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警察官が使う警棒が昔は木製(今は強化プラスチックなど)でカシが使われていたのは知っていましたが、ヌンチャクが何の木なのかについては考えたこともありませんでした。なぜだかヌンチャクはヌンチャクという事で完結していて、その素材まで考えた事もなかったので、その素材がカシと聞かされると、材の特性から考えればそれはもっともながら、改めてそういう出口もあった事を認識しました。一般的にはシラカシ、アカガシが使われているそうですが、使っているうちに先端が凹んだりささくれたりするので、少しだけカットして面を取って欲しいとのご依頼でした。 |
年末には同様の補修依頼で、餅つきの杵がよく持ち込まれるのですが、ヌンチャクは初めてでした。太鼓の撥(バチ)にもするぐらいですからヌンチャクなどの武具にも最適な素材なのでしょうが、一緒に持って来られた武具の中にはシラカシ以外のモノとしてはビワ(枇杷)がありました。高級なモノにはビワも使われるそうですが、大きなサイズのモノは相当に高額らしいです。現在準備中の【森のかけら400】にもビワを入れようと考えていたのですが、よもやこういう出会いがあるとは!シラカシ、ビワの出口にヌンチャクもしっかり覚えておきたいと思います。 |
「火縄銃を直しているんだけど樫の木ってありますか?」ちょうどテレビで『麒麟がくる』を放送していたので、NHK関係者から?などと勘繰ってしまいましたが、全然関係なくて松山市内で火縄銃の補修作業をされている方からのお問合せでした。堅牢で耐久性があって粘りがあるので、銃床に使うと言われれば納得なのですが、不意に『火縄銃』という言葉が出て来たのでビックリしました。図鑑などにはその用途に書かれているのを見たことがありませんが、『火縄銃の銃床』というのも立派なカシの出口です。 |
こんなシラカシ、いくら大きくったって使い道なんかありませんよね~?40年以上も阪神タイガースひと筋に応援しているへそ曲がりの偏屈材木屋がそんな言葉をかけられて黙っておられようか~!『神が遣わしてた木の中に使えない木などあろうはずがない。誰も使えぬというのならならばわしが使ってしんぜよう!わしがやらずに誰がやる、いまやらずにいつ出来る!』いつもの展望無き無謀さに火がついてしまったのです・・・さすがに最近はその感情をどうにかコントロールできるような大人になってきましたが。 |
結構大きめの丸太があったとしても、「いくら大きくてもOOじゃあダメだわ」とか、「〇〇なんて買ってどうすんの?」などと悪態をつかれ、用材としてこの辺りでは必要以上に不遇な扱いを受けているのが、『シラカシ(白樫)』です。あまりにも不当な評価を聞くと気の毒に思えるほどなのですが、じゃあ本当に使いどころが無い木なのかというと全然そんな事はなくて、強靭なうえに粘りがあって摩耗性にも優れていることから大工さんが使う鉋や刃物や工具などの柄にも使われるなど、実は意外と馴染み深い木なのです。 |
自分でその存在も忘れてしまっていたほど、商売としては縁薄かったカイヅカイブキ(貝塚伊吹)だったのですが、写真を撮ろうと倉庫の正面に立て掛けてから数日の間に、急に事務所で「イブキ」という言葉が何度も交わされるようになりました。来店するとよく見える場所に置いていたこともあって、端材を買いに来られた方が「あの変わった形の木は何ですか?」と尋ねられるというのは、まあ分るのですが、HPにその事をアップしていたわけでもないのに、ネットからイブキに関する問い合わせが数件・・・ |
弊社がイブキに特化した店という事を打ち出しているわけでもないし(在庫だってわずかしか持ってもいませんし)、イブキに関するブログも過去に数回しかアップしていないし(しかもそれも数年間)、なぜ急に県外から問い合わせが相次いだのか?実はこういう事って時々あって、例えばテレビや雑誌などである木から作られた木製品が取り上げられたりすると、木工作家がネットで検索してたまたま上位に出てて弊社に辿り着くというパターンです。セドロとかチューリップウッドなどがそのパターンで謎の問い合わせ急増が起こります。 |
もしかしたらイブキについても何かもメディアで話題になったのかもしれませんが、問い合わせの用途はバラバラだった(地域も)ので、本当に倉庫の奥からご縁も引っ張り出したのかもしれません(笑)。その余波でオンラインショップにもアップしていない『イブキのりんご』にまでお声がかかったりしてありがたいことなのですが、本命はやはり材の方です。そのうちの1件は、イブキを意匠的なカウンターに使っていただくことになりました。この形に惚れ込んでいただき、機能性はほぼ無視(笑)して味わい優先の仕様です。片方は看板として使っていただく事になりました。 |
淡く見るのはまだ塗装をしていないからで、これにオイルを垂らすと艶のあるピンク色になります。日本の木でここまで色気のある妖しい雰囲気が出るのはイブキとヤマザクラぐらい。しかし残念ながら時と共にその妖しさは失われて褐色になっていくのですが、それも味わい。施工後の塗装なので今はその妖しさも見えていませんが、この板だけを選びに来られたはずが、盛り上がり過ぎてしまい、帰りにはテーブルや椅子までご注文いただいたので、改めて納品に行かせたいただいた際にその晴れ姿も拝ませていただくつもりです。 |
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