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私も在籍していた愛媛木材青年協議会(愛媛木青協)で、地元の若手の設計士の方々と勉強会を開催するというので、アドバイスしてもらえませんかなどと後輩が可愛げな事を言ってきたのでいらぬ老婆心で助言(いらぬおせっかいとも言う)をしていたら、いつの間にかミイラ取りがミイラになってしまって、私がお話をすることになってしまいました。設計士の方々と交流を持つというのはいい事なのですが、そんな木う使うプロの皆さんに対して木の話をするというのは釈迦に説法。
というよりも無謀・・・な事ではあるのですが、昨今の材木屋の低迷は、材木屋が喋らなくなったことだと思っています。上手に話せようが噛もうがとにかく材木屋はもっと木の事について熱く語るべきという信念がありますので、機会があればいかに恥をかこうともお受けする覚悟だけはあります。とはいえ、まあ愛媛木青の後輩と設計士さん数人程度の規模のものだとなめていたら、どうやら全部で50人ぐらいの参加者があるとの事!
勉強会の後に交流会も控えていて、時間が限られていることもあって、木材のイロハから喋っていたのではとても時間が足りませんし、相手も木のプロですから、そんな場を温めるような前振りも必要ないという事で、ここは勝手にテーマを「誕生木」に絞り込みました。強度や価格などのマテリアルとしての視点ではなく、木に新たな価値を持たせる物語の対象として木を語る、なんて言えば恰好いいのかもしれませんが、要は王道を進めぬ者が見つけた森のけもの道をご披露しようというもの。
まあ私が普通に「愛媛の林業の現状とは・・・」とか「カーボンオフセットとは・・・」なんて話しても仕方ありませんし、また出来もしません。餅は餅屋らしく、誰も歩かないようなけもの道から木の事を眺めてみるというのが私の身の丈に合ったレベル。零細弱小材木屋としては、いかにお金をかけずに、低い投資で高い利益を生み出すかを考えねばなりませんので、こういう機会をいただいたならば、どれだけ強い印象を残して、その後商売につなげられるかが大事。え~、そこまで商売っ気出しますか~という後輩たちの非難など聞く耳持たず!こっちだって遊びでやってるんじゃない!ふざけたような話ではあっても、気持ちは真剣。深刻そうに真剣な話が出来るぐらいだったら王道を選択しとるわい~!異業界からの刺客も跋扈する森のけもの道、あなどるなかれ。さて、どうなりますやら・・・
木材人の青春時代の輝ける場・日本木材青壮年団体連合会、その全国大会が昨年わが愛媛県で開催され、私はとっくに卒業していたものの地元主催ということでお手伝いや大会へ参加させていただきました。それはあくまで地元主催だったということであって、いつまでもOBが口や顔を出すのは「老害あって一利なし」、邪魔になるだけなので控えておこうと思っていたものの、今年の開催地が北信越は福井ということであれば、そうも言ってはいられない!なぜなら北信越はご縁多き土地。
大会そのものが目的というわけではなくて(OBなので関係者の皆様ご容赦下さい)、全国大会にこじつけて、以前から一度行ってみたかった福井、石川の木材関係者のお店や気になる所に行ってみようというもの。まずは『森のかけら・北信越地区ブロック長』である村本館長(㈱ムラモト代表取締役)を軸に考えなければなりません。なにせ国内最多森のかけら保有者!石川県内に幾つも倉庫をお持ちなんで、そこを巡るだけでも結構な時間を要します。
そして石川といえば石川県の木、能登ヒバを訪問しなければ不敬罪に問われようというもの。ならば、能登のレッドキングこと鳳至木材の四住一也さんのところは必至。能登にはもう何度も行ってはいますが、四住さんとは随分ご無沙汰なのでご挨拶や、今の能登ヒバの現状も見させていただきたい。村本さんの会社から倉庫を巡って北上することに。能登まで行ったら富山はすぐそこ、富山といえば藤子不二雄先生生誕の地。更に日本三大埋没林の1つである魚津埋没林博物館も・・・。
いかん、いかん、さすがに大会は福井であるのに、富山まで行ったら3泊でも足りない!あまり広域になると移動時間だけでも大変なので(基本飛行機で大阪、そこからサンダーバードの予定)、福井・石川の2県に絞ることに。では石川の気になるところ、能登ヒバが使われている金沢城、隣の兼六園で木の写真も撮りたい。会員の角永善隆君の日本一美味しい材木屋のピザ屋『もく遊りん』、以前に【森のかけら】のご購入いただいた石川県埋蔵物文化センターにもご挨拶したい・・・
今年の目標である「ミュージアムショップへのクラフト商品の営業」の情報収集のためにも金沢21世紀美術館は押さえておかねばならない。その流れで金沢の伝統工芸、金箔や九谷焼、輪島塗お店にも寄りたいし、日本一といわれる日本酒のラベル製造工場も見たい。それだけ見たら、ようやく福井に移って、『森のかけら・福井代理店』エンドウ建材店( 圓道忠雄社長)、国産メガネの9割以上のシェアを持つ「めがねの聖地・鯖江」、恐竜博物館、永平寺、東尋坊・・・いけるのか、俺?!
昨日に続いて、木青連と北陸の話。今から20数年前にも北陸は富山の地でも全国会員大会が開催されました(第40回全国区会員富山大会)。平成6年のことでしたが、まだ20代であった私は中四国地区以外の会員との交流がほとんどなく、ましてや将来北陸の方々と取引するようなことになろうとは夢にも思わず、先輩方と観光旅行気分で参加しました。確かその時初めてサンダーバード( 大阪・京都と北陸を結ぶJR西日本の特急列車)に乗ったのだと記憶しています。
まだ木青連に入って日も浅く、その組織や意義すらもよく分からないままでの参加で、言われるがままに先輩方の後ろを付いていくという感じで、大会そのものの記憶もかなり曖昧なのですが、移動時間に追われて観光どころか会場と駅の間をただ往復したぐらいの記憶しか残っていません。ただ、富山は昔から『北洋材の集積地』と言われるほど北洋材製材が盛んで、まだバブルの名残があった大会当時は、北洋材製材のビッグネームが大会誌に名を連ねていた覚えがあります。
北洋材とは、ロシアのシベリア地方で産出され輸出される木材のことで、主にアカマツやカラマツ、エゾマツなどの針葉樹を指していますが、東南アジアの南洋材に対比する意味で用いられています。2000年代に入ってからは原木だけでなく、半製品やフローリングなどの最終製品まで入ってくるようになり、外材の輸入量の1割を占めるほどまでに急成長するものの、ロシア政府による伐採規制や関税の不条理ともいえる極端な引き上げなどもあり、富山の北洋材製材は急速に縮小することに・・・
そもそも北洋材の多くは、300㎜程度の小径木が主体で、日本では主に合板や製紙の原料にされることが多かったことから、昔は愛媛では北洋材は縁遠い存在でした。近年になってからは野縁や化粧材などさまざまな形状で北洋材が愛媛の市場にも参入してきましたが、関税の引き上げ以後、日本への原木の輸入が急減したことで、弊社における最大の影響は、【森のかけら】の原料(具体的にはロシアンラーチ)が入手しにくくなってことです。まさにバタフライ効果・・・。
卒業したらもう参加することもないだろうと思っていた日本木材青壮年団体連合会の全国各地区持ち回りで開催している会員大会ですが、今年が中四国地区の順番で愛媛が受けたということもあり、曲がりなりにも地元OBとしてお手伝いを兼ねて参加させていただきました。そしたら全国各地からやって来られた先輩・友人・後輩たちから、当然ながら『見返り』を期待されるわけです。しかも来年は、北信越地区が担当で開催地は福井県。これはスルーできるわけがない!
愛媛木青協に20年ほど在籍させていただいておりましたが、その在籍期間中に開催された全国大会で唯一参加できなかったのが、北信越地区担当の金沢大会でした。その数か月前に父親が亡くなったために大会どころではなかったのです。愛媛の松末繁治氏が全国の総務委員長をされた時に、私を含め愛媛から5人が総務委員会として出向していました。その翌年が富山県の江守さんが全国の会長予定者ということで、富山・福井・石川から総務委員会への出向もあり仲良くなりました。
その後、『森のかけら』を通じて福井県あわら市のエンドウ建材の圓道忠雄君や、中西木材の多田日出海 君、石川県金沢市の『ムラモト』の村本喜義館長などとも交流が広がり、不思議なほど北信越とのパイプが太くなってきています。ただの仲のいい友達を越えて、情報交換から実際の木材の取引まで拡がっています。ということで、福井の全国大会にはお邪魔させていただき、いろいろとお店を廻らせていただくつもりです。そのためにはまず御地の予習をしておかねばなりません。
それで、松山市内の二番町でたまたま見つけた富山直送の素材を調理する居酒屋『漁(すなどり)』へ。富山で修行された大将が、毎日富山から届けられる旬の鮮魚を味合わせてくれます。最近、愛媛の居酒屋でも見かけるようになってきたノドグロや『富山の宝石』とも呼ばれる白海老、ホタルイカなど海の恵みを堪能して、来るべき本番に備えておくことに。現役会員の頃は、会議と懇親会に追われて時間の余裕もありませんでしたが、卒業後の方がその恩恵を享受できています。
昨日の続きですが、当時私が所属していた愛媛木材青年協議会で話を持ち掛けて、会員の賛同を得、会として「どうぞのいす」を作ってこどもたちにプレゼントすることにしました。とはいえ、著作権等の問題がありますので、ひさかたチャイルドさんを通じて香山先生、柿本先生にご相談しました。すると、香山先生からはその取り組みに対して共感・ご理解をいただきました。柿本先生は既にお亡くなりになられていましたが、奥様からご了承をいただき、いよいよ制作へ!
最初は試行錯誤しましたが、日頃からお付き合いのあった授産所施設のお力を借りて無事完成することが出来ました。出来上がった「本物のどうぞのいす」を絵本と一緒に保育園や幼稚園にプレゼントするわけですが、初年度は何の実績もないため、贈り先からもいぶかしがられ、後から何か木のモノを売り込まれるのはゴメンなので受け取れませんとか、相当怪しまれたりもしました。現在もその活動は継続中で、県内外合わせて500を越える施設に贈らせていただきました。
この活動は子供たちに木の啓蒙と、譲り合いと思いやりの気持ちを育んで欲しいという願いから行っているもので、個人を対象とはせずに、保育園や幼稚園、小学校、子供たちの集まる施設などに贈っています。我々の思いを物語にしたDVDも制作して、実物の『どうぞのいす』と絵本と共にお渡ししています。DVDのタイトルは、『材木屋のおじさん、どうぞのいすを配る』。僭越ながら私が、学生時代にとった杵柄で、脚本と撮影を担当させていただきました。
その取り組みをご覧になった作者の香山美子先生からご連絡がありました。香山先生は初期の『おかあさんといっしょ』(NHK)などの幼児番組の台本も手掛けられていて、演劇集団「円」のプロデューサーである小森美已さんや劇団円の女優・岸田今日子さんたちと共に子供たちのお芝居「こどもステージ」にも取り組まれていらっしゃいました。その子供ステージで「どうぞのいす」を公演されていたのですが、そこで実際に木の椅子を使えないだろうかというお話。
それで、こちらとしても大変ありがたいお話で、早速「本物のどうぞのいす」を送らせていただき、劇団円の子どもステージの公演でお披露目していただきました。そのステージで独り芝居をされたのが、小森美已さんの息子さんである小森創介さん。ようやくここで繋がりました!そのご縁で、その後大五木材の倉庫を開放して舞台公演をしていただくことになり、創介さんには、材木屋倉庫で『どうぞのいす』を演じていただいたのです。それ以来家族ぐるみでのお付き合い。
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