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日頃から何かとお世話になっている松山大学の甲斐朋香准教授(以下、甲斐先生)から、ご注文をいただいていたモザイクボード仕様のブックシェルフをご自宅に納品させていただきました。大学の先生という職業柄、本棚はいくらあっても足りないはずなので、大手家具屋で販売されているメイドインチャイナの本棚を数台買って並べた方が効率的なんでしょうが、あえて弊社にご注文をいただき、しかもそれがモザイクボードでお願いしたい、って仰っていただくところがオトナのたしなみ!
モザイクボードは、弊社で作っているオリジナルの異樹種混合のフリーボードです。製作開始から試行錯誤を重ねて辿り着いた現在のサイズは2m✕500✕30㎜と3m✕600✕30㎜の2種類。過去には27㎜厚も作ったりしていましたが、端材の状況や現場からの要望でこの2種類に決定しました。基本はこのボードの状態での販売ですが、ご要望に合わせて甲斐先生のようなモザイク仕様の注文家具も作らせていただきます。在庫は大体それぞれのサイズ、常時20枚前後。
モザイクボード換算で2m、3m合わせてようやく100枚を少し超えた程度売れただけの、まだまだこれからの商品なのですが、相当手間暇のかかるこういう商品を作ろうという無謀な会社も少ないようで、競合商品が無いというのと自社オリジナルということが強みです。わずか100数枚とはいえ、このお陰で弊社の端材もからりの量が光のあたる表舞台に立たせていただくことができました。もしこの商品を思いついていたなら今頃倉庫の中は端材の海、考えるだけでゾッとします。
ところで甲斐先生は大学の先生なので(時々それを忘れることがあって、全国に神出鬼没のひとりNPOの活動家と思ったり・・・いい意味で)、本は山ほどあるものの納品直後に「本が並んだ画が欲しいので、さあすぐに本を並べて!」なんて言うことも出来ず、それよりもシャイな私としては独身の女性の部屋に長居することなど出来ずに納品を済ませるとそそくさと部屋を後にしたため、本が並んだ姿はいずれ甲斐先生に撮ってもらうことに。その時には隣にもう1、2台並んでいるかも・・・
★最新価格 2000✕500✕30mm ¥35,000(税別) 3000✕600✕30mm ¥55,000(税別)
当ブログにおいて、いよいよ『BRANCH COFFEE TUBAKI』さんの新築工事もいよいよ佳境(実際にはとっくにオープンされて多くのお客様で賑わっております)。昨日のブログで少し見切れて写っておりましたが、今回弊社がお引き受けさせていただいた仕事の中でも、弊社のオリジナリティがもっとも発揮できる場面がこのモザイクウォールです。特定のサイズに加工した10数種類の板をランダムに貼って生み出される、カラフルで凹凸のある壁の事。
上の画像が施工前の、下地用のコンパネが剥き出しになった状態。以前は、この上から1枚1枚現場でカットしながらレンガ積みしてボンドとフィニッシュ釘で貼り付けながら作り上げていったのですが、なにぶん手間と時間がかかる・・・そこで今回は現場での施工栄も考慮して、事前に弊社で幾つかのパーツに分けて、ベニヤの上に板を張り付けて、それを現場に持ち込んで、微調整しながら取り付けることにしました。その一部がこちらの写真です。
幅と厚みが不揃いの凹凸のあるモザイクボードと考えてもらうと分かりやすいかも。ベニヤの端端で完結させてしまうと継ぎ手が一直線になるため、いくつかの板を可動できるようにしておいて、その部分だけ現場で張って仕上げます。これらは既に工場で1枚1枚植物性オイルで塗装されています。初めてこのモザイクウォールを施工したときは、まったくノウハウがなかったので随分時間がかかりましたが、経験の積み重ねは施工性を飛躍的に向上させます。
1階のカウンターの腰壁部分にモザイクウォールを施工させていただきました。今回はカフェということもあって、ゼブラウッドやパープルハート、サッチーネなど目を引くような面白くて特徴的な木を多用させていただきました。モザイクパネルもそうなのですが、こうやって小さなサイズにカットすると、杢が整って綺麗な無節よりも、節があったり青染み、虫穴などがある、いわば欠点扱いされる部分のいかに魅力的なことか!
仕上がるとこういう感じで、かなりインパクトがあります!このモザイクウォールも【森のかけら】や『森のりんご』などの商品同様にモッタイナイ・コンセプトに基づいて生まれた商品ですが、それ自体が単独の商品である【森のかけら】や、基本的には節やピンホールなどを排除して作っているモザイクボードなどを作っていた時にはあまり意識もしていなかったのですが、モザイクタイルやモザイクウォールという施工を伴う商品の開発で認識が変化。
節や青染み、ピンホールなどのある部分は、建築資材としてはどこまでいってもB品の汚名を拭うことができず、「ネガティブな特徴」という見方から脱却出来ていなかったのですが、施工性を伴う商品の開発に合わせて、見せ方、組み合わせ方次第では、むしろこのB品と思われていた「ネガティブな特徴」が唯一無比の「ポジティブな特性」に思えてきて、彼らが主役として輝ける舞台が少しづつ整いつつあります。それもこういう奇特なご縁があればこそなのです!
圧倒的に県外からのご注文が多かったモザイクボードですが、ここ最近愛媛県内からもお声をかけていただく機会が増えてきました。テーブルやカウンター、飾り台、スツール、什器など用途はさまざまですが、その特徴を生かして華やかな舞台に引っ張り上げていただき本当にありがたい限りです。「モッタイナイ・コンセプトで端材ベースから生まれた商品」ですので、どういう種類の木の組み合わせになるかはその時々の原料次第。世の中の1枚として同じものは存在しません。
モザイクボードを作り始めた当初、カットサンプルを全国各地の設計士、工務店、住宅関連産業、デザイナー、同業材木屋等々の方に郵送してご意見を伺いましたが、その当時は意見は真っ二つに分かれていて、「面白い~!こんなの見たことない、すぐに使いたい」という肯定派と、異樹種を混ぜていてリスクが高すぎる(それぞれの木が収縮によってどう暴れるか分からないという意味)、派手すぎて住宅では使い切れない、店舗向き、値段が高すぎるなどといった否定派のご意見。
今までの既存商品に無いものを作ろうとしているので、反発があったり拒否反応があるのは当たり前のことなんですが、生来もの忘れが激しい私は否定派の意見をすっかり忘れてしまい、肯定派の意見だけが頭に残ってしまい、結局貴重なアンケートのご意見にほとんど耳を傾けることなく突っ走ってしまったのです。まあ、それが今のところはいい方向に転がりつつあるというのが現状ですが、好事魔多し。売れるに伴い原料である端材に窮するようになって、大きな板をつまみ食いすることも。
それでゼブラウッドやパープルハート、ウェンジなどのレアな木もモザイクボードに組み込まれていくことに・・・。また、別注サイズのご問い合わせも増えているのですが、今のところ工場の製造ラインの関係もあって、別注サイズでの製作はお受けしておりません。ただ、規格サイズを切ったり貼ったりした形での対応は可能ですので、幅900㎜などのテーブルでも製作は出来ます。本日も仕上がったモザイクボードが入荷。少しづつたまって高くなるストックの山に複雑な心境・・・。
以前、ご紹介させていただいたお弁当作家・尾原聖名(ミナ)さんご夫婦の新居。フローリングのカバ(樺)をはじめ、カウンターにヒッコリー、ダイニングテーブルにモザイクボードなどと多様な木を使っていただきました。ご自宅で料理教室も開かれるということで、最初からキッチンも2つ作られていて、料理教室用のキッチンカウンターにヒッコリーをお使いいただきました。最近では新築の上棟式でのお弁当のご依頼も受けられるとかで、思わぬところで木と食がつながっています。
そんなミナさんのお宅に久し振りにお邪魔したのは、とある日の水曜日の夕刻。今、ミナさんのお店(gohan factory/ゴハン ファクトリー)では、毎週水曜日に「水曜ごはん」という企画が始まりました。【みんな、何かのために誰かのために毎日頑張っています。その頑張りを少しでも応援出来たらなあ〜の「週の中休み」を兼ねて、元気が出るごはん、罪悪感なく食べれるおやつ、アレルギーの子も食べれるパンなどを用意しております。】ということで、初日に伺いました。
水曜日の17〜20時で、売り切れ次第終了ということ。ちょうどうちの子供たちが毎水曜日の夜、塾に通っていて、その送り迎えが私の役目なのですが、双子たちの部活の延長練習もあって、学校からそのまま塾へ行く場合もあって、そういう時にとてもありがたい企画です。どうしても時間が無いときはコンビニのパンで済ましていた子供たちにとっても嬉しい事で、早速車中で美味しい料理を頬張って大満足でした。時間帯によっては今後もお世話になる事が多くなりそうです。
ちなみにミナさんのところでご購入いただいたものと同じ仕様、同じサイズ(✕ ✕ ㎜)のモザイクテーブルが、弊社の2階で展示してあります。現在はまだ塗装していない状態ですが、最終的には植物性オイルで仕上げまでさせていただきます。お陰様で県内でのモザイクボードの販売も少しずつ増えているのですが、このようにテーブルや家具としてのご注文も多くなってきました。そのためにも実例の画像が増えると大変ありがたいのです。水曜モザイクもよろしくお願いします。
弊社では端材から生まれた商品が多数ありますが、その中でももっとも端材を使っているのが『モザイクボード』です。内外の広葉樹限定で日々せっせとその製作に取り組んでいます。それは売れ続けているから作っているというよりも、端材が発生するからそれを整理する意味もある(なにしろほおっておくと端材が山積みになっていって、結局廃棄なんてことになるので)のと、実際に製作してもらう工場の生産ラインの都合もあるので、ある程度まとめて依頼する必要もあるからです。
モザイクボードの素材を針葉樹に限定しているのは、広葉樹の質感や強度、表情の妙味などの理由もありますが、最大の理由は針葉樹に比べて圧倒的に出番の少ない、『日の当たらないマイナーな広葉樹にスポットライトを与える』ためというもの。これは、人気と実力のあるビッグワン(NO.1)が大嫌いという、私のひねくれ根性に拠るものです。二男だからという事を言い訳にすると全国の二男の方に怒られそうですが、なぜか物心ついた頃から、ひとと同じは嫌だという変わり者。
皆がジャイアンツの黄色い帽子を被る中、ひとり阪神タイガースの帽子を被っていましたし、少年ジャンプよりはマガジンかチャンピオンなどと、何につけても二番手のモノを応援したくなるひがんだ性格だったのです。まあそんな性格が功を奏したのかどうかは分かりませんが、広葉樹に限定したことで、結果的にモザイクボードは複雑で多様な表情が生まれ、かつ適当な表面の硬度も得ることができました。そんなモザイクボードを触っていると、たまに扱うヒノキの積層ボードが逆に新鮮!
針葉樹はどれもこれも軟らかいというわけではなくて、例えば『土佐栂(トサツガ)』に代表される、いわゆる『地栂(国産の栂)』などは乾燥すると、表面は硬く締まり、とりわけ冬目の硬さは目を見張るものがあります。また、カラマツをはじめとするマツ系も結構硬く、逆に広葉樹にも『カランタス』や『セドロ』など軟らかいものもあるので、一概には言えないのですが、相対的には針葉樹の方が軟らかいです。中でもヒノキの軟らかさは突出していて、本当に痛々しいのです。
サンダーなどで仕上げした後、倉庫内で動かしていて、角でもコツンと当てようものなら大きな凹みができて、まさに身も心も凹んでしまうのです。そんなヒノキの積層ボードを大量に使っていただく機会があって、久しぶりに数十枚も動かしたのですが、やっぱりいたわしい~!だからといってモザイクボードをぞんざいに扱っているというわけでは勿論ないのですが・・・。日々、いろいろな国の様々な個性を肌で感じながら仕事が出来るってやっぱり楽しいことなのです~。
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