でホームページを立ち上げたこともあり、【森のかけら】が教材として購入されるなったという事も追い風でした。

先日も「お得意様」である愛媛大学教育学部福井先生が学生たちを連れて木を探しに来られました。ピチピチの女子大生でしたが、端材コーナー整理しといてよかった~。前のように端材とゴミの境界が定かではないような環境で潮干狩りのような状態で埃にまみれて木を探すような環境では、さすがに先生も連れて来ようとは思われなかったでしょう。もう少し整理も進めて、リタイアしたおやじが趣味の木工の材を探しに来る(だけの)店から、若い女の子でも立ち寄れるような雰囲気に変えていかねば。

建築系の学生でありませんでしたが、教育学部の中の造形的な授業の一環で木工をするということで、それぞれ思い思いの木を選んだようです。本来ならば、特に若い人に対してはただサイズと値段だけで木を買って欲しくなくて、「あなたが今手にしているクスノキというのは、トトロが住んでいる木で、木編に南で楠と書くと思うけど本当は・・・」なんて木の物語も話したい。うざいと思われても、これがうちで木を買うための通過儀礼なんだと。ほったらかしておいても木のファンは育つ、次々と芽を出すと言う人もいるけれど、誰かが水をやらねば木は育たないと思うのです

 




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