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私の住む愛媛県松山市平田町では、毎年「冬至の日」に地元の阿沼美神社で「冬至祭」という祭礼を行なっています。一年間の穢れを祓い、来る年の無病息災、家内安全を願うという意味が込められています。町内には7つの組があり、毎年持ち回りで神事を行なっているのですが、今年は私の住む馬場組の担当。馬場組は国道を境に更に上下に分けられており、我が家は馬場組下。旧耕作地を造成してから町内に移り住んで来た方ばかりなので、こういう地元の伝統行事とは馴染みが浅いのが現実。
その馬場下組の今年と来年の組長を拝命しており、冬至祭に参加させていただきました。この地域は『宮内いよかん』発祥の地でもあり、今でも柑橘栽培が盛んで、周辺の山々では数多くの柑橘の品種が栽培されています。私も大学を卒業してから、この地に住み着くようになってはや四半世紀。当時は、町外から移り住む人も少なく、結婚するまではなかなか地元にも馴染めませんでした。結婚を期に、地元の行事にも積極的に顔を出すようになると交流も広がり、知人も増えました。
若くとも一応世帯主という事で、地元の会合などにも顔を出していると、よくこの地に来てくれたと温かく歓迎していただき、地元の方々には大変可愛がっていただきました。その後、周辺の世代交代も進み、同世代の方も増えましたが、私自身は馬齢を重ねるばかりで、四半世紀も経とうとするのに地元の歴史はチンプンカンプン。冬至祭りの際にも地元の先輩方々から地域の伝承を拝聴させていただきました。我が子も参加させていただく行事に親が無知では恥ずかしい限りですので。
愛媛のものづくりの際にネーミングでは、ついつい「坊ちゃん」や「マドンナ」という全国的に認知度のある言葉に依存してしまう事が多いのですが、実は県内各地にはまだまだ眠れる伝承や逸話が沢山眠っています。誰も知らない名前をつけても・・・という気持ちも分からないではないですが、その結果どこにもここにも「坊ちゃん」、「マドンナ」の言葉が溢れてしまう結果に。ただの言葉探しにならないためにも、自ら伝統行事などに体験して身をもってその重みを知らねばならないと思うのです。
昨年に引き続き、愛媛銀行さん主催の『姫だるまの会』にお招きいただき参加してきました。『姫だるま会』とは、今年は、昨年以上にも参加者が増して総勢650数人とか・・・。昼間はゴルフのコンペも行なわれたようで、ゴルフをしない私は大変失礼ながら会の趣旨をよく存じ上げていないのですが、名簿を拝見するに、県内中予地区の愛媛銀行さんと取り引きのある企業の経営者の皆さんが一堂に集まり、(ゴルフも含めて)親交を深めましょうという会と勝手に理解しています。
会が始まるやいなや、皆さん席を立たれてここそこで名刺交換の儀式が始まりますので、その思惑は大きく外れてはいないでしょう。本来弊社などが参加させていただくのは分不相応なのですが、折角のお声掛けですから遠慮など致しません。たっぷりと名刺を要して参戦。昨年より3割増しという事で、知った顔も随分増えてます。『非建築分野での森の出口』を探し始めてから数年、お陰で随分異分野でのお知り合いも沢山出来ました。
会の冒頭で、来賓の中村知事から「ゆるキャラグランプリ」で全国1位になったバリィさんに、愛媛県の観光大使を依頼したとの挨拶がありました。ひと昔前であれば、他人事であったそういう話についても、どうにかして食い込めないだろうか、木材との接点はないだろうかと考えている自分が居ます。普通の材木屋という立場では考える事もなかったであろう思考がすっかり自然体で溶け込んでいます。材木屋としては、新築・改築でしかご縁がないであろう異業種の皆さんとも、接点が見えてきます。
そう考えれば650人の皆さんすべてがお客さん。どれぐらいの職種の方がお集まりか分かりませんが、『木』という素材と全く無縁という仕事はほとんどないでしょう。例えば、近くに座られた企業の顔触れで考えると、飲食業のお箸や器やまな板運送業のハンドルやトラックの荷台や車止め、税理士事務所のオフィスの机や椅子、化粧品関係のディスプレイの棚や器材、ノベルティ商品まで考えればエンドレス!さあ、来年に向けて気持ちも新たに『森の出口』ドンドン拡げていきましょう!
数年前から「愛媛をもっと面白くしたい&自分達が楽しみたい」という志しのある有志が集って開催している懇親会、今年の締めと来年の野望を語り合いました。そもそもは、私が愛媛木材青年協議会に在籍していた当時、イベント等の関係で行政にお願いやご依頼をする事があり、その関わりで県庁に出入りするうちに、木青協の行事だけの事でなく、もっと広域なところで木が活かせないか考えてみましょうという事で互いの思惑が一致し、不定期の懇話会&懇親会が始まりました。
それをご縁に、行政組織のいろいろな窓口の方々とお話させていただく機会が増えましたが、なかでもとりわけ我々の考え方に強く共感していただいたのが経済労働部の皆さん方。林業・木材業という立場から話をすると、どうしても建築材という大きな出口をターゲットにせざるを得なくなるのですが、私としては「木を素材とするものづくり業」として新たな出口を探していましたので、職種や業態を特定せずに鳥瞰で経済活動を考えられる経済労働部の皆さんの考え方とは共鳴する部分が大でした。
当時から一緒に県庁を訪問していた盟友である井部健太郎君(久万造林)とは、お互い「非建築分野での出口」を探るという視点でのものづくりを実践していて、最近は共に行動する時間が増えました。身近な所に、根っこの部分で理解・信頼しあえる仲間がいるということは本当にありがたいことです。懇話会&懇親会が始まった頃の主要テーマは「非建築分野での出口」でしたが、今はそこからドンドン発展して、木材を生み出す環境・自然・人までが俎上に乗っています。
以前から構想を練っていた『伐らない林業』、『観光林業』をはじめ、あるキーワードが出ると、出席者が次々と話を膨らませまてヒートアップ!1つにネタからさまざまな味付けの料理が生まれ、妄想のテーブルを埋め尽くしていきます。我々の壮大な妄想に、行政の皆さん方が具現化させる魔法の粉を振り掛けていただいた事で、来年から妄想の片鱗が少しずつ動き出しそう!愛媛ドリンクタンク(drink tank)とは、環境・自然・人分野に関する楽しい妄想提言を主たる使命として楽しいお酒を酌み交わす懇親組織。
先日の松山の地方祭りの事。新しい幟竿を地元の町からご注文いただいた事は先日のブログで触れましたが、今度は祭り当日の話です。桧の幟竿の長さは長さは37尺(およそ11.2m)。弊社のトラックでは運べませんので専門業者に依頼して運んでもらいました。直径は根元でおよそ4寸5分(およそ135mm)。5、6人ががりで立てるのですが、事前に根元に開けておいたボルトの穴がうまく合うかどうかヒヤヒヤの幟立てでしたが、見事に一発で無事成功!上の笹まで含めると13、14mにもなります。
この辺りの幟竿としては結構長い方です。最近では、機械化されたプレカットの都合もあって、新築現場でもすっかりその姿を見かけなくなってしまった梁丸太ですが、私が入社した頃は「牛木(うしぎ)」といって、6mを越すような長くて大きな丸太をよく使っていたものです。まだユニックも無かった当時、移動させるだけでも大仕事でした。その巨(おお)きなる存在感がずしりと肩に残り威圧されたものです。巨きなるものはその巨きさゆえに尊い。神輿も重きがゆえに尊く感じるのです。朝日を受けていざ境内へ!
今年は祭りがたまたま日曜日で翌日が祭日という祭りには絶好の日程で、通年の倍ぐらいの神輿の担ぎ手が参加。町内で不幸も多く、ベテランの担ぎ手が参加できず不安の声もありましたがそれも杞憂に終わりました。私は祭り大好き人間というわけではありませんが、地域行事にはなるべく参加させていただくようにさせていただいております。子供時代をこの地で過ごしてないだけに、いまだにその慣習や風習にはいまひとつ馴染みきれないところはあります。伊勢音頭も知りませんでしたし、唄った事もありません。
祭りのたびに感じる疎外感は一生ついて回るような気がします。しかし、そんな私でも快く受け入れていただく寛容な地域だからこそ、外様でもなるべく地元の文化に関わりたいと思うのです。むしろ私よりもこの地で生まれた息子や娘達の方が自然に「ふるさとの文化」を体で受け入れ溶け込んでいくのでしょう。その息子は今年小学5年生ですが、晴れて『猿』の役をいただきました。地元の獅子舞保存会の皆さんの手によって大切に伝承されている獅子舞の中に登場する2匹の猿のうちの1匹です。
祭りの数週間前から夜な夜な集まっては、保存会の皆さんからご指導を受けていました。獅子舞に登場するのは「孫、狩人、猿、狐」の4役計6人。それを地元の小学校の4、5、6年生が毎年順番に引き継いで演じています。夜7時頃までサッカーの練習の後の獅子の練習(といっても、猿の出番はわずかなのですが・・・)なので、すっかり嫌気がさしているのかと思えば、楽しかったそうで、本人なりにおつとめを果たし小さな達成感を感じていたようです。文化とは理屈ではなく五感で感じ、継承していくものなのでしょう。
世の中には信じられないくらい罰当たりな人間もいるものです。少し前に高知県の取引先の方から、こういう話を聞きました。ある小さな町に何百年も町の歴史を見守ってきた大層立派な御神木があったそうです。数百年経っていたとはいえ、まだまだ青々しい葉をつけていた御神木が、ある日突然樹勢が弱り枯れ始めてしまったのです。すると翌日、見知らぬ顔の男達が町に現れ、その御神木を見て「このまま放っておけばすっかり枯れて腐り二束三文になる。今なら私がOO円で買おう」
といって足元を見た非常識な値段を提示してくるのだそうです。樹齢数百年の御神木に見合うような価格ではないのだけれど、枯らしてしまいもっと価値が下がる事を恐れて、男の言いなりで売ってしまった・・・という話。犯人が自ら火をつけ消化の先導を切るというあまりにもステレオタイプのマッチポンプ話でしたので、てっきり昔話かと思って「いつの時代の話ですか?」と聞き返したら、つい最近実際にあった実話だというのです!今時そんな芝居がかった詐欺があるとは驚き!しかもその対象が「御神木」とは・・・
枯れた御神木をよく調べてみると、木の根元にドリルで開けられたような穴が数個開いていて、そこに除草剤などの劇薬を投入して故意に枯らしたという事のようです。後でやって来た男達が犯人なのか証拠はないようですが、そう何度も使える手口ではないでしょう。顔がばれるし、当然怪しまれますから。しかも原木ですから、原木市場か製材所に持ち込むか、自分のところで製材しなければお金になりません。運ぶのもひと苦労、どこの誰がそんな手の込んだ詐欺を・・・
話を聞いたのは1ヶ月ぐらい前のことでしたが、ちょっと気になったので調べてみたら、なんと同様の事件が高知で相次いでいました。あまりに罰当たりで言葉もありません。それからしばらくすると愛媛でも同じ手口の事件が起きたとか!枯れたからといって、それが犯人が確実に手に出来るというわけでもないだろうに、どういう意図なのでしょうか。ただの愉快犯?それにしても、彼らが断ち切った代償はあまりに大きい。祟りも畏れぬ不届き者の犯人に告ぐ!天に唾するその愚行、恥ずかしくはないか?!心は痛まぬか?!木が泣いている・・・。
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