森のかけら | 大五木材


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今日のかけら・#033 【落葉松/カラマツ】 マツ科マツ属・針葉樹・長野産

少し前に『日本人とマツのあった暮らし』でマツ全般について触れましたが、本日はそのマツの仲間であるカラマツについて。今まで取り上げてこなかったのが申し訳ないほどお世話になっている木で、マツの魅力を教えてくれたのもこのカラマツでした。しかし愛媛の人間にはあまり馴染みのない木でもあります。一般的にカラマツの分布域は東北地方南部・関東地方・中部地方の亜高山帯から高山帯とされています。私自身愛媛でカラマツ見たことはありませんでした。

私はてっきり愛媛にはカラマツは生えていないものだと思っていました。それが大きな勘違い!実は身近なところにカラマツは生育していたのです。それが故郷の西予市野村町大野ヶ原。大野ヶ原は、愛媛県と高知県の県境に拡がる四国カルストに位置するカルスト地形高原で、源平合戦後の平家の落人伝説なども残る標高1100mの石灰岩台地です。石灰岩の奇石が草原に乱立する光景は異様でもあり、明治以前は原始の森が広がるばかりの秘境だったそうです。

実家からは30分ほどの距離で、そこにブナの原生林があることから、実家に帰った時にときどき家族で出かけるのですが、カラマツが生えていたことを最近まで知りませんでした。明治時代には日本軍の砲兵演習場にもなっていたそうですが(洞穴に落ちる兵士が続出したことから廃止されたとも寒さからとも)、その後昭和20年代に本格的な入植が始まるまでは、営林署の手によってカラマツの植林が行われ、無人の大地はカラマツ群に覆われていたそうなのです

冬になると道路が凍結したり積雪で通行止めになるため、真冬に行った事はないのですが、夏に行ってみてもさすが標高1100mの地、涼しさを体感できます。夏は絶好の避暑地としても人気があるのですが、そこがかつてカラマツの森だったとは・・・。入植された方々はそのカラマツやクマザサの原野を開墾し、厳しい冬と格闘し定住されていくわけですが、カラマツ植林の目的は緑化だったのか 分かりませんが、今まで何度も訪れているのに全く気が付かず!

まさかそんな身近なところにカラマツが生育しているとは思っていなかったので、目には映っていたもののそれをカラマツとして認識していなかったのかもしれません。今でもその当時の子孫たちが根づいているそうなので、カラマツは次行くときには注視せねばなりません。それぐらい愛媛では無縁と思われていたカラマツですが、そのカラマツの産地として有名なのが長野県北海道のカラマツも実は長野の苗が持ち込まれたもので、カラマツのルーツは長野にあり




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