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今回はいつもの東京(ギフトショー)ではなく、京都で開催したということで、京都周辺に在住の方が足を運んでいただき懐かしい再会ができたのもありがたい事でした。いくらフェイスブックなどで遠く離れた方と日々通信してるとはいえ、直接会って話してこそ。そんなお久しぶりのお一人が、こちらの小森創介さん。舞台俳優にして声優、数々のテレビドラマや映画、アニメなどの吹き替えをされていて、声を聞けば「あ、この声の人なのか」と思われる方も多いはず。
小森さんは仕事の関係で全国を飛び回られていて、そのたびにあちこち引っ越しもされていたのですが、昨年からここ京都に移られていて下鴨神社近くにお住まい。恵文社でのイベントを知って、わざわざ訪ねて来てくださいました。小森さんとの出会いは、もう10年ほど昔の話になりますが、『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド社)という1冊の絵本によって繋がりました。この絵本は絵本の世界では知る人ぞ知る大ベストセラーで作者は香山美子さん、絵は柿本幸造さん。
物語は・・・うさぎさんが作った小さないすに「どうぞのいす」という立札を立てて大きな木の下に置きました。そこにやって来たのはロバさん、持っていたどんぐりをいすの上に置いて気持ちよく眠ってしまいました。そこへ動物たちが次々とやって来て、いすの上に置いてあるどんぐりを、「どうぞならばいただこう」と食べてしまい、代わりに自分がもっていたハチミツを置いていこう。次はハチミツの代わりに・・・次は・・・という思い違いが優しい連鎖を生み出すお話。
初版は1979年ですが、時代を越えたハートウォーミングなメッセージは健在で今でも子供たちに愛され、全国の保育園や幼稚園のお遊戯会などでは定番となっています。私も自分に子供ができるまでは知りませんでしたが、ひとの事を思いやる気持ちに溢れた素晴らしい絵本で、子供が小さな頃は随分ページをめくりました。この中に登場する木の椅子は、うさぎさんが作るのですが、これがもし本当に木で作れたら面白いのにという事から始まったのが、『どうぞのいす』プロジェクト!
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