森のかけら | 大五木材


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カケリストの矜持

categories 「森のかけら」舞台裏, 森のかけら３６・森のかけら１００ | datetime 2016/09/03 PM11:03

かけらの殿堂『かけらフレーム２８９』、フレームだけでも￥４８,０００（税別）、それに現在揃う全てのかけらを入れた場合のセット料金は￥２００,０００（税別）。フレームだけ買っても仕方ないじゃないかと思われるかもしれませんが、これを買おうなんて猛者は既に【森のかけら】は保有済み、あるいはこれからどういう順番で揃えていこうかと虎視眈々とリストを眺めているところなので心配はご無用。「そんな高いもの買う人って木材関係者しかいないでしょう？」

 

木材関係者がサンプルなどとして仕事に使うために買っていると思われている方がほとんどなんですが、実はそうでもないのです。中には仕事と趣味を兼ねてフルにこの商品を活用・愛用してくださっている金沢の御仁のような方もいらっしゃいますが、木材業界とはまったく関係ない方からもサラッと注文が入ることもあります。しかも「かけらビギナー」。さすがにこちらも（いろいろな意味で）大丈夫かな？と思ったりもしますが、そういう方ってことんどが熱心なブログの愛読者。

 

こちらが、「森のかけらというのは・・・」なんて説明しようとすると、「ははは、知ってますから」と軽くいなされることもしばしば。買うのは初めてだけど、毎日ブログ覗いてんだから何も知らないビギナーだなんて思うなよ、なんて矜持が感じられるほど、『熱きカケリスト』だったりするのです。先日もそんなカケリストから、『かけらフレーム２８９』のご注文をいただきました。慌てて在庫を調べて、大急ぎでマスを埋めていきます。通常は２４０全種揃っていないことが多いのです。

 

基本は端材をベースとして作っているので、端材の出来具合（？）によっては長期間欠品したりするものもあるのですが、フレームを買いたいなんてカケリストは当然コンプリートを要望されます。自分で作っておきながら何なんですが、２８９種を一度に揃えようとしたら、これは結構大変なこと。お金さえ出せば手にはいるというわけではないところがミソなのですが、自らがその仕組みに陥ってしまいもがき回ることに。裏技も含みで毎回どうにかこうにかしながら２８９揃えています。

 

カケリストたちの欲望は半端ないのですが、自分が逆の立場だったらやっぱり全種を一気に揃えたくなります。なら最初から供給の難しい樹種を入れなければよかったじゃないかと怒られるのですが、そこはそれやっぱりいろいろな木がある方が絶対楽しいし、見てもらいたい。森の中で、山の中で誰にも顧みられず朽ちていくだけなんてモッタイナイし、何より自分が見たい、触りたい、という過剰なサービス精神＋自己満足がかけらの源。さあ、また新たなカケリストとの出会いを求めて！




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