森のかけら | 大五木材


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20160309 1少し前のブログで地元の農家の方からカキ(柿)の木の幹を分けていただいた話をアップしましたが、特定の樹種が突然自分の元に集まってきたり、その情報が不思議と集中することがあります。今回のそれが、カキの木。前にも書いたように、身近で立ち木はよく目にするものの、なかなか入手できずに歯がゆい思いをしていたカキですが、続けて地元からありがたい情報が舞い込み、伐採された愛媛県産のカキの木を分けていただくことになり、現地に到着するとこれがなかなかの大物!

 

既にチェンソーで短くカットしていただいていたので、早速軽トラックに積ませていただいたのですが、みるみるうちに荷台が一杯に!どれだけ『カキのかけら』を作るんやねん!と思われるかもしれませんが、これだけあっても曲がりに強い木なので、曲がりを抜いて(矯正して)芯を避けて小割したらこの数分の一の量になってしまいます。また、これで【森のかけら】だけを取るつもりでもなくて、大きめのものからは『森のりんご』も取りますし、端材だって使いどころはあります。

 

伐採直後のものをいただいたので、青染みも変色も起きていない新鮮で状態のよいカキです。これは鮮度がいいうちに調理せねばと、持ち帰り後すぐに製材。ご覧のようにコンディションの良い立派なカキの角材が取れました。しかし果樹系の木の場合はここからが難しくて、これをいかに狂わさずに、割らざすに、乾燥させるかが肝要。黒味のある部分は割れたりしやすいのと、樹皮を残していると乾燥工程でがねじれの原因ともなったり、カビや染みが発生したりと一筋縄ではいきません。

 

しかし、前回の分も合わせてこれだけ量が揃うと、少々ロスが発生したとしてもかなり期待が持てます。今回いただいたのは幹も大きいうえに割合通りがよいものもあったので、『森のりんご』が取れる大きなものがいくつも取れて大満足なのですが、小さなものとて無駄にはしません。小さな枝部分は、皮つきでそのまま輪切りにしてみました。この状態で日陰でひと月も干せば十分乾きます。その後サンダーで表裏を削ればコースターにもネームプレートとしても使うことが出来ます。

 

他の果樹系の木とセットにした新商品も企画しているところですが、まずはしっかり乾かせて加工できる前段階にまで仕上げておくこと。小枝を輪切りすると、端の方は危ないので長めにカットして残しておきますが、その小口にたっぷと樹液が含まれているのが画像からも分かると思います。この濡れ色が次第に薄くなっていって持って軽さを実感出来る頃には、周りの樹皮も剥がれていきます。他の果樹系の木もこれぐらい量が揃えば面白いことが出来るのにと思っていたら、また耳寄りな話が?!




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