森のかけら | 大五木材


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少しずつですがモザイクボードにもリピートの注文が入ってくるようになり、時間を見つけては原材料の加工をしています。意匠的にもなるべく身近な材で繋ぎたいのですが、両端をフィンガージョイント加工する関係であまり極端には短くできません。身近な材の加工の危うさは、昔に右手の人差し指の先端を怪我して痛いほど分かっています。ただし、多少は長さを整えたり梱包の関係でどうしても切り落としが発生してしまいます。それを集めて作ったのが、『モザイク(ボード)のかけら

森のかけら』のB品から生まれた『夢のかけら』やんか、と思われるかもしれませんが、『夢のかけら』はあくまでも『森のかけら』になる事が叶わなかった『かけら』たちの見果てぬ夢の結晶。対してこちらは『モザイクボード』の製作工程生まれなので、出生の事情が違うのです。更に微妙ですが、35㎜キューブの『夢のかけら』に対して、こちらは少しだけ小さな33㎜キューブ。オイル塗装は施してあるものの、樹種名シールが無いの木もあるのでシールは貼りません。樹種名は不問です

角の面取りも甘めです。キャリーに2箱ぐらい出来たので、本日から店頭で販売します。ちょうど35個詰めに出来るビニール袋があるので、どの樹種でも(かぶってもOK)好きなモノを35個選んでもらって¥2,000+消費税=¥2,200です。『夢のかけら』のように異なる木を30種とかセレクト出来ないので、ご来店いただいて自分で選べる方のみが対象です。オンラインショップでの販売予定はありません。様子を見て反応がよければまた作りますが、鈍ければ別のモノに生まれ変わらせるかも。

自分が多樹種マニアコレクターなので、これに興味を示す方の気持ちは痛いほど分かっていて、恐らく「これで樹種が分かれば(買うのに)!」という方が絶対いるはずです。気持ちは分かるんですが、さすがにそこまでもう手が回りません。出来てくるモノと出るモノとのバランスでみると、とりあえず回転させる商品も必要です。樹種が知りたい方はぜひ『森のかけら』を買って自分で確識別てみて下さい。樹種もどんどん増えてきたので、「自分で調べる楽しみ」もあっていいかなと。




毎月5日は大五の日、という事で毎月5日には会社の敷地内に端材やクラフト商品を並べて木材を特別価格で販売しています。今年の1月から始めたのですが、少しずつ近所の方にも浸透してきて次の開催を楽しみにされる常連さんも増えてきました。弊社は松山市内でも比較的交通量の多い国道に面していて、信号待ちになると停まった車の中からこちらを興味深く眺めてるドライバーの方と目が合う事もしばしば。信号が変わるとまた車は流れていくのですが、もしかしたらそんな方との一期一会の出会いもあるかしらと、少し前から道路に接した場所にこれ見よがしに、大きく値段を書いて端材を並べていました。最初はほとんど反応もなかったのですが、そのうちひとりふたりをお声をかけてくださる方が現われるようになりました。そしたらこちらも調子に乗って追加で端材を並べるように。

弊社の前の道路は車だけでなく、普通に道を行く人、ジョギングされる人、通勤通学で通られる人なども多く、道路から一歩踏み出せば敷地なので割と気軽に入って来れます。それで来られた方に話を伺うと、以前からずっとこの道を通っていて気にはなっていたけど、大工とか工務店でもない一般人を相手にしてもらえるのか分らなくて入れなかったけど、今日は思い切って来てみた、という方の多い事。材木屋ホームセンターなどより専門性が高くて業者販売しかしていないというイメージなんだと思うんです。

だから「一般の方でも歓迎」みたいな看板でもないとかなり敷居が高く感じられるんでしょう。実際に弊社だって昔は業者売りしかしていませんでした。その頃は今みたいに一般の方が倉庫の中で自由に買い物されるなんてイメージはありませんでした。今は『5日の大五の日』以外のいつでも一般の方に普通に販売しています。むしろ来店数だけでいえば業者はほぼ電話かメールが多いので、一般の方のほうが多いぐらいです。それで興味本位で少量低額から木のモノづくりにチャレンジしたい方向けに¥500以下の端材コーナーも拡張!

うちの強みとしては、愛媛県ではなかなか入手しずらい「多種多様な広葉樹」があるという事なので、端材もなるべく広葉樹を多く揃えるようにしています。先日ご縁があってうちにやって来てくれたイチョウですが、丸太を製材して最後に残った樹皮の部分なども、使えるひとと巡り会えれば作品に生まれ変わるかもしれません。近所に居ながらご縁の無かった『市井のアマチュアモノづくり作家』のなんと多い事か!新たな人が新たな人をご紹介していただき、今まで気づかなかった出口がドンドン広がっています!




昨年のゴールデンウイークに改造をした『端材コーナー』ですが、以前の「端材の山の中からお宝を探し出す冒険譚」的面白さは無くなったものの、とりあえず陳列されているので飛躍的に見やすくなったと好評で、ご来店されるお客さんの数も圧倒的に増えて成果も上がっています。毎週のように端材を求めて来られる常連さんも多くなったのですが、そうなると変わり映えしない商品がなんだか申し訳ない。ということもあって、定期的に『特集』を組んでみたりしたものの、単一樹種というセレクトの反応がいまひとつ。

やはり売れていくのはちょっと珍しい木の端材だったり、色目の濃いものや、複数の樹種が混じったセット品など。その中でも角材よりは平材の方が足も速くよく売れます。糸鋸や彫刻などをされる方も多いので、軟らかめで材が均質なアユースやジェルトンなども人気。全国の木工ファンを対象としているオンラインショップとでは売れ筋も随分と違います。ネットで販売している商品は店頭でも販売していますが、ご来店される場合は車で持って帰られるので、比較的大きなサイズの方が売れたりもします。

そんな感じで消費動向も少しずつ見えて来たのですが、端材が生まれるペースと端材が売れていくペースが全然釣り合ってなくて、端材コーナ隣には、そこに並べられる予定の端材の山がいくつも出来上がっています(笑)。そちらは加工もしれなければ値札もついていない状態のまま野積みしているのですが、常連さんになるとそちらの中から材を探り出されるなど、本末転倒な事態となってしまっているので、これは改善が必要。ということで、決算も近いので思い切って端材コーナーの特別セールを決断!

材の入れ替えと倉庫の整理も兼ねて、2月3日の月曜日から2月29日の土曜日までの一か月間、端材コーナーに陳列してある木材を値札の50%で販売させていただきます!ただし価格が1万円以内のものとさせていただきます(まあ、ほとんどが1万円以内ですが)。期間中は学生20%OFFは適用外となります。ご来店してご購入される店頭販売のみのセールで、オンラインショップではこのセールは行いません。いろいろな広葉樹をお求めの木工ファンの皆さん、この機会に沢山ご購入いただき陳列棚を空っぽにして下さい~(切なる願い)。




以前に、木材置き場の中で鶺鴒(セキレイ)が巣作りをしている話をしましたが、8月に入るとその姿があまり見えなくなりました。鳥の生態には興味もありませんが、今後の対策を講じるためにも一応調べてみると、産卵期は3~7月ということなので、どうやら今年の巣作りは終了したみたいです。木材の隙間に卵を産むので、うかつにリフトで移動させて卵を潰したりしては可愛そうと、リフトで木を動かすときには卵が無いかを確認するのが習慣化していました。まあこれで気兼ねなくリフトを使えると思って木を移動させていると・・・!

なんとそクスノキの板のわずかな隙間にセキレイの巣があるではないですか!しかもその中には4個のたまごが!これは下手に触ってしまうと親鳥が卵を育てなくなるパターンではと思い、巣の下になっているクスノキを動かすのは諦めて元の場所に戻すことにしました。卵は産んだものの途中で放棄したのかもしれませんが、縁あってうちの倉庫に産み落とされたのですから無事に巣立っていってほしいのですがどうなることやら。それでというわけではありませんが、9月の端材コーナーは、たまたま鳥に絡んだ『バーズアイメープル』の特集です。

バーズアイメープル(Birds eye maple)』とは言わずもがな、小鳥の眼玉のような杢が特徴的なレアなメープルの事ですが、背景は勿論名作『』から拝借。自分の中ではこの木の特集にはこれと前々から決めていた定番の組み合わせだったのですが、意外や意外、この映画の事を知らない人が多くてビックリ!今更紹介するのも憚られるような名作なのですが、1963年の製作ですから思えば半世紀以上も前の作品ですから観る機会がないのも仕方ないのかも。なので少しご紹介します。

サスペンスの神様と言われたアルフレッド・ヒッチコック監督が撮った動物パニック映画の原点にして頂点。このヒットを受けて、1970年代にはさまざまな生物のパニック映画が量産されましたが、この作品が原点であり契機となりました。映画が製作されたのは私が生まれる少し前なので、観たのはそれから随分後のテレビ放送ですが、昔はこういう名作もよく放送していました。最近は新作をいかに早くテレビで放送できるかを競い合うばかりで、古い映画は自分で借りて観るような流れなので、古い映画の共有体験が無くなっていて、こうして取り上げてもなかなか分かってもらえないのは寂しい話です。明日に続く・・・

 




最近、端材コーナーに地元の学校関係者の方もよくいらっしゃいます。先日はたまたま地元の別々の高校の先生が同じ時間に鉢合わせされたりして、あの学校もここに木材を買いに来られているんですねと、いい宣伝になったりしました。学校では教材としてはもとより、いろいろな形で木材を使う機会も多いので、うまく繋がればいい「お得意様」になっていただけるのですが、こちら側からなかなか営業がかけにくい。それでもご来店いただく機会が多いというのは、昔から細々と繋いできたご縁の糸のお陰かと思っています。

私が入社した当時は大工さんと建築会社、土木会社のみがお客さんで、一般の方に木を売ることなど皆無。職業の職種を書く時には、「小売り業」なのか「卸売り業」なのかを悩んだりもしたものです。当然学校関係との繋がりもありませんでした。学校との関係が生まれたのは、自分の子供が通うようになってから。愛媛木材青年協議会に在籍していた頃、木製の『どうぞのいす』を作って配った頃から、保護者以外の立場(地域の材木屋の店主)で先生たちと会話をする機会が増えてくるようになったあたりがきっかけでした。

その後、地元の大学の農学部のイベントに参加したり、中学生の職場体験を受け入れたり、中卒の子を雇ったり(結果的に続きませんでしたが)、異業種交流の流れで大学生たちと話をしたり、学校に呼ばれて木の話をするようになりました。そしたらそのうちにうちでそういう関係で知り合った子供たちが成長して大学生になったり、先生同士の連携で話が繋がったりして、少しずつ先生や生徒たちが個人的に木を求めにやって来られるようになりました。その途中でホームページを立ち上げたこともあり、【森のかけら】が教材として購入されるなったという事も追い風でした。

先日も「お得意様」である愛媛大学教育学部福井先生が学生たちを連れて木を探しに来られました。ピチピチの女子大生でしたが、端材コーナー整理しといてよかった~。前のように端材とゴミの境界が定かではないような環境で潮干狩りのような状態で埃にまみれて木を探すような環境では、さすがに先生も連れて来ようとは思われなかったでしょう。もう少し整理も進めて、リタイアしたおやじが趣味の木工の材を探しに来る(だけの)店から、若い女の子でも立ち寄れるような雰囲気に変えていかねば。

建築系の学生でありませんでしたが、教育学部の中の造形的な授業の一環で木工をするということで、それぞれ思い思いの木を選んだようです。本来ならば、特に若い人に対してはただサイズと値段だけで木を買って欲しくなくて、「あなたが今手にしているクスノキというのは、トトロが住んでいる木で、木編に南で楠と書くと思うけど本当は・・・」なんて木の物語も話したい。うざいと思われても、これがうちで木を買うための通過儀礼なんだと。ほったらかしておいても木のファンは育つ、次々と芽を出すと言う人もいるけれど、誰かが水をやらねば木は育たないと思うのです

 




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