森のかけら | 大五木材


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本日6月5日は『大五の日』!今月は土曜日の開催で、心配していた天気もまあどうにか曇天のままで雨は避けられそうなので、多くの木工マニア、木フェチ、アマチュア作家の方々のご来店を期待しています。先月は折角の日曜日開催でしたが生憎の激しい雨で、木材を展示するスペースも限定され満足いただけなったかもしれませんが、今回はそのお詫びも兼ねて特価品を多数用意しております。と言いつつ、私自身は現場納品があるので朝一から10時前後まで不在なのですが・・・。

数年前から一般の方向けに端材コーナーを作ったお陰で、さまざまな分野の方がいらしてくださるようになったのですが、それで分かったのはこの松山に木工のアマチュア作家さんが多数存在しているという事。まだ販売には至ってなくて趣味の延長という人からSNSで販売までしている人までさまざまですが、広葉樹に関してはその多くがネットで購入されていました。そこでの不満の1つが質感が確認できないという事。特に高価な木なれば猶更。

出来れば実物を触ったり質感を確かめて買いたいという気持ちはよく分かります。それは弊社のオンラインショップに木材をアップする時にいつも感じていて、果たしてたった4枚の写真だけで伝わるかな~と不安に思うこともあり、アップを見送ることもあります。特に高価な木は買う方も不安でしょうが、売る方だって勘違いされていないかとか、この節や微妙な反りとか伝わってるか不安なのです。実物を見ていただきたく大五の日用に材を仕入れました。

北米産広葉樹ブラックウォールナット(BW)は知名度抜群で、この木を求めてご来店される方も多いのですが、人気で端材が出てもすぐに売れて常に品薄です。家具屋さんなどプロ用の平板は、日本向けの最高級グレードを仕入れているので一般の方には手が出しにくい価格です。それで今回はアマチュア作家さん向けに、1200~1500㎜と長さも短くて厚みも薄く(約25㎜)節のある小幅サイズの廉価なBWを用意しました。お好みの板を1枚単位でバラ売りします。割れや節もあるので短く切って使う細工物向きにどうぞ!




弊社では各種耳付き板を扱っていますが、いつも書いているようにいわゆる「銘木」と呼ばれるような高級材はほとんどありません。その多くが節があったり、割れがあったり、杢がよれているようなひと癖もふた癖もあるようなモノばかりで、樹種名を聞いても「ああ、あれか」とその姿がイメージできるものは少ないです。なので実物を見てもらうことがなによりも重要になります。昔は入荷した時点で一枚ずつ写真に撮って、それを並べてそこから選んでもらっていましたがどうしても微妙な質感が伝わらない。

それで結局は実物を倉庫の奥から引っ張り出して見てもらうことになるのですが、在庫の種類も増えてくると写真に撮る時間を作る方が大変になってきて、今はすぐに実物確認してもらっています。しかし長期の在庫で表面はすっかり経年変化と埃にまみれて、元の素顔はどこえやら。ということで、注文が入っているわけではないのですが不定期に耳付き板を削って、瑞々しかったあの頃の表情を取り戻しています。そしたら同時にそれを仕入れた頃の事も思い出したりして感傷的な気分になったりするのです。

そんなこんなで2日がかりで削ったのがこちらの耳付きの『イエローポプラ』。3年ほど前に岐阜の市場で買った幅1mオーバー。イエローポプラ自体は比較的軽軟な部類の木で、乾燥も速やかなのですが、さすがにこのサイズなので念のため人工乾燥器にも入れたので乾燥は十分です。大きな割れはその影響で割れたのではなく、仕入れた時点で割れていました。これも木の表情の一部だと思っているので私的は何も問題ではありません。むしろイエローポプラはサッパリした木なので割れも適度なアクセント。

まあ好みはひとそれぞれなので何もこういう割れや節のある木を強要したり押しつけるつもりは毛頭ありません。自分が気に入ったものを選んでいただければいいのです。ただ私は、市場でも「こんな顔に傷のある(大きな割れ)木なんて」という言葉を聞くとほおってはおけない性分なのです。ならば私が活かしてやろうじゃないか!という無謀な男気が発動した結果、同じぐらいのイエローポプラがあと数枚。今度は、「誰も買わないなら俺が買って使ってやろうじゃないか!」という男気あるお客さんを探す番です(笑)




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