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私の自宅は、会社のすぐ裏なのでいつも昼食は自宅に帰っています。歩いてわずか数十秒足らずの距離にはメリットもデメリットもそれなりにありますが、以前に倉庫でボヤを起こしたことが身としては、いつでもすぐに駆けつけることの出来る距離はありがたいと感じねばなりません。その反面、公私の区切りがつかなくなるのは辛いところです。通勤時間中にオン、オフの切り替えが出来るって話は憧れですらあるのですが・・・致し方ありません。家が近いお陰で、朝は6時30分頃には会社を開けているのですが、その分お昼は1時までゆっくりくつろがせていただいております。その昼間の憩いの時間が、オンとオフの切り替えの重要なひと時なのですが、最近はあるテレビ番組がそのスイッチの役目を果たしています。言わずと知れた大人気のNHKのテレビ小説『ゲゲゲの女房』です。朝は観れないので、お昼の放送分をほぼ毎日楽しみに観ています。
NHKの朝ドラに『ゲゲゲの鬼太郎』と聞いて「!」と思いましたが、『鬼太郎』そのものではなく水木しげるさんの奥様・武良布絵さんの小説『ゲゲゲの女房』が原作でした。松下奈緒、向井理という瑞々しく美男美女のキャスティングで、妖怪漫画作家夫婦の話とは思えないくらいの爽やかな青春ドラマに仕上がっております。タイトルの『ゲゲゲ』とは、水木さんが幼少の頃、自分の「しげる」という名前をうまく発音できずに「げげる」と言っていたことから、「ゲゲ」というあだ名で呼ばれていたそうで、当初は『墓場の鬼太郎』というタイトルでしたが、テレビ放送するのに、『墓場』はあんまりだという事で、『ゲゲゲ』に変更になったそうです。それだけで不気味な響きに聞こえる『ゲゲゲ』という濁音の音感や字ズラから、かなり遠くの所にありそうなこの構図のポスターに妙な違和感を感じてしまうのですが、その距離感を有無を言わさず埋めてしまうNHKの力技に感服!
そのモチーフが親しみやすいのか、うちの子供たちにも大人気ですが、私が子どもの頃は、あの独特のペンのタッチが心底恐くてまともに漫画も読めなかったものですが、ここ最近すっかり可愛いくなってキャラクターグッズもたくさん販売されております。夜が暗くなくなり、罰が当たる、祟られる、呪われるといった畏怖や畏敬の感覚がだんだん薄くなってしまってきているせいでしょうか。そもそもお化けや妖怪という概念は、全てのモノには命があるというアニミズムの思想で、それを大切にしない者や穢(けが)した者には罰やたたりがあるという事を具現化したモノだと思います。例えば森の木もむやみやたらと乱伐すると、森の木の権化のようなお化けが出てきて、彼らに向かって木を倒して下敷きにしたりと、林業家はとかく悪い人間の代表のようなイメージで描かれることが多いです。「伐る=悪」というのは子どもにも分かり易い構図ですから仕方ないのかもしれませんが・・・。
私はその視点よりも、昔は本気で漫画家になりたかったぐらい絵を描くのが好きでしたので、漫画家という職業の生業(なりわい)の部分をとても興味深く観ています。当然、表に出せれないような部分は、妖怪同様闇の中でしょうが、それでも自分の作り出したものが他人に評価されていくというプロセスが、何やら【森のかけら】に似ていて・・・(比べることの無謀、失礼、思い上がり、は脇に置いといて)、いや、そうなって欲しいという願望があって、無性に応援している自分がいます。貧困時代のエピソードも、成功したからこそ語れる懐古談なのではありますが・・・。今そこに居る者にとっては、このトンネルいつ抜けるの?の世界ですが。さて、我が家では息子が作ったお化けが窓から悪霊に対して睨みを効かせてくれております。このデザインと色づかい!気分は風間杜夫(水木しげるの父親役)です。
夏休みなので、朝の放送を観た子供たちが、お昼の再放送の時に「この後、こうなる」と自慢げに言ってくれるのは勘弁して欲しいのですが、今時親子で安心して一緒に観れるドラマってホッとします。折角なので、夏休み中に境港の『水木しげるロード』に連れて行ってやろうかなと思っていたら、先日こんな新聞記事が!観光客が今年に入って100万人を超えたとか・・・そりゃあ、そうでしょう、我が家にだけ放送されているわけではありませんから。数年前ガラガラでしたが、テレビの影響は凄い。あんまり騒々しいとお化けも見えないかもしれないので、もう少し静かになってから行くことにしましょう。
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