森のかけら | 大五木材


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20120223 1子供達の通う小学校では、声に出して教科書を読んで家の人に聞いてもらおうという「音読」という国語の宿題があります。うまく読めたか、大きな声で読めたか、気持ちを込めて読めたかなどの項目がある「音読カード」があって、家の人がそれをチェックするようになっています。小学4年生の娘が、いつも「聞いて」と教科書と音読カードを持って来るのが日課となっていて、今日も今日とて私の部屋にやって来ました。最近読んでいるのが、日本人なら誰もが知っている木下順二の名作「夕鶴」です。

 

20120223 2偶然というか、ご縁があるというか、何かに呼ばれたのかもしれませんが・・・少し前に山形県南陽市役所の農林課の方から【森のかけら】を購入したいというお問い合わせがありました。最近全国の行政の団体の方から、森の多様性や個性を知ってもらう教材として展示したいというお申し出を沢山いただくようになりました。ありがたい事です。山形県は、数年前に日本木青連の全国大会が開催されたた時に伺わせていただきました。、山形県には行った事があるのですが、土地勘がないものですから山形県南陽市という地名を聞いても正直ピンときませんでした。しかし、これも何かの縁だと、南陽市の事を調べさせてもらうと、なんとあの「鶴の恩返し」の里だったのです!南陽市には、古くから民話「鶴の恩返し」を開山縁起として伝承している鶴布山珍蔵寺があるそうです。まさに「夕鶴」が取り持つご縁と独りで勝手に興奮!

 

20120223 3その珍蔵寺は・・・伊達氏や上杉氏なども珍蔵寺を訪れたという名刹で、創建は寛正元年(1460)に極堂宗三和尚が開山したと伝えられています。開山縁起では寺名にもなった珍蔵は「鶴の恩返し」で鶴を助けた本人の名でこの寺を開山したとも言われて、周囲には「鶴の恩返し」にゆかりのある鶴巻田、織機(おりはた)川、羽付など地名が周囲に残っていて、「鶴の恩返し」の民話の里として現在に生き続けているそうです。子供の音読で久しぶりに「夕鶴」の話を聴いたと思ったら・・・まあ、不思議なご縁です。

20120223 4数回やり取りを重ね、最終的に「日本の100」と「世界の100」をフルセットでご購入していただくことになりました。南陽市では、市内全保育施設でドングリを始めてする木の実を使っての木工クラフト体験を実施されているそうで、木育にも力を入れられています。お買い上げいただいた「森のかけら」は、昨年末に新築した森林交流センターで、 小さな子供たちはじめ木を愛する多くの皆さんが森を学ぶ「触れる教材」として展示していただく事になりました。実にありがたい事です。

 

20120223 5山形県は、まだ【森のかけら】をお届けしていなかった未開の地であったのですが、これで全国でまだお届けできてない地域は、あと6県となりました。奇しくも、『夕鶴』に登場する人物の名前は、与ひょう(よひょう)運ず(うんず。さまざまな人の巡り会わせで、運を与えていただき、このつながりが生まれました。こうして全国各地の方からお声をかけていただけるようになるとは夢にも思いませんでした。決して【森のかけら】のその後の使い方を覗いたりはしませんので、どうかこのご縁が夢と消えませんように。

 




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