森のかけら | 大五木材


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りんごの形に加工した掌サイズの『森のりんご』。常に陽の目を浴びる針葉樹に対してスポットライトを浴びることの少なかった広葉樹の出口の1つとして作り始めたのですが、その当時と比べると広葉樹の評価が随分と変わってきたように感じます。保水や治水としての森での役割が評価されてきたこともあるし、コロナ禍で巣ごもりする人が増えて、自宅で木を使ったクラフトに人気が出て広葉樹で作った作品がSNSなどで多くの人の目に触れるようになったのも一因かも。

針葉樹に比べると、小さくしても木の質感があって表情も豊かな広葉樹が「インスタ映え」することから、それまで建築業界では通直なものが少なく、癖も強くて「扱いにくい」と敬遠されてきた広葉樹でしたが、小物の世界ではむしろそこが差別化できる個性、唯一無二のオリジナリティとして迎合されているのですから、人生塞翁が馬。まあこれは私の周辺の小さな世界での話ですが、その反応が愛媛だけではないので、広葉樹への風は全国的にも吹いているのかもしれません。

その影響で、『森のりんご』にも時々問い合わせをいただくようになりました。中でも多いのは、OO(現在作っていない種類)のりんごは作らないのですか?、あと何種類のりんごが出来るのですか?という種のもの。自分ではハッキリ覚えていませんが、「森のかけら400と同じく400種の森のりんごを作る!」なんて妄言をどこかで書いたのかもしれません💦それで今のリストには無い木で出来た『森のりんご』が出来たら買いたいという奇特なお尋ねなんだと思います。

大変ありがたい話で、出来ることなら私もそれを目指したいところなのですが、最初に調子に乗って大量にりんごを作ってしまい、いまだにそれが残っているのです。幸いにも木のりんごなんで腐ったりすることは無いのですが、それゆえに旬を謳うことも出来ずになかなか減りません。一方でイスノキチューリップウッド黒檀などのレアなりんごは先に売れてしまって、やっぱりマイナーなりんごが残ってしまいした。ひと口に広葉樹と言っても産地や特徴によってさまざまで、特にアフリカや中南米産のマメ科あたりは個性が際立ちよく目立ちます。それに比べると国産はどうしても地味な印象があります。このあたりで奇跡のりんごならぬ、りんごの奇跡(お大尽による大人買い)でも起きないと次のりんご製作には進めそうにありません。




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