森のかけら | 大五木材


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先日久し振りにお邪魔させていただいた(株)ムラモトさんの押水物流倉庫。本社のある金沢市中心分から車で40分ほど能登半島の方に向かって北上した場所にあります。今回は、弊社の『モザイクボード』を大量にお買い上げいただき金沢でも本格的販売をしていただくことになり、そのPRと増設された銘木倉庫のお披露目も兼ねて伺わせていただきました。会場に着くと入口付近には、先に紹介した『大五木材コーナー』がガッツリ作りこんであり感動~!こんなことまでしていただける材木屋がどこにあるでしょうか!勝手に『大五木材・能登営業所』を名乗らせていただきます(^^♪

従来の倉庫の隣に新たに増築されたことで、ズラリと並べられた木材のボリュームには毎度圧倒されます。このあたりは雨が多いこともあって、倉庫の外に展示できないという事情があるからこそ、これだけ大きな倉庫を持たれているのですが、雨が降れば倉庫の奥の材を出すこともできない弊社の倉庫事情を思えば雲泥の差。まあ、もし弊社にもこれだけの広い倉庫があったとて広ければ広いなりに使ってしまって結局狭いってことになりそう。どこまでいっても他人の芝生は青い(他人の倉庫は広い)・・・事実ですが。

これだけの膨大な在庫がある程度「回転」しているのがムラモトさんの凄いところ。私だったら、あれも売りたくない、これも売りたくない、これは『森のかけら』に、あれは『モザイクボード』にと売り渋って「塩漬け」になるのが目に見えています。なのでこんなに大きな倉庫を見たって、ちっとも・・・う、う、羨ましくなかかいっ!雲の大きさを心配しながらリフトを走らせるのが私にはお似合い。倉庫の広さなんて心の広さと比べてみれば・・・💦

ところで、今回の銘木市では素敵な出会いがありました。村本さんが事前に「変態が来る」なんてえらく持ち上げていただいたので、感化されわざわざ私に会いに来てくださった(嘘でも嬉しい)石川県の誇る林業女子がお二人。「もりランバー林業女子会@いしかわ」の代表・砂山亜紀子さんと石川県森林組合連合会にお勤めの岡崎早貴依さんです。SNSでの繋がりはあったものの直接お会いするのは初めて。本来はお話を伺うべきなのに、いつもの悪い癖で一方的にこちらから喋べりまくってしまいました。

ところ変われど取りなく問題は愛媛も石川も同じで、最終的には「ひと」に尽きると思います。彼女たちの話を聞いていると(少しは聞いた)、私の若い頃に同じような問題に直面したものの、愛媛木材青年協議会という組織にいたお陰で、同世代の仲間と話し、相談し、アドバイスをもらい随分と救われた事を思い出しました。独りでは抱えきれなかった事が実はそれほどたいした事じゃないと気づかせてもらったり、彼らに負けてなるかと発奮したり。

会を卒業して会おう機会は減りましたが、今でもそしてこれからも変わりない絆で結ばれて先輩・仲間です。たまたま私の年齢の前後2歳ぐらいの間に7,8人も同世代の仲間がいて、本当に恵まれていたと思います。最近の若い方の話を聞いて思うのは、個人軍で孤軍奮闘されている方が多いこと。ますます人数が減っていく木材業界なので地域の中で仲間を見つけづらい状況ですが、地域を超え、世代を超え、性別を超え、連携が出来ればもっともっと木の仕事は面白くなると思います!私は今でも十分に面白いですけど(^^♪




りんごの形に加工した掌サイズの『森のりんご』。常に陽の目を浴びる針葉樹に対してスポットライトを浴びることの少なかった広葉樹の出口の1つとして作り始めたのですが、その当時と比べると広葉樹の評価が随分と変わってきたように感じます。保水や治水としての森での役割が評価されてきたこともあるし、コロナ禍で巣ごもりする人が増えて、自宅で木を使ったクラフトに人気が出て広葉樹で作った作品がSNSなどで多くの人の目に触れるようになったのも一因かも。

針葉樹に比べると、小さくしても木の質感があって表情も豊かな広葉樹が「インスタ映え」することから、それまで建築業界では通直なものが少なく、癖も強くて「扱いにくい」と敬遠されてきた広葉樹でしたが、小物の世界ではむしろそこが差別化できる個性、唯一無二のオリジナリティとして迎合されているのですから、人生塞翁が馬。まあこれは私の周辺の小さな世界での話ですが、その反応が愛媛だけではないので、広葉樹への風は全国的にも吹いているのかもしれません。

その影響で、『森のりんご』にも時々問い合わせをいただくようになりました。中でも多いのは、OO(現在作っていない種類)のりんごは作らないのですか?、あと何種類のりんごが出来るのですか?という種のもの。自分ではハッキリ覚えていませんが、「森のかけら400と同じく400種の森のりんごを作る!」なんて妄言をどこかで書いたのかもしれません💦それで今のリストには無い木で出来た『森のりんご』が出来たら買いたいという奇特なお尋ねなんだと思います。

大変ありがたい話で、出来ることなら私もそれを目指したいところなのですが、最初に調子に乗って大量にりんごを作ってしまい、いまだにそれが残っているのです。幸いにも木のりんごなんで腐ったりすることは無いのですが、それゆえに旬を謳うことも出来ずになかなか減りません。一方でイスノキチューリップウッド黒檀などのレアなりんごは先に売れてしまって、やっぱりマイナーなりんごが残ってしまいした。ひと口に広葉樹と言っても産地や特徴によってさまざまで、特にアフリカや中南米産のマメ科あたりは個性が際立ちよく目立ちます。それに比べると国産はどうしても地味な印象があります。このあたりで奇跡のりんごならぬ、りんごの奇跡(お大尽による大人買い)でも起きないと次のりんご製作には進めそうにありません。




数年前から取り組んでいた、住宅・家具分野以外の出口戦略の1つであるブライダルの出口。少しずつ成果が出始めていたところでしたが、昨年からのコロナ禍の影響で式が延期になるなど停滞していました。今年になってワクチンの接種が進んだこともあり、感染対策を施し人数を絞った規模にはなったものの、延期されていた式が挙行されるようになってきました。新郎新婦当人や親御さんたちにしてみれば、不本意な形かもしれませんが人生の節目の大切なセレモニーですから開催されてホッとされているのでは。

ところで結婚式と木材って何で繋がるの?と思われるかもしれませんが、この分野にはかなりの金鉱脈が眠っていて、うまく掘り当てれればいろいろな出口に辿り着けそうなのです。私が自らこの鉱脈を掘り始めたわけではなく、たまたま挙式を控えられていたお客さんが来店され「こんなモノが木では出来ませんか?」と相談を受けたことがきっかけ。なのでまさに棚からぼた餅的なご縁なのですが、いろいろ見てみると特に海外では結婚式に木のモノが活躍しているシーンは多くてビックリ。こちらは弊社で作らせていただいている『結婚証明書』。

多少の形状の違いはあれど、レーザー機の普及も進んでもはや珍しくもなくなりました。更に木製のウェルカムボード。こちらも仕様は多彩で、輪切りになったものからスクエアなものまでさまざま。更にウェディングケーキを載せる磨き丸太。かつては株付きの縁桁丸太といって、大きく張り出した根株付きの丸太を和風住宅の化粧桁に使ったりしていましたが、それが形を変えてこういうところでも使われています。最初見たときは違和感の塊でしたが見慣れてくるとこれはこれで趣きがあります。

また丸太に十字の切り込みを入れて屋外で火をつける豪快なキャンドルサービスなどの事例を見ると、やっぱり木って人気があって多くの人が欲していることを実感します。ところで弊社がブライダルと初めて繋がったのはこの『円い森』。これにレーザーで参列者の名前を彫って席次札として使いたいという話がきっかけでした。見た目はただの丸型コースターですが、ここにどれだけのエッセンスを盛り込められるかろいうのが重要で、そこで活躍してくれるのが『木言葉』だったり『誕生木』であったり、さまざまな木にまつわる逸話や物語。

自分で語っておいていうのもなんですが、お祝い事と木ってよく馴染むしよく繋がる!考えてみればその昔は暮らしの多くを木が支え、事あるごとに人生の節目年輪を刻むなどと生き様を木になぞらえてきたのだから当然と言えば当然な話。偏屈材木屋はそこから更に掘り下げたい!木材業界の人間の方がその可能性を見いだせていなかったり制限をかけている(割れますよ、反りますよ、高いですよなどと自らブレーキをかけて)のだと思います。一見ネガティブに見える要素も捉え方次第で個性的に見えるし、人生なんてそんな平坦なものではなくて、困難や障壁もあるが乗り越えていこう!人生なんて波乱万丈!などと解釈次第でどうにでもなる。万人に受け入れられなくて結構。わずかでもいいのでこんな木の世界観を共感できる人とウッドブライダルを作らせていただければ楽しいだろうなあ!




 

結論から言うと、呼び名は「さかなクン」。最初は遠慮していたのも我慢できなくなって途中で何度か「ギョギョ」を挟んでくる恐れ知らず!会場から笑い声が聞こえてくることもなく、後ろの女性スタッフは一切表情すら変えず。そんな反応にも臆することなく、いつもの口調で喜々として魚の話をするさかなクン、心臓に毛が生えている!その中で、世界には約4000種の魚がいて、日本のスーパーに並ぶ魚はおよそ20~30種しかいないという話は、私も木の種類の話をする時の常套句

この動画自体は1時間30分ほどありましたが、さかなクンが独りで喋っていたわけではなく、他に2人の参考人の先生がいました。その話にも惹かれて結局最後まで観たのですが、それぞれテーマが与えられていてさかなクンは「子どもにでも分かる身近な魚」という視点。もう一人の先生は、漁業大国といわれる北欧の現状をデータに基づいて、最後の先生は鯨に特化した話。それぞれお話にも個性があり聞き入ってしまいました。普通は後者のような学者先生が呼ばれて専門的な知見を喋られる場なのでしょうが調査会も懐深し。

そんな場においてさかなクンは完全アウェイ。しかしそれでもひるむことなくいつものキャラクターを貫いたさかなクンは魚の中の魚、いや男の中の男!後の質疑応答でも自分なりの意見を自分の言葉で誠実に喋る姿の好感が持てます。しかも隙あらば「ギョギョ」を放り込んでやろうという野心も垣間見えて、この男見た目以上に野心家!データや専門用語を駆使された後のお二方とはまったく異質の参考人でしたが、この場に呼ばれたという事自体がさかなクンの凄さ。ある意味の海洋多様性!

さかなクンの持論が好きなのは、魚愛に溢れていながらも捕ったら食べるというスタンスを貫いているところ。知的好奇心を持ちながら魚の事を知っておいしく食べよう!って言葉だけ聞くと怖いようにも思えますが、その結論は明快でとっても大事。植林さえすれば、工場さえ建てればで明るい未来が来るという妄想林業ではなく、具体的な活用の出口を明快にした林業論でなければ絵に描いた餅。「未利用魚」とか「世界に通用する共通言語は科学的数値」など問題点は漁業も林業も似ている。いずこの業界を救うのも最後は「愛の熱量」なのだ。




先日、金沢の(株)ムラモトさんの銘木市に伺わせていただきました。帰りは、アイベックスエアラインズが新規就航した松山~名古屋便の格安チケットが取れたのですが、行きはチケットが取れず久しぶりの電車の長旅。松山から特急しおかぜで岡山へ、岡山からは新幹線のぞみで京都へ、そこからは特急サンダーバードで金沢へ。サンバーバードに乗ったのは日青連(日本木材青年協議会)に在籍していて、委員会などで北信越地区出向していた頃以来。コロナ禍ということで駅も車内はガラガラで異様な雰囲気・・・

状況が状況なので今回は脇目も振らずに一路金沢へと向かったのですが、途中でご縁のある駅名が出てくると心がザワザワします。平時であれば目的地の金沢へ向かうまでに何か所も立ち寄って、目的地に到着した頃にはへとへとになっているパターンですが、今回はひたすら眠って時間をつぶしました。それでも馴染みのある地名が車内でアナウンスされると、かの地にいる仲間の顔が思い浮かびます。それで昔の思い出に浸っていたのですが、サンダーバードが福井に入って「あらわ市」の地名が聴こえてくると、あわらのあのひとの顔と「越前クラゲ」の姿が・・・

むかし福井の事をブログに書いたとき福井の名物として越前クラゲの事を書いたなと思い出していました。それで、どんな風に書いていたかなと自分の過去ブログを検索していたら、たまたま「さかなクン」の動画が出てきました。その中に、背広の大人が居並ぶ中で唯一白衣を着て違和感のあるさかなクンの姿がある動画が目につきました。気になってみてみると、1年程前のものでしたが、それは参議院国際経済・外交に関する調査会に出席し、水産資源の管理と保護について、参考人として意見を述べたものでした。さかなクンは東京海洋大学の名誉博士で客員准教授

さかなクンといえば、既に絶滅したといわれる淡水魚クニマスを「発見」したことが話題になり、私もブログで少しだけ触れさせていただきました。まださかなクンが、めちゃくちゃ魚に詳しい高校生として実名でテレビのクイズ番組に出た頃から気になっていたのですが、トレードマークの魚の帽子をかぶったまま大学の准教授になり、国会の調査会で参考人として呼ばれる存在になったのは灌漑深い。さて、こんな真面目な会でどう呼ばれ(さかなクンさん?)普通に喋るのか(ギョギョ!)気になって動画を観て後で気づいたら約1時間30分!




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