森のかけら | 大五木材


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20160723 17月の某日、京都大学高部圭司教授が松山にお越しになられました。高部先生と私と家内の3人で向かった先は、愛媛を代表する林産地・久万高原町。そこで待ち受けるは、盟友・井部健太郎君。高部先生ご来県の目的は、今秋に松山市で開催を予定されている、特定非営利活動法人・才の木(さいのきトークカフェの打ち合わせです。才の木の設立10周年の記念事業として、今年地方でのトークカフェの開催が検討され岩手(盛岡)愛媛(松山)の二か所が選ばれました。

 

20160723 2才の木については以前にも紹介しましたが日本木材青壮年団体連合会の大先輩である岩手の日當和孝さん(マルヒ製材・専務)が所属していらっしゃる関係で、家内が木の玉プール等の木製玩具の木育の実践(出張木育)でも大変お世話になっています。そちらは保育園や幼稚園の先生などを対象とした木の玩具等を通じて木とふれあおうというものですが、今回のトークカフェは、木や森の事に関心のある大人や学生たちを対象として開催されるもの。松山は9月の10日開催予定。

 

聞くところによると、盛岡では日當さん主導でかなりアカデミックな木の勉強会のような内容で実施されるということでしたが、愛媛においては私に話を持ってこられたのが運の尽きと諦めていただき、郷に入っては郷に従えで、「愛媛流の材木屋のおもてなし」を体感していただかなければなりません。松山では、3人の話題提供者がそれぞれのネタをご披露させていただくことになっていてその3人というのが、愛媛大学農学部伊藤和貴教授と井部健太郎君、そして私の3人。

 

松山でのトークカフェ当日の内容に関しましては後ほどご案内するとして、その日は打ち合わせのために高部先生にはわざわざ京都より足を運んでいただきました。井部君は、適任者と思って私から推薦したのですが、高部先生が一度直接会ってお話をしておきたいということだったので、それなら是非愛媛の山の実像も見ておいてもらおうと久万までお連れしたのです。それに合わせて従来とは少し違った方向に舵を切ろうとしている材木人の姿もみていただきたいという思惑もあり。




20160201 1今年で6年目になる生涯学習センターでのコミニュティ・カレッジ「ふるさとの森林講座」の講師を務めさせていただきました。引き出しの中身が少ない私にしてみれば、5年も話をさせていただければ、中身がすっかりスカスカになってしまっているのですが、折角お声をかけていただいているので、お言葉に甘えて、自分自身の「生涯学習」という意味も込めて、凝りもせずに今年も登壇させていただきました。この講座以外ではここの玄関をくぐるたびに、ああもう1年が経ったのかと実感。

 

20160201 2今までは、講座の最後のオオトリとなる3月後半が多かったのですが、今回は少し早めに2月の出番となりましたが、当コースのスケジュールを眺めれば、こちらもレギュラーメンバーの「愛媛千年の森をつくる会」の鶴見武道会長(愛媛大学客員教授)、「木材と木造住宅の研究会」の織田博顧問(元㈳愛媛県木材協会業務部長)はじめ、アカデミックな大学の先生方に囲まれ、市井の材木屋の親父としては肩身が狭いのですが、リアルな現場感のある話ができるのが私の唯一の取柄。

 

20160201 4私の講座テーマは、『木を楽しむ力、木を物語る視点』という、いつものようにザックリした内容ですが、木の用途(出口)や誕生木の事などをお話しさせていただいていたら、結構ご質問を受けましてその質問に答える形で、ごくごく自然にレジュメから脱線。その後は、得意中の得意である、木にまつわるあることないことのよもやま話へ。この一点だけに限って言えば大学の先生方とだって負けない自負があります。というか、そこが私が講師に選ばれている唯一の理由だと自覚。

 

20160201 3それで調子に乗って、木にまつわる逸話やら伝承などを話していたら、あっという間に2時間終了~。受講された方にとっては、話があっちこっちに飛びまくって取り止めのない話になってしまいましたが、今までの講座の中では一番笑いも取れて(あくまでも自分なりの判断で)、自分的には満足(?)。やっぱり材木屋としては、笑わせてなんぼというのが大前提(!)なので、『聞いて楽しい木の話』という極みを目指さねばなりません。大爆笑を取れるいつかその日まで~!!!




20160108 1先日の話続きですが、住宅そのものではなく別の形で行う木の啓蒙の実践として弊社が取り組んでいるのは、子供たちへの木育活動木の玉プール木の玩具などで子供たちに自由に遊んでもらい、五感を通じて木に触れ親しんでもらおうというもので、主に家内が担当していて、日々車に木の玉プールや玩具を一杯詰め込んで県内の幼稚園や施設を飛び回っています。その一環として少し前の話になりますが、12月に開催して触れそびれていた『第6回大五木材の青空市』について。

 

告知だけしておいてすっかり報告するのを忘れてしまっていたのですが、出展された皆様のお陰で大盛況でした。出展される方々も増えてきて、初めてお見掛けするお顔もいらして、ほとんどPRもしていない一材木のささやかなイベントながら静かな広がりを感じています。天候にも恵まれて、駐車場も狭くてすぐに満車になるのですが、何をどうすればいいのか勝手知ったる沢山のお客さんがお越しいただきました。

 

このイベントそのものは大五木材の女子部主催で、私は裏方なので実はあまり詳しい内容については分からなかったりするのですが、木の素材ということに限らず、さまざまな素材(石や布や鉄など)を使って個人で創作活動されている方が身近なところでこれほど多く居ることに驚きました。いまどきですから、店舗などなくともネットで販売も自由にできますが、結構顧客を持っていらっしゃる方もいて、個人商店とはいえかなりレベルの高い店もあってなかなか濃い顔ぶれ。

 

スタッフが少人数なので落ち着いて来客数をカウントする時間もないのですが、延べにすると恐らく4~500人ぐらいの方がいらしたのではないかと思います。あまりに賑わいに通りすがりの車が止まって様子を見に来るなど波及はあって、もっと宣伝すれば人も来るのにとは言われるものの、身の丈にあった以上の事をすると思わぬトラブルが起きたりするもの。無理のない手作り感溢れるイベントで、長く続けられればいいと思っています。関係者の皆様、ありがとうございました。




20151216 1 夏に岩手から大先輩であるマルヒ製材日當和孝さんがお越しになられたという話をアップしましたが、それは日當さんも所属されていらっしゃるNPO法人『才の木(さいのき)』が関東で実施される『出張木育』で、家内とおはなし屋えっちゃんこと武知悦子さんに具体的な木育のプログラムを実践して欲しいというご依頼でして、その後二人は何度か群馬県前橋市に1泊2日の日程で出張して、集まられた現地の幼稚園や保育園の先生方と木育活動のお手伝いに取り組んできました。

 

その出張木育は家内と悦ちゃんが担当させていただき、この後もまだ続くのですが、今回はそれとは別に『才の木』のメンバーである大学の先生方が弊社にご来店されました。それまで私は、日當さんと家内たちとを繋ぐ役割だったのですが、今回は今まで主に東京や京都で開催してきた『トークカフェ』を地方で開催したいということで、その開催にあたって候補地の1つとして考えている愛媛の木材状況などを知りたいというお尋ね。具体的には後日理事会での協議後の話となります。

 

さて固い話の後は、折角愛媛にお越しになられた先生方と地元の愛媛大学の先生方との交流も兼ての懇親会。今回ご来店いただいたのは、才の木の専務理事・事務局長である竹村彰夫准教授(東京大学)、理事の高部圭司教授(京都大学)、専務理事の市田憲さん。そして愛媛大学農学部からは伊藤和貴教授、小林修准教授、杉本宏行准教授も加わっていただいたのですが、才の木の高部先生は、小林先生が北海道大学時代の指導教授であり、杉本先生が京都大学時代の恩師。

 

20151216 4いう事で恩師との懐かしい再会を記念して3人でスリーショット。昼間は弊社の二階で真面目にアカデミックな話を展開されていらした先生方と同一人物とは思えないほどに弾けられた先生方の人間味に触れながら楽しい懇親会が繰り広げられました。ちなみにトークカフェとは、回ごとにテーマを設けて各スピーカーより30分程度の話題提供をして、その後文字通りカフェを楽しみながら木の話をするというものですが、具体的に内容が決まれば改めてご報告いたします。




 今年の夏過ぎから少しずつ始めた事務所のリフォームですが、ようやく完成に致しましたのですっかり遅くなってしまいましたが改めてご披露させていただきます。弊社の代名詞でもある【森のかけら】同様、なるべくコストをかけないというのが信条ですので、出来ることは極力自分たちの手で行って仕上げました。といってもそのほとんどを仕切って実践したのは、私の家内を筆頭とする『大五木材・女子部』(婦人部とも呼びますが)の力。ここでも『女子力』に圧倒されます。

 

創業以来の大リフォームといっても、躯体をいじったわけではなく、間仕切りを立てて、部屋を区切り直して、レイアウトを大幅に変更、床に無垢のフローリングを貼って、壁と天井を塗り直し、事務所の2階にあった『木のもの屋・森羅』コーナーをベビーカーや幼児連れでも容易に出入りしやすいように1階に移しました。以前に比べると展示スペースこそ狭くなったものの、展示用の専用の什器なども作り、外から直接そのコーナーに出入りできるように出入口も設けました。

 

その入口の枠には腐食に強いサーモポプラ、建具にはこちらも耐朽性がありながら癖が少なくて柾目が取れるイエローシーダー(米ヒバ)を使って、北条の岡田木工さんに制作していただきました。外部には小さなデッキスペースも作って、当然材料は超高耐久性木材アマゾンジャラ(マニルカラ)。ベンチには愛媛県産のケヤキの耳付き板を使うなど、実際に外部で使用した場合の経年変化を確かめる意味も込めて、適材適所に合わせて実験的にいろいろな木を使っています。

 

『木のもの屋・森羅』は、家内が担当している大五木材のいわゆる木工クラフト・玩具部門であって、北海道から九州まで全国各地の木工作家さんや木工品メーカーから商品を仕入れさせていただき展示・販売させていただいております。当初は、知る人ぞ知る存在で、木のモノの好きな方が口コミでつながってひっそりとやって来られるレベルでしたが、今では訪問される人がいない日は無いほど認知され、遠方から足を運んでいただく方までいらしゃるような状況に。

 

手前味噌ながら、それも家内が県内、県外各地の保育園や幼稚園、施設などに『おはなし屋えっちゃん』のえっちゃんと一緒に行って、木の玉プールや木のおもちゃを使って木育活動をしている事の賜物だと思います。事務所の2階に『木のもの屋・森羅』をオープンさせてもうすぐ20年になりますが、当初は私自身も木材商品の添え物程度の感覚でいました。新築のお祝いなどに少しでも木に関わるものが売れればいいのでは程度の見識でした。それが今や、『森羅』を目指していらっしゃるお客さんがすっかり増えて、来客数だけであれば本業を凌ぐほど。自分自身で『森の出口商品』を作るようになって初めて、身近なところにある木のモノが、いかに木のファン増やすための大切なツールになるかということを知った次第。今では大五木材の大きな柱となりつつある、生まれ変わった木のもの屋・森羅に是非お越しください。

 




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