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昨日は双子の9歳の誕生日という事で、この数年恒例となった高島屋での食事との屋上の大観覧車『くるりん』コースへ。今時誕生日に百貨店と観覧車いうのもある意味凄い(昭和世代の誕生祝?)と思うのですが、以前は誕生日のこどもは『くるりん』が無料ということだったので、それを目当てに出掛けていました。いつまで一緒に出掛けて、手をつないで歩いて喜んでくれるものか分かりませんが、今このかけがえのないひと時を楽しもうと思います。少し遅めの晩餐を楽しんだ後は、お楽しみのくるりんにいざ乗車。左の二人が二卵性の双子。右端がお姉ちゃん。
定員が4名なので私とこども3人が乗り込み、家内が下で待ちます。上のお姉ちゃんがびびり症でこういう乗り物が大の苦手で、昔は乗り込むのもひと騒動でしたが、さすがに来春中学生になる歳になり、恐怖感も克服した模様・・・と思っていたら、逆に双子の♂の方がびびって、女の子チームの方が楽しんでいました。遥か眼下には子規が『春や昔、十五万石の城下かな』と詠った十五万石を越える夜景が広がります。松山城もライトアップされ闇の中空に明るく浮かびあがってました。
松山城は加藤嘉明公によって築城された、姫路城、和歌山城と並ぶ日本三大連立平山城のひとつで、上の画像で街の中に浮いているように見える黒い部分が勝山です。この大観覧車「くるりん」の輪の直径は45mで、土台からの高さは47mもあり、 高島屋のビルの高さも含めると実に85mにもなるそうです。松山城を頂く勝山の山頂の標高が134.7mという事ですが、高島屋付近との標高差が30m近くあるので、山頂付近とだいたい同じくらいの高さだということです。コンクリートなき時代にこの高さは天下は計る高さであったことでしょう。加藤嘉明公は松山城の完成を見ることなく遠く福島は会津藩に国替えさせられてしまったので、天守閣から城下を睥睨(へいげい)することはなかったのですが、さぞこの絶景を眺めたかったことでしょう。
会社は13日から16日までお盆休みをいただいておりますので、今宵はのんびりした気持ちでこども達の誕生日を楽しめる余裕がありました。毎年お盆の帰省前のバースデイなので、いつも思うのですが、松山で生まれたこどもたちにとってはこの夜景の街が故郷です。私も大学生の時から松山に出てきて、もう25年が経ち、この夜景の下で過ごした年数の方がすっかり長くなり、東京や大阪のような大都会のような延々と続くド派手ではない、ほどほどのサイズのこのネオンやライトの煌きがほどよく体に馴染みます。 これだけの光の下には数十万人の人が暮らしていらっしゃいます。そのうちのわずか数%の方でもいいから、木の事に興味を持ってもらえればどれだけ多くの「木のファン」が増える事か。それを伝える人間の数は限られています。そういう立場を与えられた特権をしっかり実行しなければと決意が固まります。
改めて街を見渡すと、ご縁のあった建物や商業施設の姿が見えます。その数が毎年少しずつながら増えてくるのを数えると、こども達も大きくなるわけです。こども達からは、来年も再来年もずっと一緒に「くるりん」に乗って~と頼まれましたが、それはこちらがお願いしたいところなのです。来年もみんな無事健康でこの日を迎えれる事を願っています。さて、しばし松山を離れ墓前の両親に挨拶してきます。ブログは毎日更新しますが、ご注文いただいている商品等の発送は17日以降となりますのでご了承下さい。
★第4回キッズデザイン賞受賞記念 『今だからこそ こどもに伝えたい日本の木36』 ¥15,000(消費税込・送料別途) 販売中!
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