森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20110602 軸のぶれない商品開発①倉庫に眠るたくさんの木の、それぞれの出口を探るべく日々奮闘しておりますので、倉庫の中には出口に一歩手前の半製品やその原石があちらこちらにうず高く積み上げられ大変な事になっております。思いついたら(降りてきたら)後先考えずに行動してしまうので、とりあえずやってみた類のモノが幾つも出来上がってしまいます。その中で運良く世に出たのがこちらの【森のかけら】。これは、40X40㎜に荒加工した状態の『イタヤカエデ』の【森のかけら・一歩前】です。これが削られ35㎜角のフォルムに仕上がります。

 

20110602 軸のぶれない商品開発②こちらにも同じような形の荒材がありますが、上の【森のかけら】とは微妙に大きさが異なります。こちらは30X30㎜。その差わずかに5㎜ですが、ここから出来上がるものは【森のかけら】ではありません。このブログでも少し前にご紹介させていただいた、いろいろな樹種が混ざったミックス・カラーボードの原材料です。これだけで10数種類の樹種が混じっています。40㎜に取れるものは【森のかけら】にして、それより小さなものはこちらに再割しています。少しでも端材を捨てるのはモッタイナイ!ケチ根性ここに極まれり!

20110602 軸のぶれない商品開発③実はそのミックス・カラーボードの反響が予想以上に良くて、問い合わせも多数いただき、現在せっせと製作に取り掛かっているところです。弊社ではその素材を集めてカットするまでの下準備をして、後は専門の集成材工場で製作していただいています。まだまだ改良点は多いのですが、完璧を待っていたら自分の情熱も冷めてしまいます。鉄は熱いうちに叩かねばなりません。数をこなして、利用していただいた方の声を聴きながら改良していけばいいと思っていますので、とりあえずいろいろ試している最中です。

 

20110602 軸のぶれない商品開発④本当は、色合いのコントラストを高めるために『黒檀』とか『ウェンジ』の黒系の材を投入したいところなのですが、現在在庫にあるのはそれぞれ大きなもの(あるいは厚みが30㎜以下の小さなもの)ばかり。それを大胆に細切れにするだけの勇気も甲斐性もございませんので、今は辛抱しています。あくまでも端材ベースで、『モッタイナイの出口』として考えているので、そのコンセプトをぶらしては意義がなくなります。なので、何とか『ウェンジ』などの家具とかのご注文が来ないかと首を長くして待っています。しかし、そんな奇特な方はそうそう現われないので、こちらからの提案の際に『ウェンジ』あたりをさり気無く(?)出したいところなのですが、存在感が強過ぎてどう考えてもさり気無くはなりません!そこを強引に押し切り過ぎると、端材が欲しいがためにその材を売るという本末転倒な事態に陥ってしまいますので自制、自制・・・。

 

20110602 軸のぶれない商品開発⑤ちょっと調子に乗ると、当初の本質を忘れて(捨てて)安易な方向に行ってしまいがちになるのは人間の性かもしれませんが、「モッタイナイと好奇心」という揺るぎないコンセプトを持った【森のかけら】という商品を世に出し、このブログを通して日々自分の立地位地を確認しているお陰で、何とか今まで軸はぶらさないで来れています。巨(おお)きなものはなるべく巨きく使わせていただきたい。その思いと、そんな事を言っていたら原材料がいつまでも間に合わない現実のの狭間で日々格闘するふりをしながら楽しんでおります!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up