森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

昨日の続きです。

スーパーマーケットで棚に並べられて販売されているような魚の切り身から大海で泳ぐ魚の姿や、厳しい荒波の中で漁に励む漁師の姿は想像しにくいでしょう。綺麗に切り揃えられラップを掛けられた商品から、切り落とされた魚の首や生臭い血の匂いは伝わらないでしょう。しかし誰かがその厳しい業を担っているはずです。同じように、製材されて綺麗に結束されビニールで巻かれた商品から、山に立っていた時の木の姿をイメージする人はほとんどいないのではないでしょうか。

20090503-e7abb9e6a3aee382ace383bce38387e383b3efbc95efbc93

山で切り倒された時にはまだ枝も葉もついていました。厚い樹皮に守られ、風雪や鳥や虫たちと格闘した傷跡もまだ生々しかったことでしょう。長さを切り揃えられ、製材工場に運ばれた時にも、それはまだ『』と呼ばれるべき雰囲気を携え、土や泥の匂いがしていたはずです。それが製材され、商品となり製品市場や建築現場などに運ばれた時、それは『木材』と呼ばれるものになります。そこには、かつて『森の一部』として鳥や虫に棲家を提供した頃の面影はありません。木はその後の運命を知らず、山でもそうしてきたようにただ沈黙を守ります。

 

弊社には小割用の小さな帯鋸があるだけですが、それでも不器用で機械に弱い私としては、使うときには結構緊張を感じます。小さい帯鋸とはいえ、鋭い鋸刃が高速で回転しているので、一歩間違えば簡単に切断事故が起きてしまいます。【森のかけら】を作る時には、この帯鋸で荒割りするわけですが、『黒檀』や『月桂樹』、『イペ』や『ブビンガ』などの硬質な木を挽く時は、鋸刃が細いので刃が踊り、俗に『蛇が這う』状態になります。以前に加工中に右手の人差し指をわずかに怪我しただけなのですが、そのことが軽いトラウマになっていて、度胸の無い私は軽い恐怖を感じてしまいます!しかし製材所の帯鋸となると、こんなものの比ではありません。下手をすると命の危機さえあります。実際に事故も多く起こっています。大きな丸太を製材するという仕事は、日々怪我や騒音や油、鋸屑などとの格闘です。厳しく、危険で、キツイ、いわゆる3Kの仕事だと思います。それらの仕事に従事される方には、本当に尊敬の念を感じずにはいられません。

丸太を製材してもらうところがなければ、材を仕入れることも出来なくなります。勿論、製材は現場で鋸を廻すだけで動くわけではありませんが、額に汗を流す人がもっと正当に評価される社会になってほしいと思います。また、木材の商品の背景にあるものにももっと関心を持っていただきたいと思います。製材された端材がなければ、【森のかけら】も作られません。直接的には工場から出てくる端材ですが、山からここに来るまでには相当数の人の手を介在しています。建築や家具、クラフトなど用途は様々ですが、こう使って欲しいという誰かの思いがあって挽かれた材を、最後の最後の端材まで使いきる事こそが、材木屋としての私の使命だと思っています。

img_shirakami021

最近、メディアに取り上げていただくことも多くなり、とてもありがたいのですが、【森のかけら】の背景にあるものにも関心を持っていただきたいと思います。『』や『』や『木の仕事』や『ものづくり』にも関心を持っていただきたいと思います。『木の仕事』は、単なる業態ではなく、住宅や家具、箸や桶や下駄、棚、まな板などなど多くの日常品を通じて我々の生活に広く深く浸透しています。『木の仕事』は、国土の多くを森が占める日本という国にとっても根幹を成す大切な仕事だと思います。次世代に引き継がなければならない重要な仕事のひとつです。

現在業界は著しく疲弊していますが、今日のような記事を通じて、まだまだ木材もやれるじゃないかと元気ややる気を取り戻していただければ嬉しいです。『木の仕事』は、男が一生をかけてやり通すのに値する立派な仕事です!私は材木屋という自分の仕事にやりがいと誇りを持っています!




cak74jpe今日の愛媛新聞の『四国の力』というコーナーで、【森のかけら】を取り上げていただきました。少し記事の内容が先行していますが(私がそう言ったので・・・)、240種バージョンももうすぐ完成・販売です。以前から何度も何度も、「もうすぐ」で引っ張っていますので、痺(しび)れをきらせた方も多いかもしれませんが、本当にもう完成間近です。解説書の仕上に手間取っています。240種ともなると、通常の業務では使うこともない気も含まれるため、資料や画像すらもなかなか手に入りません。さすがに日本の木の場合は、ほとんどの木の解説本や図鑑が充実しており悩むこともありませんが、外国産、とりわけアフリカとか中南米、東南アジアあたりのメジャーでない木は、簡単には正体がつかめません。あまりイメージ的なことばかり書くと、内容が重複してしまうし、適当な事を書くわけにもいかず、材料は集まったものの解説文が書けずにリストの選考から漏れたものもあります。

しかし、この【森のかけら】を作っていなかったら、こんなに多くの種類の木の事を掘り下げて調べようとは思いもしませんでした。また素材を集める過程で、全国の多くの材木人の方々と交流が生まれました。特定の樹種を製材するメーカーだったら、取り扱いの樹種以外の木に触れたり、出会うことも少ないと思います。幸いにも弊社は、流通小売業という割とニュートラルな存在だったために、身軽に方向転換が出来ました。今でも完全にクラフト製品や家具に舵を切ったわけではなく、流れの様子を見ながら漂っているようなものです。大きな設備投資があるわけでもないので、『』という大きなキーワードでくくれる物は何でも扱って、それに合わせ形態も変えていこうと思っています。

しかしそれも、大きな丸太を挽いて製材品を作り出してもらう『製材工場』がなければ不可能です。製材工場は、住宅や家具、梱包などの原材料を創出する役割なので、なかなか一般の方がその仕事ぶりや内容を理解することは簡単ではありません。大きな素材を扱うため、当然危険も伴うので出入りも制限されたりします。実際に目で見ないと、説明を受けても分かりにくいものだと思います。弊社の【森のかけら】などの最終商品は、直接消費者の手元に届くため、今回のように記事にしていただいたりメディアに取り上げていただくこともあります。しかし、それらの素材を作り出す根本的な仕事が無ければ、最終的な製品もありえない訳で、【森のかけら】などが大きな意味で『木の仕事』の広告塔になれればいいと思います。

cimg5597

『製材』という仕事は、実際に立ち会ったことがない方にはかなり興奮する場所だと思います。5mも6mもある大きな丸太を、人間の背丈以上もある巨大な鋸が、凄まじい轟音を立てながら一刀両断に挽き割っていく姿は、豪快でまさに『男の仕事』です!皮の付いた丸太が製材され、新鮮な木肌が現れた時、神々しい気持ちになります。初めて観る人は誰でも、「ウオーッ!」と歓声を上げずにはいられません。隣の人の声も聞こえないような凄まじい轟音の中で働く職人さん達の姿を見れば、この木を大切に販売せねば、最後まできっちり使わねばという気持ちになります。

この項、明日に続きます!




もうすぐ、もうすぐと言いながら、なかなか完成しない【森のかけら240】バージョンですが、決して怠けているわけではありません。240種をオールカラーで掲載した『新解説書』の、文章部分は出来ているのですが、新しい素材の収集が遅れています。といっても240種のうち、あと5種を残すのみです。それが揃えば、写真を撮って、編集作業をして「完成」となります。その他の印刷物はほぼ出来上がっております。もう95%は出来ています。本当にもう少し・・・お待ち下さい!

caeh5t6o

一口に240種と言っても、ポピュラーな材は既に揃っているので、レアな材とか普通流通していない材も含んでいるので、聞いたこともない材もあると思います。恐らく普通に仕事をしていれば、住宅の場合、15種も使えばかなり多い方ではないでしょうか。家具製作の場合も、物好きな職人さんでも20~30種ぐらいのものではないでしょうか。あまり樹種を使わないのには、それなりの理由もあります。

 

 まず、特性の問題。【森のかけら】の場合は、その用途というより、多種を揃える事に力点を置いた商品ですが、普通は作る目的に応じて樹種を選びます。住宅の場合、柱や梁桁などは強度が最優先となります。建具や家具の場合は、後で反ったり狂ったりしないために、乾燥と素性が大切になります。木の特徴を考えれば、おのずと目的に適した樹種は絞られてきます。また、価格の面からも、地元に流通してないものは流通経費分だけ割高になるし、急ぎの時に間に合わないということになり敬遠されてしまいます。当然、その材に精通した専門家がいないとお客さんにも説明しにくいので、よほど執着しないと入手も容易ではありません。

そういう理由で、普通の良識ある人は何十種類もの木を集めようなどとは思わないものです。240種の中には、ミカンナシモモなどの果実樹やプラタナスモミジバフウニセアカシアなどの街路樹、北海道や九州などその地域でしか手に入らない材などが含まれいます。果たして240種全てを手にしたことがある人はいるのでしょうか。いたとしたら凄いことです!是非240バージョンを購入された方は、自分の使ったことのある木がいくつあるか数えてみてください。もう少し待ってくださいね。

木青協の仲間などを通じて、全国からいろいろな木が集まってきます。全国的な組織に入って何のメリットがあるのか、などと言う人もいますが、私にとってはこれほど心強く効率な収集システムはありません!不遜なつもりはありません、なかよしサロンに参加しているわけではないので、活用してこその組織だと思っていますので、清く正しい『木青協』への関わり方だと自負しております。全国に仲間がいるという事はとてもありがたい事です。その人が持っていなくても、知り合いを紹介してもらったりして、【かけらの輪】がドンドン広がっていきます。ネット全盛の時代でも、やはり人の紹介に勝るものはありません。

greeting_slogan_2

木青協のネットワークだけではなく、人から人のご紹介で遠方の材も入って来ます。下の画像は、北海道から届きました。北海道厚岸郡厚岸町の土井木材㈱さんから分けていただいています。同じ北海道の池田木材店さんに問い合わせをしたところ、当該の材は自分の所にはないけど心当たりがあるということで、土井木材さんをご紹介していただきました。 それまで池田木材さんとは何の面識もありませんでした。駄目元でお願いしたのですが、ありがたいです。親切が身に染みます、感謝です!

ご紹介いただいた土井木材さんがまた親切で、北海道に分布する材をいろいろ揃えていただきます。私がお願いしている材は、決して土井木材さんの所で主要材ではないのですが、仲間に訊いてもらったりして探してまとめていただいています。ある程度まとまとまると送っていただくのですが、北海道から材が届いた日は嬉しい気分になります。段ボールを破ると、北海道の匂いが愛媛の匂いと混じります。1本1本立てかけて天日で乾かします。これが【かけら】に変身するのは、初夏頃でしょうか。それまでたっぷり愛媛の風を受けて、愛媛に馴染んで欲しいです。【かけら】になった暁には、また全国各地に散っていくことになります。北海道に戻ることがあるかもしれません。【かけら】につくづく人の縁を感じる今日この頃です。

caz4k91e1 

手前から『ハンノキ』『シュリザクラ』『バッコウヤナギ』『イチイ』




ca3a5dfd

 

大変ながらくお待たせいたしました! 【円い森】の販売価格がようやく正式に決定しました。【森のかけら】ブランドの新しい仲間をよろしくお願い致します。結婚式の席次札からコースター、ネームプレート、メッセージボードなど使い方はいろいろです。

 

20090318e38080e382b3e383bce382b9e382bfe383bc

下記の価格は、片面に『森のかけら レースウッド』などのロゴのレーザー刻印が入った状態です。基本的には、穴が開いた状態で在庫しています。上面に穴が開いています。穴なしの場合は、注文後の生産となりますので、しばらく時間がかかります。値段は穴開きより20となります。なお、全て消費税は別途なります。また送料も含まれておりません。

 

上の画像は、左:ムイラカチアラ 右:パープルハート(通常は穴が開いています)

A:¥1,000・・・レースウッド、パープルハート、カリン、ヤマザクラ(山桜)、ミャンマーチーク、コーヒーツリー、ラオスマツ、ミカン(蜜柑)

B:¥800・・・・ブラックウォールナット、ブラックチェリー、トサツガ(土佐栂)、ヨーロッパビーチ、 ケヤキ(欅)、レッドオーク、ハードメープル、ハリエンジュ(針槐)、オーク、ホオ(朴)、センダン(栴檀)、ムイラカチアラ、ミズキ(水木) 

C:¥600・・・・ヒノキ(桧)、オニグルミ(鬼胡桃)、ニレ(楡)、ハックベリー、ソフトメープル、クスノキ(樟)、サザンイエローパイン、イエローポプラ、クリ(栗)、ホワイトアッシュ、スギ(杉)、タモ、ヒッコリー、イエローシーダー、チャイニーズメープル、オウシュウアカマツ

*全ての在庫が充分にあるわけではありませんので、必ず在庫をご確認下さい。

20090207e38080e58686e38184e6a3ae

 

 

 

 

 

 

 

【レーザー印字】(贈って嬉しい木言葉)・・・約10種類の木言葉から選べます。デザインは5種類の中からお選び下さい。1枚~100枚までは、『デザインデータ制作費』として1律¥3,000が必要です。レーザー印字代は、A・B・Cどれでも¥200プラスとなります。100枚以上は、別途見積りとなりますので、お問い合わせ下さい。また、オリジナルデザインについても別途お見積りさせていただきます。

cadyvjhp

 

 

 

 

 

 

〔例〕レースウッドx5枚・・・レーザー印字ナシ@1,000x5=¥5,000

   レーザー印字アリ(@1,000x5=¥5,000)+(デザインデータ制作費¥3,000)+(レーザー印字代@200x5=¥1,000)=合計¥9,000(送料・消費税別)

〔例〕ヒノキx5枚・・・レーザー印字ナシ@600x5=¥3,000
   レーザー印字アリ(@600x5=¥3,000)+(デザインデータ制作費¥3,000)+(レーザー印字代@200x5=¥1,000)=合計¥7,000(送料・消費税別)

                                             

更に詳しくは、ホームページの『商品紹介』コーナーにもアップしていきますのでご覧下さい。【円い森】を整理するスットックホルダーなども製作中です。




危惧して通り、週末『円い森』のアップが出来ませんでした・・・申しわけありません。一部、価格面で悩んだところがあったので、もう一度仕切り直します。ブログで何度も書いてますが、補助事業との進捗に歩調を合わせ、いろいろな新商品の開発が同時進行で進んでいます。それら全てを、『森のかけら』という事でブランド化させていくつもりなので、解説書やシール、パッケージなどを統一させています。そのため、どれか1つが出遅れると、他の物にも影響が出てしまいます。生来の凝り性なので(飽き性でもあるのですが)、中途半端なところでの販売に踏ん切りがつきません。つい、あれも入れたい、これも入れたいと欲が出てなかなか世に出せません。ほとんど試作は出来ていて大枠は決まっているのですが、細かな最後の詰めで戸惑いが出てしまいます。

e5a4a7e4ba94e69ca8e69d90e383ade382b4

 

 

 

e38090e6a3aee381aee3818be38191e38289100e38091

最初の『森のかけら100』の時は、もっと引っ張ってしまいました。いつまでに出さな(販売しな)ければならないという制限がないものですから、何種類で解説書を印刷するか相当悩みました。なにせ全てが初めての体験でしたので、全体を見回す余裕もコントロールする力もありませんでした。結局時間に終われるように印刷に踏み切ってしまったので、後で結構後悔がありました。

 

 

今回の大規模な改訂の後には大きなアレンジをする予定はありません。ここはじっくり吟味して、満足のいくものに仕上げたいと思っています。楽しみに待っていただいている方には本当に申し訳ないのですが、映画の撮影などではよく『神々は、ディティールに宿る』ともいいますから、もう少しだけ悩ませて下さい。

新商品の販売については、最近注目を集めている『伊那食品工業株式会社』の塚越会長の考え方がとても勉強になります。以前に、ラジオ番組で武田鉄矢さんが『日本でいちばん大切にしたい会社』(坂本光司著・あさ出版)という本を取り上げていましたが、その時初めて塚越会長の存在を知りました。伊那食品工業株式会社は、長野県伊那市の「食品製造会社」です。以少し前に「健康食品ブーム」があって、カロリーの少ないこんにゃくが大ブレイクしました。この伊那食品工業株式会社にも、全国の百貨店やスーパーから注文が殺到するのですが、会長は頑なに新規の取引を受けません。業を煮やした社員が社長に詰め寄り、生産ラインを増やし新規注文を受けるのですが、あっという間に「健康ブーム」は去り、在庫の山が残りました。それを見た塚越会長は、「だから安易なブームに乗っては駄目だといったろう」と社員を諌め、元の生産ラインに戻し、堅実な経営に手腕を振るわれています。

nihonde_itiban_taisetunisitai_kaisya「(商売の調子が)いい時は自分の力ではない。多くの場合は、世の中のトレンドに乗っているだけだ。調子に乗ってはいけない。」企業の成長=善という事に捕らわれすぎて、それが何にもまして優れていると思ってはいやしないだろうか、というような内容の事を仰っていました。頭では分かっていても実践するのは容易ではありません。温厚そうな会長ですが、言葉の隅々に強い信念が垣間見えます。

 

 

他にも「開発の貯金」という事を言われていました。新商品が出来ても、すぐに販売せずに、重なるようであればあえて販売を遅らせ、「開発新商品の貯金」をしておくということです。焦って中途半端なものを出したり、新商品が出ない状況を作らないという発想です。本でも含蓄のある言葉が多いのですが、数日前の朝のテレビで塚越会長本人が登場されていて思わず、見入りました。「耳に痛い、おしつけがましい説教」ではなく、読むと頭の上のもやもやが晴れるような「清々しい決意表明」のように聞こえます。コンサルタントの机上の空論ではなく、実践されている経営者ならでこその説得力があります。詳しくは、是非本を買って読んでいただきたいのですが、それを言い訳にするつもりはありませんが、満足のいく新商品完成までもうしばしお待ちをお願いします。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
Scroll Up