森のかけら | 大五木材


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20150411 1 能登では、おじいさんが早く亡くなってしまった林家には良い木(能登ヒバ)が残らないと云われているそうです。それは残された遺族が、おじいさんが手塩にかけて育ててきた立派な能登ヒバをさっさと伐採してお金に換えてしまうからだそうです。祖父や父が植林して大切に育ててきた立派な木にもやがて伐期が訪れます。本来は適当な時期に伐採して建築用材や家具などに利用して、また新たに植林し循環していくべきなのでしょうが、その思いを受け継いできた者としては心情的に簡単に割り切れない事もあるでしょう。

 

20150411 2しかもかつて景気の良い時代に高値で取引されたという記憶がn怒っていて、昨今の低迷する木材市況では場所によっては搬出コストで赤字になってしまう事もあり、頑固なお爺さんたちは「自分の目の黒いうちは絶対に伐らない」と頑なに山を守り続けているそうです・・・というのが今から15年ほど前に表木材の親父さんから聞いた話で、今の能登の木材事情とは違っていると思われます。あれから国内外で随分と内装材の選択肢も広がり、能登ヒバともしばらく遠ざかっていたのですが、懐かしい記憶を辿りました。

 

20150411 3過日、石川県からムラモト㈱村本喜義社長がご来店いただきましたが(今回の『能登ヒバ』の話はそれがきっかけとなったわけですが)、その村本さんは地元の至宝『能登ヒバ』のPRと販売に心血を注がれています。『匠能登ひば』という独自のブランドを作られて、フローリングやパネリングの内装材から梁や桁などの横架材まで幅広いアイテムで能登ヒバを商品化し、設計士さんや工務店、施主さんなどにも能登ヒバの魅力を発信し続けられています。以前一緒になったギフトショーでも、ムラモトブースの壁面には黄白色の美しい能登ひばのパネリングが貼られていて、いい香りを放っていました。いつもの事ながらその精力的な活動には頭が下がるばかりです。いずれ村本さんのところの『匠能登ひば』の内装材も分けていただきたいと思っております。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE村本さんだけでなくその周辺には地元の木・能登ヒバにこだわり、愛し、誇りを持って生産されたり加工されている木材人が沢山いらっしゃいます。石川県輪島で能登ヒバの製材をされてい鳳至木材㈱のレッドキングこと四住一也(しすみかずや)さんもそのおひとりです。難しい漢字ですが「鳳至(ふげし)」と読みます。以前、日本木材青壮年団体連合会に所属していた時、交流させていただき、【森のかけら】の『能登ヒバ』は四住さんから分けていただいたものを使わせていただいています。

 

20150411 5皆それぞれととっくに会は卒業したものの、そのご縁で今でも繋がりがあるというのは本当にありがたい事です。この数年来能登ヒバの商品を使う機会がなかったので、『今日のかけら』で取り上げるのも今頃になってしまったのですが、能登ヒバの事やそれに関わられている人たちの事を書いていると、またあの清々しい青リンゴのような匂いを嗅いでみたくなりました。知恵熱に侵されたかのように夢中になって能登ヒバにのめり込んだあの頃のように、もう一度能登ヒバ熱に侵されてみよう。そのためにもまず能登へ行かねば〜! 完




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