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いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。会社の方は28日で年内の仕事は納めさせていただきましたが、私はこの機に【森のかけら】の整理。アイデアを考えたり作りあげるまでは異常なほどにテンションが高いのに、仕上がってしまうと途端に熱が冷めてしまういつもの癖で、日頃の在庫管理はスタッフに丸投げしてしまっているのですが、年に数回は在庫状況を自分で把握するようにはしています。数字ではなく実物のボリュームを見て肌感覚でリスク(あとごれぐらい保ちそうなのか)を実感するタイプなもので。 |
『新・森のかけら400プロジェクト』の始動を告げたところ業界内外からもいろいろお声をかけていただき心強く感じています。中には、早速OOの木ならある、という話までいただきありがたい話なのですが、そんな中でこういう反応もありました。OOみたいな一般的な木なのに、なぜ現在のリストにすら含まれていないのか?あるいは、〇〇なら端材がいくらでもうちの工場にあるけどそんなのが欲しいの?そうなんです、今回探している樹種の中には決して珍しくもなければマイナーでも木もいくつか入っているのです。 |
中でも『メルクシパイン』や『ラバーウッド』は、代表的な積層フリーボードの素材で、『モザイクボード』を作り出してからはほとんど取り扱いを止めていますが、弊社の倉庫にもかつての残材、端材がいくらも残っています。まだ見ぬ樹種を得たいという欲求と、その樹種なら目の前にあるのに、あとも言う少しだけ大きければなあという悔しさは同列。いや、手で触れるだけにその悔しさの方が強いかもしれません。一般的に流通している積層ボードの厚みは25㎜、30㎜。森のかけらは35㎜角なので、わずかに足りないのです💦 |
そりゃあ、手に入る事なら私だって、『星の王子さま』に出てくる『バオバブ』だって、ボトルをひっくり返したような姿がユニーク『ボトルツリー』だって、弊社のサイトで一番人気の『ドラゴンツリー』たちも仲間に加えたいのは当然のことです。いや、もしもそんな木たちも集められたら、『新・プレミア100』とかを作ってしまうかもしれませんが!結局沢山集まったら集まったで収集がつかなくなって、更に枠を増やしていかねばならず、永遠に完成しないライフテーマになってしまいそうではあるのですが。 |
気長に探せば手に入るかもしれませんが、こちらにも時間に限りがありますし、印刷物等の準備もしなければなりませんのであまり猶予はありません。揃えることが目標ではなくて、あくまでもそれを販売して多樹種フェチの元にお届けするのがゴールですから。という事で、今回は公開捜査ならぬ公開スカウトに踏み切って、全国のいや世界の変わり者な方のご協力を仰ぎたいと考えています。【森のかけら】は35㎜角なので、荒材としては反りやねじれも考慮して45㎜角あれば大丈夫で、長さは最低300㎜以上あればどうにかなります。 |
今のところ探している樹種は以下の通りです。ウィロー、テレンタン、紅桧、マルーパ、マドローネ、マグノリア、メンガリス、メルクシパイン、コト、木蓮、ラバーウッド、レンガス、広葉杉(コウヨウザン)、プライ、エヨン、ポドカルプス、ホペア、シゾメリア、バターナット、アンベロイ、チアマ、テトラ、モラド、ウルナ、アンブラナ、タララ、ムニンガ、アイリスローズ、タウワリあたりです。別名・商業名、さまざまな呼び名があるのでこちらでもまだ整理できておりませんが。何か情報あればよろしくお願いします。 |
そこから、まだ持っていそう製材所や問屋さんに手当たり次第連絡したもののどこにも無い!そして遂に弊社の『ロシアンラーチのかけら』も底を尽き、それから今日まで長い期間にわたって再会することがなかったのです。そしたら数か月前のこと、金沢の㈱ムラモトの営業の水野斉君から、もしかしたらあるかもとの連絡がありました。さすがは業界有数の変態さん、マニアックなネットワークをお持ちです。水野君のお陰で数年ぶりにロシアのカラマツと感動の再会を果たすこととなりました。いや、正確に言えば、「数年ぶりにロシアのカラマツの野縁と感動の再会をした」のです。 |
カラマツという木そのものについて言うと、数年前に初めて愛媛にもカラマツが生えているのを知ったぐらいで自生していることを知ったぐらいで、愛媛においてはカラマツはほぼ認知されていない木でした。10数年前に木童さんと出会い、長野県産のカラマツに出会い、経年変化で飴色に変化していく姿に魅了されました。それから5,6年ぐらいしてからフリーリングやパネリングとしてロシア産のカラマツを知ることになります。調べてみると、北洋材の基地と呼ばれた富山県では、昭和和30年に初めて北洋材を輸入されたようです。もっとも早くロシア材(当時はソ連)を輸入したのは静岡県の清水港。 |
世界中のいろいろな木を見てみたい、触ってみたいという好奇心と端材を捨てるのがもったいないという思いで作り始めた【森のかけら】。初期のパイロット版から数えるともう10年以上が経過しました。10年経って木材を取り巻く環境も大きく様変わりしました。もともとは100種で始まったかけらが240種になり、プレミア36まで作って、当初の野望に向かって着実に進んでいる一方で、昔は容易に手に入ったのに今ではなかなか手に入りづらくなっている木も沢山あります。この傾向は今後もますます強くなると思われます。新しい樹種を開拓する一方現状の木を確保することも重要になってきます。 |
もともと希少で一般的な流通ルートに乗っていない木というのは当然入手が難しく、更にワシントン条約などに新た加えられたりすると一層手に入れることが難しくなります。例えば『チューリップウッド』や『キングウッド』などがそうですが、しかしこういう希少性の高い高価な木は、あるところにはあったりするもの。専門性の高い材木屋仲間を頼れば、かけらサイズの端材ならどうにかなったりすることもあります。蛇の道は蛇というやつです。それよりもある意味でそれらよりも難しかったりするのが、決して希少性が高くなく廉価で汎用性の高かくよく見かけていた木。 |
私の場合は、それがロシア産のカラマツ、いわゆる『ロシアンラーチ』です。私が最初にロシア産のカラマツに出会ったのは、フローリングとしてでした。中国産のメープルなどと共に、大手のフローリング専門商社が世界のさまざまな木を使ったフローリングを手広く扱い全国で販売を始めた頃に、年輪が詰まった高齢木のカラマツフローリングも人気を博しました。SNSが普及していない時代、どの地域にどういう特色がある木材があるのかもよく分かっていませんでしたが、木青連(日本木材青壮年団体連合会)の全国大会などに参加して徐々にそれが理解できるようになりました。 |
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