森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130213 1昨日に引き続いて『膳シリーズ』を紹介させていただきます。膳シリーズには、『角膳(かくぜん)』、『丸膳(まるぜん)』、『樽膳(たるぜん)』の3種類があり、文字どおりその形状が商品名となっています。『丸膳』と『樽膳』は、ほぼ同じサイズで、『角膳』がひと回り大きいサイズとなります。また仕様も少し違っていて、『角膳』は幅350X奥行300X厚み80mmの1枚板を削ったもの。『丸膳』と『樽膳』については幅350X奥行き250X厚みで、1枚板を削ったものと、2枚で幅剥ぎ合わせしたものとがあります。これは、35㎜角の【森のかけら】に削ってしまうにはあまりにもモッタイナイ端材の出口として『膳シリーズ』を考えたわけですが、その出口ですら2つの仕様にわけたため、分かりにくくなってしまいました。でも骨までしっかりしゃぶって無駄なく使わないと森の神様に叱られますもの・・・。

 

 

20130213 2その3つの中から本日は、今までに一番よく売れている『丸膳』について。この形状に決めたのも、なるべくカットして捨てる部分を少なくしたかったからです。当時、まだデザイン的な部分にまで気が回らず、いかに無駄なく効率良く端材を使うかということにばかり心を砕いていたように思います。その『作り方重視』の姿勢から方向転換が進んだのは、久万高原町で新月伐採をした杉を使ってこの『丸膳』を作ってからです。新月に時期に伐採して葉枯らし乾燥させたスギから製作。

 

20130213 3新月伐採のスギは、その時期木の活動が停滞するため材中の水分も少なく、虫害の被害も受けにくく、強く丈夫だという理論の実践という形で作ってみたのですが、その特性以上にメルヘンチックなストーリーの方に興味をもってもらう方が多くて、予想以上の方々にご購入いただきました。やっぱりコンセプトやストーリー性が明確であることは商品の大切な構成要因だと実感しました。同じ形状の違う樹種の『丸膳』に対する反応は冷ややかですから余計にそう感じます。

 

20130213 4見た目の鮮やかさだけであれば、『ブラッドウッド』の異名を持つサッチーネや、和名『紫御殿』のパープルハートなど、国産材の追随を許さないほど鮮烈な木も、ほとんど反応なし。材の良し悪しではなく、この出口に問題があったということです。当然価格設定の問題もあるでしょうが、色彩を重視するあまり機能性や利便性を軽んじてしまったと反省しています。またストーリーの味付けも弱く、物語を広げることが出来ませんでした。こういう数多くの苦い経験を糧に小さな成功が生まれるのです。

 

棚に眠れる『膳』シリーズ、今回特別に在庫のあるものに限り、60%OFFで販売いたします。商品売り切れの際はご容赦下さい。本日より、3月23日(土)までの期間限定企画です。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up