森のかけら | 大五木材


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20150426 1本日も『メタセコイア』の話の続きです。日本に渡来後、全国の街路樹、公園、学校などに沢山植えられたメタセコイアはその後すくすくと成長していきます。なにしろ20年~25年もすると樹高は20m、胸高直径でも500㎜を越えるような巨木になるぐらい成長スピードの速い木らしいので、公園や学校などで見かけるメタセコイアも大きなものは珍しくはありません。愛媛県内にも多くのメタセコイアが植えられています。【森のかけら】に使っているのは岐阜で伐採されたものの端材から作られていますので、外来樹であるにも関わらず産地は国産表記とさせていただいています。

 

森のかけら】の産地表記については、学術的な意味の原産地ではなく、その材が生えていたところ、その材の出処という意味で現わしていますので、メタセコイアでもその材が採れた岐阜の産地をつけています。メタセコイアって外国の木じゃないの?と樹種名と産地名で違和感を覚える方もいるかもしれませんがそういう事です。世界の樹種については、その材が生えていた国名で現わしています。あくまでも材木屋のオヤジが作った『モッタイナイ標本』であって、学術的標本ではありませんのでそのあたりはご了承ください。

 

メタセコイアの木はよく目にしていたものの、大きな木ばかりで枝まで手が届く事もなかったのでその葉を触った事もなかったのですが、今回伐採した幹や枝には葉がついていて、触ってみたのですが非常に柔らかでした。この木は落葉針葉樹で秋になると鮮やかに黄葉して落葉します。柔らかいのは葉っぱだけではありません。成長が早いというだけあって年輪幅は広く材質は極めて柔らか。今までにも結構大きなメタセコイアの材を扱わらせていただきましたが、持ち上げてみてあまりの軽さに「?」と感じる事もしばしば。

 

この木ほど見た目の期待を裏切る木も少ないのではないのでしょうか。とはいえ、さすがに伐採直後は結構な重さはありましたが、それでも他の木に比べれば遥かに軽い木です。短時間でよく乾燥するものの、その軽軟さゆえにメタセコイアは未だに決定的な用途の定まらない木でもあるのです。板に挽いてしまうと印象は、かなり目の粗いスギといったところで、ほとんど特色の出ない木でもあり、大木が多い割にその活用が進んでいないというのが実情。一辺35㎜角の【森のかけら】などにすると、その中に年輪が1本しか含まれないなんて事もあるほど!

 

成長が早いという事の裏付けとして、植えて3年もすると高さは2.5mを越え、早いものになると4年で5mに達するという事ですが、ずっとそのペースで成長するというわけではなく、ある程度大きくなれば生長の速度は落ちて今度は太ってくるそうです。アメリカにおけるメタセコイアの研究者・ニーチェ博士によると、理論上は200年から300年もすると、高さが50mにも達するという事だそうです。にわかには信じがたい話ですが、この年齢の粗さ(成長スピード)を見てしまうと、その話もまんざらでもないように思えてくるのです。続く・・・




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