森のかけら | 大五木材


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20130105 1森のしるし」から少し脱線しますが、「動物家紋篇」の中でも異彩を放つ『光琳蝙蝠(こうりんこうもり』についてのサイドストーリー。海外ではコウモリというと、バンパイヤやドラキュラに代表されるように、何か不吉で不気味、死をイメージするようなオドロオドロシイ生き物のようにとらわれがちです。海外には、日本では考えられないような大型で凶暴なコウモリもいるそうなので、私達が夕方に近所で見る小型コウモリから抱くイメージとおよそかけ離れて恐怖感もあるのでしょう。

 

20130105 2夏場には会社の傍でも夕方になると、飛ぶ姿をよく見かけますのでコウモリに対して特別な感情はありません。昔から日本においては、害虫を退治して大切な作物を守ってくれる動物とされていて、コウモリに対してネガティブなイメージを抱いている人は多くないと思うのですが、海外の映画やドラマ、雑誌などに出てくるコウモリのイメージが強すぎて、「コウモリ=不吉、不気味」なんてイメージが定着したのは残念な事です。中国においてもコウモリは、幸福を招く縁起のよい生き物とれています。

 

20130105 3また、百年以上生きた老鼠がコウモリに生まれ変わるのだろう伝説もあったりするなど、長寿祝福の象徴ともされ、海外からのマイナスイメージが定着するまでは、日本でも縁起のよい生き物のはずなのに、コウモリ文様の家紋が少ないのは不思議です。アニメや漫画の世界では、洋の東西を問わず「黄金バット」㊨や「バットマン」など正義のヒーローのモチーフですが、やはりどこか暗い影が感じられます。コウモリを用いた家紋としては、わずか数点が記録に残っているだけのようです。

 

20130105 4家紋としては、唐時代に日本に気化した氏族とされる「山本家」が唯一用いたとされているようですが、私も家紋の商品を作り始めて初めてコウモリ紋の存在を知りました。家紋の中には「光琳」の冠言葉がつくものも数あるのですが、これは17世紀~18世紀に活躍した画家尾形光琳の画風が取り入れられているという事のようですから、この『光琳蝙蝠』も尾形光琳風のデザインという事でしょうか。ポップでキッチュな巨人・尾形光琳の薫陶を受けた『ご縁を招く光琳蝙蝠』、お手もとにおひとついかがでしょうか。

 

★『森のしるし・動物篇Vol.1』・・・ネット通販では、10種セットのみの販売となります。¥2000(10種)




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