森のかけら | 大五木材


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今年の5月頃、訪れたのが愛媛県北宇和郡鬼北町にある四国薪販売(株)さんの鬼北工場。こちらの会社では、社名が表わす通り薪を製造販売されています。愛媛や高知をはじめ四国管内から毎年3万~4万トンもの大規模な原木を集材し、乾燥機を使った良質の薪を製造販売されています。ここで利用されているのはクヌギやカシ、ミズナラ、サクラ、シイなどの硬質な広葉樹。つまりここには四国に分布するさまざまな広葉樹が集まってくるわけです。ということは、ここに来れば市場に流通してない木もあるかも!

そういう目的で何度かお邪魔しているのですが、今回は探している『森のかけら』の素材探しと、あるご依頼の木を見つけるためです。最近、宇和島市内への配達も多いので、その流れでこちらにも寄らせてもらっているのですが、弊社からだと距離にしておよそ90キロ強。タイミングにもよりますが、土場には常に大量の丸太が積み上げられていて、順次製造ラインへと丸太が運ばれています。最終的には薪にするので、あまり大きな丸太や建築で求められるような通直な丸太は必要ありません。

一概に丸太と言っても、その用途によっては求められる条件はまったく変わってきます。ここには、製材工場が主な顧客である原木市場に見られるような通直な丸太はほとんどありません。大きく曲がったり、ねじれていたり、極端にテーパーだったり、まさにナチュラルな木たちが集まっています。テレビなどのメディアに映るのは、整然と丸太が並ぶ原木市場の光景がほとんどなので、山から出てくる丸太はすべてああいうものだと誤解している人がいるかもしれません。それらの多くは人が経済林として育てた人工林から産出されたスギやヒノキの針葉樹です。

20210916 4 建築や家具、建具などには重要な樹種ですが、私の興味はそこにはほぼありません。通直で節も傷も無いような丸太には魅力を感じなくなって久しい。それよりもこちらの曲がったりねじれたり二股に分かれたりしたようないびつで癖のある丸太に強く惹かれます。まさにここは宝の山!早速目的の木を探します。私にとっては非常にありがたい環境であるのですが、唯一問題なのは薪の場合そこまでガチガチに樹種を特定する必要が無いので詳しく樹種が断定されないこと。続く・・・




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