森のかけら | 大五木材


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20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・①弊社は鋸を持った製材工場ではないので、基本的には原木市場で原木を仕入れる事はありません。製材所が市場で原木を仕入れ、製材して「半製品」になったモノを製品市場や製材所から直接購入させてもらっています。そういう訳で今まで原木市場は、近くて遠い存在だったのですが、最近役員会等の集まりで原木市場に伺う機会が増えました。一般の方からすれば、原木市場も製品市場もそうたいして変わりがないじゃないかと思われるかもしれませんが、同じ「木」を扱ってはいてもこれは全く別物です。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・②製品市場での「市」は、基本的には「立会いの競(せ)り売り」なのですが、最近はどこの市場でも競りが成立しないぐらい「買い方(かいかた:主に材木店などの業者」が少ないようです。造作材が盛んに動いていた(流通していた)時代は、九州・福岡から三重県松阪、愛知、長野などの市場まで足を運んでいろいろ勉強させていただきました。当時は競りも賑やかで、各地それぞれの競りのルールがあって戸惑いもありましたが、産地の特徴ある木を見るのは楽しみでもあり、今の私の土台にもなりました。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・③原木市場は足を運んでも、実際に仕入れをする訳ではないので詳しいルールは分からないのですが、製品市場の方はそれぞれで取り扱い商品には個性がありますが、ほとんど共通しています。製品、半製品について言えば、削って仕上げ、木そのものを見せて現(あら)わしで使う化粧材(節の無い、または小さな節のある)と、構造材などのように、最終的には隠れてしまう並材(節のある)に大別されます。化粧材は、その品質で細かく区分されるるので役物とも呼ばれます。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・④地元の製品市場では、主にこの並材の製品を仕入れさせてもらっているので、化粧材に比べると相場での変動幅は大きくありません。バブル期のように大量に商品が動いていた時代なら、結構なスケールメリットがあったのですが、モノの動きが停滞すると相場の振り幅も小さくなって、競りそのものの実効性が薄くなっています。そのため今や、市場も競りから「ツケ売り」主体に移行しています。市は大体ひと月に2回ぐらい開催されていたのですが、その市日間の平日でも「ツケ」で売ってくれるという事です。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・⑤弊社でも並材についてはほとんどがツケ買いなのですが、そこは担当者同士の・うんの呼吸です。ただし化粧材については、自分の目で確認する必要があるので、実際に見なければ買えません。趣味と実益も兼ねて、化粧材特に耳付の板材などを市場に見に(買いに)行くのは大好きなのですが、見に行ってしまえば余計なモノまで買ってしまう自覚(!)があるので(とりあえず倉庫に溢れる在庫を減らさねばならないので)、ここ最近はぐっと我慢しています。しかしそろそろ禁断症状が・・・!




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