森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

以前にご紹介した『おとなの部活動』のステージⅡ『えひめのあるうれしい日』で、弊社が作らせていただいたコラボ商品を少しずつ紹介させていただきます。それぞれの道のプロフェッショナルがおのおのの視点で、作って欲しいもの、作りたいもの、作れるもの、売れるものについて話し合った結果いくつかのコラボ商品が開発されました。今回から、作り手に売り手が加わったことで、実務的な販売の話まで見えてきたので、作る方にもおのずと力が入ります。

相性のよさそうな素材や面白そうな組み合わせが、縦横無尽に繋がっていくのですが、素材だけでなく人間の掛け合わせも魅力。現場の先端の人間同士の話し合いなので、とにかく話が早い!そこはもっとこうすれば、こんなやり方もあるとか、具体的な提案が五月雨式に降り注ぎ着地点が決まると、その後は信じられない速さで話がまとまっていきます。弊社もいくつかの商品を開発するようになったのですが、その1つがまな板で、完成品がこちら。

何の変哲も無い、ただの『丸いまな板』。最初にその話を聞いたとき、そんなありふれたシンプルなものを今更・・・という感覚でしたが、よくよく聞いてみれば、丸いまな板って案外無いらしく、あったとしても余計なロゴが入っていたり、過剰な細工が施されていたりと、ただ丸いだけでロゴも何もないお手頃のまな板って欲しくても手に入らないとの事。これが私がどこかから仕入れた情報なら眉唾ものですがセンスのよい商品を扱われる方々の意見なので間違いなしっ!

という事で、丸いだけのシンプルな無印のまな板を作ることになったのですが、まな板といえば素材はやはりイチョウホオヤナギの御三家。ただし希望のサイズが、直径300㎜で、厚み30㎜という事だったので、手持ちのヤナギでは小さ過ぎるため、今回はイチョウとホオに絞り込みました。イチョウに関しては匂いの強くないオスの木を使うのが基本なのですが、匂いも個性だし、洗って使うので匂いもいずれ揮発するだろうからとの理解もいただき、メスの木で作りました。続く・・・

 




愛媛のひと癖もふた癖もあるような超個性的な男女が集まりさまざまな企てをしている『おとなの部活動』も新学期に入りますます盛り上がっている、『えひめのあるくらし』の第二弾、『えひめのあるうれしい日』。新入生を迎えて活発な活動を展開しておりますが、その成果を発表する学芸会イベントが近づいて参りました。今回は、メンバーとのご縁から三重県月の庭・岡田屋本店さんにて開催させていただくことになりました。活動の内容やその経緯は改めて書くとして、本日は珍しく余裕をもってイベントの告知です。ただ、私自身は今のところはまだイベントに行けるかどうか、スケジュール的に微妙な状況ではあるのですが・・・

 

 

 

 

ともかく、イベントのご案内です。『愛媛の生産者が大事に育てた素材をつかって、おなじく愛媛の作り手が丁寧につくった、おいしいものやよい道具など、日々のくらしがちょっぴりうれしくなるような「えひめのもの」をあつめました。』

「えひめのあるうれしい日」展  場所/月の庭・岡田屋本店  〒519-0153 三重県亀山市西町438  TEL 0595-82-0252 [駐車場有]  JR関西本線『亀山駅』から徒歩で約5分
東名阪自動車道『亀山IC』から車で約10分
2016.12.2[金] 12:00-19:00  

2016.12.3[土] 11:00-19:00 

2016.12.4[日] 11:00-17:00

 

 

 

 

そして個性的でいつも頼りになる[出展]メンバーの顔触れは以下の通り。今回も素敵なデザインをまとめていただいたのは、おとなの~』専属デザイナー、マッキーこと井上真季さん。

 

海sora&花結び瀬戸内海が見渡せる大三島の小さなコテージから http://hanamusubi.biz/

Sa-Rah天然素材で作られた作りたて洗いたての婦人服 http://sa-rah.net/

スギウラ工房日常に彩りを添える砥部焼の器や味わいある人形たちhttp://sugiurakoubow.blogspot.jp/

 

 

 

 

田中戸瀬戸内の食材を使った食事と喫茶

パン豆 ひなのや懐かしくって新しい愛媛の人気おやつ http://hinanoya.co.jp/

BRIDGE食まわりの働く道具・日用品など http://www.bridge-dogo.com/

まなべ商店こだわりの美味しいものが勢揃い

 

 

 

 

 森のかけら [大五木材]
木の魅力を引き出すあたたかな木の雑貨 www.morinokakera.jp/

yaetoco [無茶々園]豊かな土地で取れた柑橘のコスメや乾物など http://yaetoco.jp/

朗-Rou-体が喜び心が朗らかになるような季節のジャム http://rou-cheerful.blogspot.jp/

 

https://www.facebook.com/ureshiihi/




おとなの部活動:シーズン2』は、コラボ商品の充実を図るということで、そのためにそれぞれが手持ちのネタを披露しあい、それを元に誰が何と組み合わせるかを考えます。こうやって改めて木という素材が、建築や家具などとは別の分野でどいう素材とどういう形で活かすことができるのかということを考える時間があるというのは、足元を見つめ直す意味でも大切なことなのですが、何よりこの場がありがたいのは、それぞれの道のプロフェッショナルから直接アドバイスをもらえる事。

 

 

 

特にこの『えひめのあるくらし』に関わるようになって、食の分野とコラボする機会が増えたのですが、話を聞けば聞くほどに食の場面でも木の活用機会は多いことを実感するのですが、私にとってありがたいのは、弊社にとっての最大の武器である多品種が全面的に歓迎されること。材の特性を生かした品種が求められる場合もありますが(硬さや重さ、匂い等)、樹種の制限がない場合は、触感、色目、重さなどの特徴が違う種類が沢山揃うことがアドバンテージとして理解されます。

 

 

 

奇をてらって斬新なモノを作るというのがこのプロジェクトの根幹ではありません。愛媛に根を下ろしてものづくりに真摯に、かつ楽しく取り組むちょっと個性的な『ものづくり集団』が、いかにして水平展開してそれぞれの個性を相殺させずに相乗効果を発揮することができるか、簡単にいえばどうすればもっとオモシロイものが生まれるのか、そして自分たちも楽しめるか、というところが肝。従来からあるモノをいかに『えひめのあるくらし流』にアレンジ出来るか。

 

 

 

ということで、今使われているモノのアレンジということであればなおさら木材にとっては優位性が増します。食の場面で使われる木のモノというと、箸、椀、まな板、匙(さじ)、器、包丁の柄、お櫃(ひつ)、匙(さじ)、トレー、コースター、スプーン、盆、爪楊枝、経木など多数。シーズン2からは、食部門の専門家も多くて、こういうモノが木でオリジナルサイズで出来たら嬉しいとの声もいただき、検討の結果、丸いまな板、ジャムスプーン、カッティングボード、菓子器を作らせていただき、それぞれの商品とコラボさせてもらうことになりました。




昨日に続いて『蜜蝋(みつろう』の話。弊社の場合は普段からワックスとして蜜蝋を使っているため、蜜蝋というとどうしてもワックスのイメージが強いのですが、他にも化粧品や蝋燭や絵の具などさまざまな用途に利用されています。昨日も書いたように、蜜蝋には未精製の黄色いもの『未晒し蜜蝋/黄蜜蝋』と、精製した『晒し蜜蝋/白蜜蝋』の2種類がありますが、今までは後者の精製した晒し蜜蝋しか実物を使ったことがありませんでした。今回、林さんが持参されたのが黄蜜蝋。

 

 

 

正直その性質については詳しくないのですが、『未晒し蜜蝋/黄蜜蝋』は漂白処理をしていないため、蜜蝋本来の有効な成分や香り、色が多く残っているとのこと。若干蜂蜜のようなほのかに甘い香りがするということでしたが、仕事柄毎日木の匂いを嗅いでいるため、香りに対してかなり鈍感になっていて、私自身は匂いについてはあまり感じませんでした。見た目ではかなりチーズ臭がしそうですが。もともとミツバチが食べる材料によって、できてくる蜜蝋にも違いが出てくるそうです。

 

 

 

林さんの蜜蝋は、化学物質等を一切含まない100%のピュアな蜜蝋でしたが、これでワックスとかの製品を作られているというわけではありません。ワックスという大量に供給する必要があるものでなく、その生産工程を全面に押し出した手作りキャンドルコスメなどに使ってみては等の意見もありました。最近、アレルギー体質の方の中には徹底して化学物質を含まない商品を使いたい(使う必要がある)という要望もあり、実際弊社にもそういう方がお越しになることもあります。

 

 

 

しかし私はその道の専門家でもありませんし、その手の勉強をしているわけでもないので、自分自身のバランス感覚の中で、出来るだけ人体に負担の少ないものを使いたいと考えています。症状に深刻な方には申し訳ないのですが、そういう場合はきちんと専門家の指導を仰がないと、材木屋の経験則のにわか診断で下手な事を言って、症状が悪化することになっては大変です。自然粗大だから絶対安全といわけではなく、物事には相性がありますのでそこをきちんと押さえておく必要があります。続く・・・




新たに動き始めた『新・おとなの部活動』、古株のメンバー(無茶々園Sa-Rahスギウラ工房大五木材)に加えて、新入生としてかなり強烈な個性を放つ6社が参画(ジャムの朗 -Rou-・和田美砂さん、三津の田中戸・田中夫妻、 道後のBRIDGE大塚加奈子さん、四国中央市のまなべ商店真鍋久美さん、西条市丹原のひなのや玉井大蔵さん、今治市大三島町の海sora&花結び林 豊さん)。いずれもそれぞれの業界では名の知れたアウトロー達!

 

 

 

もともとのメンバーも明浜町、大洲市、砥部町、松山市と広域だったのですが、今回更にその幅は広がりました。メンバーの複数と面識のある方であれば、この面子がいかに濃い顔ぶれであるかが分かっていただけると思います。地域だけでなく職域も大幅に広がったことで、出来る可能性も飛躍的に広がったのですが、それは何だか怖いぐらい・・・。また作り手だけでなく、広め手(売り手)が加わった事で、更に面白い(突拍子も無い)化学反応が起きてしまいそうな予感すらします。

 

 

 

今後は、『えひめのあるくらし』を軸に活動していくこととなります。専属デザイナー・リアル白石さんこと井上真季さんにおんぶに抱っこで、新たなメンバーを加えたコラボ商品等のカタログ撮影の打ち合わせ等の会議がありました。その席で、それぞれのが自社の逸品を持ち寄り、具体的なコラボの形を探ったのですが、その中で林さんが持って来られたのは、漂白処理をしていない純度100%の蜜蝋!林さんのところでは、養蜂もされていてご自分で蜜蝋も制作されていらっしゃいます。

 

 

 

みかん栽培やワインなども手掛けられていて、以前にもお誘いいただいたのですが、都合がつかず残念ながらいまだその現場を実際には拝見できておりません。その事を強く悔いる気持ちにさせてのがこの蜜蝋。弊社ではフローリングや家具の仕上げに蜜蝋ワックスを使っていますが、それは漂白処理をして精製した白い蜜蝋。未精製の黄色いものを直接触ったのはこれが初めてです。精製した黄色の未晒し蜜蝋と、精製した晒し蜜蝋、それぞれに特徴があるので使い分けでいいと思います。




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