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10年ひと昔とも言いますが、『節に対する抵抗感』は10年前に比べるとかなり変わってきています。以前は設計図面にも『無節』と表記してあるのがごく一般的で、『上小節(じょうこぶし)』(分かりやすく言うと、人差し指程度の大きさの節が幾つかあるという程度)でさえも許容出来ないなどという事も珍しくありませんでした。それが、最近では『節あり』と書かれていることもしばしば。これは地域によって解釈や表示はさまざまでしょうが、この辺りで『節あり』というと、親指と人差し指のOKマーク程度の節も可というレベル。
そこは自然のものですから、一応細かな規格があるもののそれぞれ『個性』があるので、最終的には人の目の判断という事になります。節があるなしであれば、分かりやすいのですが、どれぐらいの節がどれくらいあるかというのは基準判断は曖昧になります。そこは天然素材なのですから、杓子定規的に考えなくてもいいと思います。最終的は、それが建築部材となった時に、設計士が意図した表情を見せるかどうかです。それらが集まってくると、全体でどういうイメージを描くかという点が重要です。
『節あり』への抵抗感のハードルが一気に下がったのは、『パインのフローリング』が市民権を得たあたりからでしょうか。この『パイン』というのが非常に曲者ですが、長くなるのでここでは敢えてそこには触れません。大きな節を大胆に取り込んだ『節あり』という等級が認知され、それに合った家具などのアイテムも充実してくると、「節も雰囲気があっていいね~」、「同じ物が無いから個性的」などと歓迎ムードが生まれてきました。パインに引っ張られるように、他の樹種においても『節あり』が許容されてきたのですが、そこで問題発生。
一般的な感覚だと、『節あり』は丸くて赤身の綺麗な節が全体に均質にある、というイメージでしょうが、そこはそれ自然のモノ。節が端によっていれば欠けたり割れたりする事も発生します。左の画像は欠け節。節のある部分が端になって加工すると、節そのモノが飛んでしまう事がよくあります。国内産のメーカーであれば当然補修なりカットするなりの処理が施されますが、現地加工のものだとこういう程度のモノは当然のように含まれます。またひと口に『節』と言っても、その形も色合いも表情は千差万別。
節が貫通している抜け節や、節の芯がボソボソになっている死に節、小さな点々のような端節(はぶし)、更に芯の中心から放射線状に割れている節割れ、綺麗な赤身の生き節など、特にパインに場合、流れ節や丸節で仕上がりの印象もかなり変わってきますので、雑誌などの強いイメージを持て来られた方は「?!」と思われる方も少ないないでしょう。弊社に来ていただいたお施主さんには、そのあたりの事も詳しくご説明させていただきますが、カットサンプルだけでは伝わらない物がたくさんあります。
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